企業カルチャーの変革
Fujitsu Way
Our Purpose
富士通は、社会における富士通の存在意義「パーパス」を軸とした全社員の原理原則である「Fujitsu Way」を掲げています。すべての富士通社員が、パーパスの実現を目指して、挑戦・信頼・共感からなる「大切にする価値観」「行動規範」をもって日々活動し、富士通の価値をお客様や社会に届けていきます。
Fujitsu Way推進に向けた取り組み
社内向けコミュニケーション施策の展開
Fujitsu Way解説書のイメージ
Fujitsu Wayの共感を高めるため社内向けコミュニケーション施策を展開しています。
グローバル全体でFujitsu Wayに取り組むべく、ガバナンス体制として現場へのFujitsu Wayの推進を担うFujitsu Way推進責任者を任命するとともに、動機づけを図る場として、社長とFujitsu Way推進責任者による「Fujitsu Wayミーティング」を定期的に開催しています。
また、富士通社員一人ひとりがFujitsu Wayを理解するため、Fujitsu Way解説書を作成し、グローバル全社員で共有しました。経営陣が心に描く富士通を変えていきたい思いや、歴代社長等が残した言葉(受け継ぐべきDNA)、そして言葉ひとつひとつに込められた背景を共有することで、Fujitsu Wayを自分事として認識できるように展開しています。パーパスの実現に向け、ワークショップやFujitsu Wayに関する解説ビデオ等によるコミュニケーションを通じて、Fujitsu Wayの実践に取り組んでいきます。
Purpose Carving®を通じた推進
フジトラ Radio with Leaders 経営リーダーのグラフィック
富士通のパーパスを実現するには、社員一人ひとりの想いを結集させ、より大きな力を生んでいく必要があると考え、2020年より個人のパーパス(My Purpose)をかたちにする取り組み「Purpose Carving®」を進めています。
対話のプログラムであるPurpose Carving®では、その人が歩んできた道のりや大切にしている価値観を振り返り、未来に向けて想いを馳せながら、個人のパーパスを彫り出します。2022年7月現在、グローバル含め65,000人の社員が実施し、富士通のパーパスとの重なり合いを変革の原動力としています。
また、日々の業務とMy Purposeの重なり合いを振り返るパーパスリフレクションや、My Purposeを起点とした成長および関係性構築の取り組みも始めています。
その一環として、社員が富士通の経営リーダーのパーパスを理解し、変革への想いを聴くライブ番組「フジトラ Radio with Leaders」を配信しました。経営層28名が週替わりで本ラジオに登壇し、のべ45,000人が視聴しています。視聴した社員の9割が「経営リーダーが身近になった」と回答しました。これらのパーパスの推進策を通じて、社員一人ひとりが個人のパーパスを掘り出し、個人と会社のパーパスを摺り合わせることによって、個人や組織の行動変容が生まれることを目指しています。
サステナビリティ貢献賞
サステナビリティ貢献賞は、パーパスの実現を推進するために設けた社内表彰です。富士通が考える持続可能な社会を作り上げるためには、組織全体が、パーパスや事業方針を基に、個人や組織が、変革を起こし新しい価値を生み出す必要があります。そこで、サステナビリティ貢献賞では社会へのアウトプットだけでなく、これまでのあり様を大きく変えることを推進するため、組織のカルチャー変革も表彰に加えています。審査では、Fujitsu Wayの大切にする価値観、パーパス・グローバルレスポンシブルビジネス(GRB)の実現を審査基準とし、Fujitsu Way推進責任者やCSO(注1)が審査員として参加しています。
2022年度は、グローバルの富士通グループ各社から166件に及ぶ多数の応募がある中、大賞2件、優秀賞7件が選ばれました。「大賞」受賞案件については以下の通りです。
- (注1)CSO:Chief Sustainability Officer
- 「大賞」受賞案件
<様々なステークホルダーを透明性のあるサプライチェーンソリューションで統合し、社会的課題解決に挑戦>- ブロックチェーンを活用し、様々な商品のグローバル取引における業界・業種を超えたEnd to Endの信頼性や透明性、トレーサビリティを確保することでグレーな取引を抑止し、生産者の保護、水資源不足の解消、カーボンオフセットの実現など、多くのお客様、ステークホルダーによるサステナビリティな取り組みを支援・実現しています。
- ソリューションの展開事例:持続的な水資源の精製・取引、コメ取引プラットフォーム、食品メーカー、使用済みEVバッテリーのリユース、ファッション業界などにおけるトレーサビリティの確保。
<Global Delivery Responsible Business Program(GRiP)-教育を通じた長期的インパクト創出(地域社会での教育ボランティア活動)->- GRiPでは最も教育を必要としている地域の教育施設を支援し、学生が自分の潜在能力を発揮し成功できる力を与え、デジタル社会の未来に向けた準備ができることを目的に、教育アウトリーチ・プログラムを実施しています。2021年4月から12月にかけて、Global Delivery Centerの全9拠点で80を超える教育プログラムと6799時間にも及ぶボランティア活動を実施し、世界中で7,000人弱に教育支援を行いました。
- 活動例:テクノロジー(ロボット工学、AI、サイバーセキュリティ)に関するインターンシップ、ワークショップ。学生へのキャリアトークやカンファレンスを通じてテクノロジー関連の仕事に対する意識喚起。教育機関へのハードウェアや文房具や資金提供。女性のための専門技術コースと教育アウトリーチを通じたジェンダー平等の促進など。