水使用量の削減
富士通グループのアプローチ
気候変動や森林破壊、新興国・途上国の人口増加や経済成長などに伴い、世界的な水不足リスクが拡大しています。企業にとっても、水不足はビジネス継続に影響を及ぼしかねないリスクであり、水の使用量削減や再利用が重要な課題となっています。
富士通グループでは、とりわけ半導体やプリント基板の製造において水を大量に使用することから、特にそれらの水使用量の削減が必要と考えています。これまでにも各工場において、節水はもとより純水リサイクルや雨水利用をはじめとする水の循環利用・再利用に継続的に取り組んできました。第11期環境行動計画でも、水資源の有効利用に関する取り組みを継続しています。
2023年度実績
第11期環境行動計画 目標項目 | 2023年度実績 |
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2025年度末までに水削減施策を積み上げ、水使用量を5.7万m3以上削減する(注1) | 5.9万m3削減(2023年度目標 3.8万m3) |
- (注1)対象組織:(国内)富士通および富士通グループの自社事業所(但しデータセンターを除く)
(海外)富士通および富士通グループの製造拠点
2023年度の水使用量の削減施策として、めっき・洗浄工程での水使用量の削減、スクラバー補給水適正化など給排水の見直し、空調機の水冷から空冷への更新など、各事業所や工場で様々な水資源の有効利用の取り組みを行いました。その結果、施策で削減できた水使用量は2023年度で5.9万m3となり、第11期環境行動計画の目標値である5.7万m3削減に対して104%を達成しました。
2023年度の水使用量は609万m3(前年度比1%減)
2023年度の水総使用量は609万m3(売上高当たりの原単位:162m3/億円)であり、2022年度に比べて1%の減少となりました。また、循環水量は329万m3で、2022年度に比べて14.6%減となりました。総使用量自体が微減のため水使用量に対する循環水量の割合は54.1%となり、2022年度に比べて8.7%pt悪化しています。
水使用量および循環水量の推移