第10期富士通グループ環境行動計画(2021‐2022年度)

 

グローバルリスク報告書2021(注1)において、環境に関連する「気候変動」、「資源循環」、「生物多様性の喪失」の項目が発生確率や影響が大きいリスクとして位置づけられています。特に、気候変動については、IPCC 1.5℃特別報告書(注2)において、脱炭素化社会へより早く移行すべきことを提言されており、国際イニシアチブSBTiでは、GHG排出削減について1.5℃目標レベルを設定し、企業に野心的な目標の設定を求めています。

資源循環については、廃プラスチック問題がグローバルな課題として内外でプラスチック利用の在り方が問われています。生物多様性についてはポスト2020生物多様性目標の検討の中でサプライチェーンを通じた生物多様性への影響の低減を目指すことが議論されています。

このような状況下、富士通グループでは、働き方改革や事業構造の変化を踏まえつつ、グローバルな社会課題である「気候変動」、「資源循環」、「自然共生(生物多様性の保全)」の3つの軸ごとに目標をそれぞれ設定し、2021年度から2022年度までの2年間で、サプライチェーンを通じた環境負荷低減に努めてきました。

  • 注1
    世界経済フォーラム(WEF)が毎年発行する報告書。発生可能性および影響度の大きいものを指摘
  • 注2
    気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発行した報告書。2018年10月IPCC第48回総会において報告書本編が受諾された。

気候変動

目標項目(2022年度までの目標)2022年度結果
① 事業拠点のGHG排出量を毎年基準年の4.2%以上削減する(基準年:2013年度)10.5%削減(基準年比47.5%削減)(注3
② データセンターのPUE (電力使用効率) を3%改善する(2017年度比)PUE 1.57, 改善率1.2%
③ 電力における再生可能エネルギー使用率を16%に拡大する30.0%
④ 製品の使用時消費電力によるCO2排出量を17%以上削減する(2013年度比)25%削減
⑤ サプライチェーン上流におけるCO2排出量削減の取り組みを推進する主要お取引先(676社)を通じ、2次お取引先(61,000社以上)に削減活動の実施を依頼

資源循環

目標項目(2022年度までの目標)2022年度結果
⑥ 製品の省資源化・資源循環性向上を推進し、新製品の資源効率を10%以上向上する(2019年度比)11.2%向上
⑦ 水資源施策を積み上げ、水使用量を3万m3以上削減する3.1万m3削減
⑧ サプライチェーン上流における水資源保全意識の強化をする主要お取引先676社への活動依頼を完了

自然共生

目標項目(2022年度までの目標)2022年度結果
⑨ 企業活動による生態系・生物多様性への影響を見える化し低減する企業活動による生物多様性への影響の見える化手法として、「エコロジカル・フットプリント」を指標とした算定方法を確立
  • 注3
    マーケット基準によるGHG排出量の削減率
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