ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
ありたい姿
多様性を尊重した責任ある事業活動(レスポンシブルビジネス)に取り組む。
誰もが一体感をもって自分らしく活躍できる、公平でインクルーシブな企業文化を醸成する。個人のアイデンティティに関わらず、誰もが違いを認め合い、活躍できるようにする。
インクルーシブなデザインやイノベーションを通じて、社会により良いインパクトをもたらすよう努め、エンパワーし合うことで、持続可能な世界の実現を目指す。
2025年度目標
全分野共通
年齢、性別、文化、民族、性的指向、アイデンティティ、能力に関わらず、一人ひとりが敬意と支援を感じられるようにする
- 従業員エンゲージメントの 「個人の尊重」に関する質問に対する回答結果の平均を7ポイント向上(80ポイント)
誰もが一体感をもって、自分らしくいられるインクルーシブで公平な企業文化を構築する
- 従業員エンゲージメントの「機会の均等」に関する質問に対する回答結果の平均を4ポイント向上(74ポイント)
ジェンダー
リーダーシップの役割に重点を置き、女性の参画を同等にする
- リーダーシップレベルの女性比率を20%に向上
健康・障がい・アクセシビリティ
富士通の提供するソリューションやコミュニケーションを、すべての社員、お客様、および社会のステークホルダーにとってアクセスしやすいものにする
- デジタルアクセシビリティをブランドコミュニケーション、顧客エクスペリエンス、ワークプレイスを含む企業戦略の1つとして推進および提唱
文化・民族
私たちが働く社会を顧みながら、お互いへの尊敬と寛容をもち、文化に配慮した偏見のない職場環境を実現する
- グローバルかつ地域の取り組みを組み込んだ、文化・民族の総合戦略を構築
LGBTI+
LGBTI+インクルージョンのベストプラクティスを推進し、富士通のすべての拠点で社員とその家族をサポートする
- LGBTI+の社員に平等な機会と一体感をもたらすため、FWEI (富士通ワークプレイス平等指数) を導入*
- *FWEIは、ヒューマン・ライツ・キャンペーンによる企業平等指数、ストーンウォールによる職場平等指数、Pride in Diversityによるオーストラリア職場平等指数などの包括的な基準に基づいており、富士通が支持している「国連LGBTIに関する企業行動基準」にも沿うものです。
FWEIでは最小基準と拡大基準を設定し、ビジネスを行う国々において法的・文化的に可能なものとしています。
方針
富士通グループでは、Fujitsu Wayのパーパス・ステートメントに記す「公正と平等を重んじ、ダイバーシティ&インクルージョンを推進します」という考えに基づき、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取り組みを進めてきました。
2022年には、「Global DE&I Vision & Inclusion Wheel」を刷新し、誰もがより一体感をもって自分らしく活躍できる、公平でインクルーシブな企業文化を目指すこととしました。このビジョンで示しているエクイティ(公平)は、全員に同じものを等しく提供する「平等」とは異なり、あらゆる人が異なる境遇にあること、状況に応じた多様なリソースや機会が必要となることを認識し、対応することを意図しています。こうしたDE&Iに対するより包括的・全体的なアプローチを通じて、富士通の技術やソリューションが社会に与える良いインパクトについても視野に入れ、持続可能な社会の実現を目指しています。
Global DE&I Vision & Inclusion Wheel
推進体制
DE&Iの活動進捗や目標達成状況の確認、新規活動の提案については、社長を委員長として半期ごとに開催する「サステナビリティ経営委員会」において討議し、その結果を経営会議と取締役会に報告しています。
富士通のマテリアリティの中で「人材-DE&I」は持続可能な発展の土台であり、その責任者としてCHRO(人事最高責任者)を任命しています。
具体的な施策検討の場として、全リージョンのDE&I推進者が参加する定期会議を設け、グローバルレスポンシブルビジネス(GRB)のDE&Iリードのもと、リージョンにおける課題や施策を共有するとともに、グローバルで連携した推進施策の企画立案を行います。
また、全体的な推進状況を把握するため、毎年グローバルに実施しているエンゲージメントサーベイにDE&Iに関する設問を設け、社員の意見をふまえて取り組みの進捗を確認しています。
さらに制度面では、女性幹部社員の登用に向けたパイプライン拡大のための育成プログラムのほか、組織長の評価の中に非財務指標としてDE&I項目を設定するなど、組織のコミットメントのもと、より積極的にダイバーシティリーダーシップやインクルージョンを推進する仕組みを構築しています。
企業文化の醸成に向けて
DE&I Session
誰もが自分らしく活躍できる企業文化の醸成に向けて、DE&Iへの認識を高め、新たなマインドセットや行動変容を喚起することを目的とし、毎年グローバル全体に向けDE&I Sessionを開催しています。
2023年度は「Diversityの先のInclusionに向けて~多様な人材が活躍できる組織について自分たちができることを考える~」というテーマで開催しました。社外講師による講演の後、社長、役員、社員が共にインクルージョンについてディスカッションしたこのイベントには、グローバル各リージョンより多くの社員が熱心に参加しました。
また、各リージョンの社員がDE&Iに関する体験や考察を社内メディアで発信する他、Europeでは「インクルージョンウィーク」や国際障がい者デーに伴うニューロダイバーシティのワークショップを開催しました。各リージョンがDE&Iの企業文化の浸透を図って積極的に活動しています。
アンコンシャスバイアスと上手く付き合おう!
富士通グループでは、「アンコンシャスバイアス」と上手く付き合い、コミュニケーションを向上させることを目的とした動画コンテンツを作成し、グローバルで展開しています。社外講師による事例を用いた対談を通じて、多様性を受け入れるインクルーシブな職場づくりにつなげていく内容となっています。
この動画コンテンツを活用し、さらなるDE&Iの理解促進に向け、一人ひとりが自身のアンコンシャスバイアスに気づくための独自のワークショップを開催している職場もあります。
国際規範への賛同やイニシアティブへの参加
富士通グループは、国連グローバル・コンパクトとUN Womenが共同で作成した「女性のエンパワーメント原則」のCEOステートメントに2017年度に署名し、同原則への賛同を表明しました。また、2018年度には、同じく国連が公表した「LGBTIに関する企業行動基準」に日本企業として初めて賛同を表明するなど、グローバルなダイバーシティ推進の動きを積極的に取り入れています。
また、経済・ビジネスにおいて主要な役割を担う女性の増加とエンパワーメントのための民間セクターによるアライアンス「G20 EMPOWER」、企業の意思決定機関における健全なジェンダーバランスを目指す「30% Club Japan」に参加しています。
ジェンダー
国際女性デーの取り組み
富士通グループでは、毎年3月8日の国際女性デーの機会をとらえ、経営トップからのメッセージ発信、ソーシャルメディアでの発信を行っています。また、富士通グループのジェンダーのテーマカラーである緑色でグループ内の統一感と一体感を創りつつリージョンごとにウェビナーや講演会など様々なイベントを開催し、企業文化の変革を加速させています。
2023年度には、働き方が変化する中で、これまで以上に感謝の気持ちを伝え合い、文化として定着させることを目的とした社内活動「サンクスプロジェクト」と連動させ、国際女性デーをきっかけとし積極的に社員同士で感謝を伝え合いました。
富士通グループでは、リーダーシップレベルの女性社員比率の増加を目標に掲げ、取り組みを推進しています。
富士通では、各部門のリーダー層から管理職登用候補を人選し、職場・経営層・人事・DE&I担当チームが連携しながら、個人に合わせた育成プログラムを策定、実施しています。また、管理職登用候補となるリーダー層だけでなく、すべての層に対してキャリアの振り返りや今後のキャリア形成につながるワークショップ、イベントを開催することで、女性社員の登用促進のためのパイプラインを拡充・整備するとともに、女性社員一人ひとりの活躍を支援しています。
女性社員向けキャリアワークショップ
富士通および国内グループ会社では、リーダークラスの女性社員を主な対象に、女性社員のさらなる登用促進を目的として、外部講師による研修や複数のロールモデルとの対話、経営幹部とのディスカッションを組み込んだプログラムを展開しています。完全な手上げ方式による本ワークショップの受講を通じて、女性自身の管理職登用に対する先入観の払拭やキャリアにおける選択肢拡大、上位ポジションに求められる広い視野の獲得、キャリアオーナーシップの育成などを図っています。
2023年度参加者:654名(富士通および国内グループ会社)
リージョンの取り組み
Europeでは11月19日の国際男性デーに、男性の健康(メンタルヘルスを含む)に関する情報発信や、トークイベントなどを実施し、男性に関する理解とDE&Iの実現のための機会を提供しました。
Asia Pacificの富士通オーストラリアと富士通ニュージーランドは、より多くの女性や多様な人々を採用することを目的に「Gender Equity Strategy 2024-26」を策定しました。私たちの社会を反映した多様なチームこそがイノベイティブであることから、富士通の事業でもジェンダーの構成を改善していきます。野心的なゴールを掲げ、女性に選ばれる雇用者を目指しています。
グローバルデリバリービジネスグループでは、女性リーダーをエンパワーするINSPIREというプログラムを提供しています。女性社員のネットワークを拡大し、ダイバーシティを高め、サポートすることを目的に、自身の強みを特定するアセスメント、4つのリーダーシップ育成モジュールおよび社内のロールモデルであるリーダー達との対話から構成されるこのプログラムは、豊富な成長機会とグローバルな体験の機会を提供しています。
健康・障がい・アクセシビリティ
国際障がい者デーの取り組み
毎年12月3日の国際障がい者デーに際し、富士通グループの健康・障がいのテーマカラーであるパープルでグループ内の一体感を持たせ、経営トップからのメッセージ発信を行っています。各リージョンにおいて、DE&I推進チームと社員ネットワークグループが協力してウェビナーやラウンドテーブル等の障がい者理解促進のためのイベント開催や、社員への意識付けなどの様々な取り組みを行い、障がいに関しての理解を高めています。
日本では、ニューロダイバーシティを考えるウェビナーを開催し、全国の拠点に配信しました。
働きやすい職場づくり
富士通では、障がい者の職域を限定することなく採用活動を行っており、営業、SE、開発、研究、コーポレートスタッフなど、様々な職種で障がいのある社員が活躍しています。
採用にあたっては、障がいのある求職者向けのパンフレットやWebサイトを用意し、障がい者雇用の考え方や社員インタビュー、入社後の働き方を掲載することで、障がいの有無に関わらずいきいきと働ける環境を伝えています。入社後も職場面談を実施しながら、能力を十分に発揮して働けるよう、育成から定着まで長期的なフォローを行っています。
職場向けのマニュアル「ワークスタイルガイドライン」では、障がいのある社員とともに働くにあたって双方が考慮すべき点について障がいの状況ごとに記載し、職場での理解に役立てています。
また、富士通および国内グループ会社の共通サービスとして、ダイバーシティ・コミュニケーションツール「FUJITSU Software LiveTalk」を展開し、聴覚障がいのある社員を含めたコミュニケーションの円滑化と業務効率化をサポートしています。他リージョンにおいても国や地域の状況に応じ、採用、アクセシビリティ改善、社員ネットワーク活動等の施策を戦略的に実現しています。
障がい者雇用の促進に向けた特例子会社の設置
富士通および国内グループ会社では、障がいのある方々が働く場をより広く提供していくことを目的として、特例子会社を設立しています。各社では、一人ひとりの障がいの特性に配慮しながら活躍できる職場を目指しています。
設立 | 障がい者 | 主な作業 | 事業所 | |
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エフサステクノロジーズ太陽株式会社 (2024年4月20日時点) | 1995年 | 33名 | ATM・プリンタ関連・パソコンのリペア、富士通製品の保守サービスに関する各種業務、システムサービス業務 | 大分県別府市 |
富士通ハーモニー株式会社 (2024年4月30日時点) | 2013年 | 220名 | ヘルスキーピング業務、オフィス環境業務、リサイクル業務、データ管理業務、e-文書法対応、会議・イベントの運営サポート、健診サポート、仕出し弁当の注文・販売、ノベルティ・事務用品の作成 | 本社:神奈川県川崎市(中原オフィス)
他、事業所20拠点 |
アクセシビリティ
富士通グループでは、多様な特性をもつすべての人に開かれた、アクセスしやすいコミュニケーションを目指しています。
ブランドコミュニケーション、製品サービス、職場環境にわたるアクセシビリティの実現のために、関連部門がコラボレーションを進めています。
新たな企業ブランドでは、多様性を意識したデザインを適用するとともに、読みやすさに配慮した独自のコーポレートフォントを開発するなどアクセシビリティを重視しています。
2024年にはアクセシビリティへの理解を深める eラーニングコンテンツを全社展開し、誰も取り残さないデジタル社会の発展に貢献するDX企業として、一人ひとりのマインドセットを共有しています。
リージョンの取り組み
Europeの富士通UKでは独自の「Be Completely Youパスポート」を活用して職場で必要なサポートを提供し、職務が変わっても継続的に合理的配慮が得られる仕組みを社員ネットワークグループとともに実現しました。
富士通では、一般社団法人WheeLogとゴールドスポンサーとしてパートナーシップを締結しました。WheeLogでは移動に困難を抱える人たちや車椅子ユーザーが自立して生活を楽しめるような社会づくりの促進、インクルーシブへの意識を高めるための車椅子街歩きのイベントなどが行われています。富士通はWheeLogとともに、川崎市をはじめ様々な地域での車椅子街歩きのイベントや、バリアフリー理解促進のための勉強会などを実施しました。この取り組みはグローバルにも展開しており、Microsoft Finlandと共同でヘルシンキでの車椅子街歩きイベントを実施したほか、フィンランド運輸・通信省との対談、現地カンファレンスへの登壇など、社会課題解決へ向けた活動にもつながっています。
文化・民族
富士通グループは、多様な文化や民族を尊重する企業文化づくりのために、グローバルスケールで活動を始めています。各リージョンで、多様な文化や民族を理解するための社員ネットワークグループの活動、国や地域の文化を理解するイベント、特定民族の理解を深める活動、少数民族支援活動などが行われています。
Americasのアフリカ系社員のインクルージョンネットワーク(BEING)は、医療、工学およびテクノロジー領域の専門家やテクノロジービジネスの起業家をパネリストとして招待し、歴史的に黒人学生が多い大学(HBCU or Historically Black Colleges and Universities)とSTEMとの関係に関するパネルディスカッションを開催し、社員が黒人に関して学び、理解を深める取り組みを実施しました。
Asia Pacificの富士通オーストラリアはオーストラリアのシェルブールにある先住民が運営するデジタルサービスセンター(First Nationsサービスセンター)を立ち上げ、8名を雇用し、トレーニングやサポートを通じてキャリア形成を支援しています。
日本では、インターナショナルな社員が富士通の職場環境や日本での生活に溶け込めるよう、メンタリングプログラム、情報の日英併記を進める社内活動、イントラサイトによる情報共有を実施してきました。英語で交流する社員ネットワークEnglish Clubは、オンライン開催を機に他リージョンからの参加者も加わる活発な交流活動に発展し、異文化理解に活力を与えています。
LGBTI+
富士通は、日本企業として初めて「国連LGBTIに関する企業行動基準」への支持を表明しました。誰もが働きやすく能力を存分に発揮できる環境づくりのために、全社員に向けたトップメッセージを継続的に発信しながら、性の多様性への理解を深める取り組みを進めています。
日本では、同性パートナーについても慶弔見舞金の支給、休暇、休職などの社内制度の適用範囲を拡大しています。また性自認に基づく通称名の使用や健康診断時の個別対応など、職場環境への様々な配慮を行っています。
研修やセミナー、イントラネットでのメッセージ発信などにより、全社的な認知を進める一方で、多様なLGBTI+当事者と一緒に話し合うアライミーティングを開催し、“アライ”(Ally=理解者、支援者)の輪を広げる取り組みも実施しています。LGBTI+とアライをテーマとした映画上映会などを開催するほか、社員がオンラインミーティングにLGBTI+の尊厳を象徴するレインボーカラーの背景を使用するなど、自然に“アライ宣言”をする動きも広がっています。
また、富士通は多様で持続可能な社会づくりに貢献する活動にも力を入れています。
婚姻の平等を求める企業キャンペーン「Business for Marriage Equality」(注1)に賛同するほか、セクターを超えた団体・個人・企業が連携してセクシュアル・マイノリティに関する情報発信を行い、さらに次世代のLGBTQの若者が安心して集える常設の居場所づくりを目指すプロジェクト「プライドハウス東京(注2)」にパートナーとして協賛しています。これら一連の取り組みが評価され、任意団体work with Prideによる「PRIDE指標」において、最高位の「ゴールド」に認定されています。
- (注1)
- (注2)
Fujitsu Pride
「Fujitsu Pride」は、 富士通グループのLGBTI+当事者とアライの社員ネットワークグループの代表者が集まり、DE&Iチームの支援のもとグローバルスケールで連携して取り組む活動です。「Fujitsu Pride」が主催する「Global Pride Month」では、富士通および国内外グループ会社から役員や社員が参加し、バーチャルパレード、オンラインセミナー、パネルディスカッション、小さなグループ単位でLGBTI+について語るイベントを開催するなど、活発な活動を続けています。
Asia Pacific、Europe、Americasの各リージョン、および各地域にまたがるグローバルデリバリービジネスグループでも、LGBTI+の理解に関する研修、リーダーからのビデオメッセージの発信、社員が参加するイベント等を開催しています。
世代間
富士通グループでは、すべての世代が尊敬され、成功する機会を持てる企業文化を目指しています。
その一環として、富士通では、世代を越えた社員の対話の場を設定し、それぞれの価値観や働き甲斐を語り合う中で、相互理解を深めました。
Europeでは、一般社員が幹部社員のメンターとなり、従来のメンター・メンティー関係と逆方向にメンタリングを行うリバースメンタリングプログラム「Perspective」を実施しました。合計32ペアが最大6回のセッションを行い、一般社員メンターにはリーダーシップについて深く考える機会、幹部社員メンティーには若手社員のマインドセットや文化を理解し、新しいITスキルを獲得する貴重な機会となり、Europe各地の組織文化にポジティブなインパクトを与える試みとなりました。
Asia Pacificの富士通ベトナムでは、Yen Baiにある小学校の図書館の本の購入に必要な資金を集めるために開催されたランニング競技会に社員が参加しました。走行距離に応じて、富士通ベトナムが図書館の本購入のための資金を寄付しました。同時に、社員とその家族から中古児童書を寄付していただき、様々な世代の社員と家族が、コミュニティの子どもたちをエンパワーすることに繋げました。
Europeの富士通ドイツはGirl’s Dayのイベントを開催し、女子生徒がAIを体験できる機会を提供しました。
仕事と育児・介護の両立支援
富士通は、仕事と出産・育児、介護などを両立するための仕組みの整備を進めています。テレワーク制度の導入・浸透に加え、コアタイムなしのフレックス勤務体制の拡充や男性の育児休暇取得可能日数の拡大など、制度の一層の充実を通して育児・介護との両立を促進しています。
出産・育児
「次世代育成支援対策推進法」に則った「行動計画(注3)」を策定し実行しているほか、ベビーシッター費用補助制度の整備や事業所内保育所の設置・運営をしています。また、育児休職からの復帰直後の社員および育児中社員を部下に持つ上司を対象に、職場復帰支援やネットワークの構築を目的としたセミナーを実施し、ダイバーシティマネジメントの推進を図っています。さらに、産休・育休を控えた社員を対象とした支援セミナーに加え、将来的に産休・育休取得を踏まえたキャリアプランを考える社員やパートナーの出産を控える社員、上司などを対象としたセミナーも開催し、育児との両立を全面的に支援しています。
- (注3)行動計画:
2005年から実施しており、現在は第8期行動計画(2024年4月1日~2027年3月31日)を実行中です。
介護
介護については、社内外の支援制度や介護に対する心構え、介護に向けた事前準備などの基礎知識を学ぶ機会を設けています。また、介護のステージごとに押さえておきたい知識・行動や、利用できる社内制度についてまとめた「介護ハンドブック」を提供しています。さらに、富士通グループの介護サービス会社「株式会社ケアネット」と連携して介護相談窓口を開設し、社員一人ひとりが抱える介護の悩みに対応することで社員のウェルビーイング実現を目指しています。
社外表彰・認定
富士通のダイバーシティ活動に対して社外からいただいた過去の評価・表彰はこちらをご覧ください。
リージョン名 | 2023年度の表彰・認定 |
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Americas |
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Asia Pacific |
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Europe |
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グローバルデリバリービジネスグループ |
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2023年度実績
- 従業員エンゲージメント
「個人の尊重」 73ポイント(前年比+2)
「機会の均等」 71ポイント(前年比+1) - リーダーシップレベル女性比率 15.75%(グローバル)
女性社員比率:20.5%(以下、富士通)
女性幹部社員(管理職)比率:10.3%
新任女性幹部社員(管理職)比率:28.6%