製品の省資源化・資源循環性向上

富士通グループのアプローチ

資源の枯渇や過度な採掘による自然破壊、国際的な資源価格の高騰・下落、レアメタルの供給不安など、社会や企業の持続可能性を脅かすリスクが高まる中、欧州委員会は成長戦略である「グリーンディール」の柱の一つとして新「サーキュラーエコノミー行動計画(2.0)」を掲げ、「資源の効率化」をより社会実装において加速させるための施策を進めています。例えば、エコデザイン指令の整備や重点分野として循環電子機器イニシアティブを提案し、製品ライフサイクル全体での循環型経済を推進しており、世界全体でこの動きが高まっています。また、富士通グループが提供するICT製品においても、資源循環の視点に立ち、資源を効率良く使用していくことが重要と考えています。その実現に向けて、これまでも3R(Reduce・Reuse・Recycle)を意識した「3R設計」を推進し、省資源化に有効な技術を製品に展開してきました。製品の小型・軽量化、再生プラスチックの使用、部品点数削減、解体性・リサイクル性の向上などを通じて、資源効率向上による環境負荷低減を推進することはもとより、小型・軽量・省スペースなど、お客様にもメリットをもたらす優れた製品の提供を目指しています。

2020年度実績

第9期環境行動計画 目標項目最終年度
(2020年度実績)
製品の省資源化・資源循環性向上を推進し、新製品の資源効率を20%以上向上する。(2014年度比)27.5%向上

新規開発製品の資源効率向上を追求

従来、資源効率の向上を総合的・定量的に評価する仕組みがなく、資源効率に関する公的な指標も存在していなかったことから、2012年度に富士通グループ独自の「資源効率」を定義しました。

2020年度も、自社設計により新規開発する製品について、この指標を用いた評価を実施し、製品の部品点数削減、部品の小型・薄型・軽量化、高密度実装による小型化などの取り組みを推進しました。

資源効率向上27.5%を達成

サーバ、パソコン、ネットワーク機器、イメージ機器などにおいて小型化、軽量化を推進した結果、第9期の資源効率向上に向けた2020年度目標25%に対して27.5%を達成することができました。

目標の達成に向けて

行動計画目標の達成に向けて、これまでの取り組みを継続していくとともに、軽量高剛性の新規材料開発や再生材の使用拡大にも取り組んでいきます。また、環境性能を広く訴求することで認知度向上を図り、拡販にもつなげていきます。

参考情報資源効率の定義と算出式

資源効率の定義と算出式

2020年度の取り組み事例

モバイルワーカーの利便性と資源効率向上を両立したノートパソコンLIFEBOOK U7511/G

LIFEBOOK U7511/GLIFEBOOK U7511/G

LIFEBOOK U7511/Gは、モバイルワーカー向けのノートパソコンです。1.32kg*と軽量でありながら、15.6型液晶画面で作業がしやすいことから、モバイルとしての必要な軽さを持ちながらも作業生産性を高めることができます。さらに、BIOSの改ざんチェック・自己回復機能を実現するとともに、指紋センサー、手のひら静脈センサー、スマートカードスロットが搭載可能なため、使用環境や業務内容に応じて、最適なセキュリティ対策を施せます。

環境面では、インテル® Core™i5プロセッサー(Tiger Lake)の搭載、筐体サイズを小さくした狭額縁設計、筐体の一部への再生プラスチック使用により、従来機種と比較して機能を向上しつつ、資源効率を26.1%向上できました。さらに、省エネに配慮した設計を行うことで、国際エネルギースタープログラムへの適合や、省エネ法に基づくエネルギー消費効率(2022年度基準)「AA」を達成しています。

この他にも、個人向けのパーソナルドキュメントスキャナーScanSnap iX1600/1400において、製品部品に回収されたPETボトルを原資とする再生プラスチック材料を採用するなど、部品面からも環境負荷低減に貢献しています。

*製品重量は、標準バッテリ搭載時の重量(平均値)になります。

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