Financial Well-being

 

評価・処遇

ジョブ型人材マネジメントへの変革とジョブ(職責)に基づく処遇

FUJITSU Level

富士通および国内グループ会社ではジョブ型人材マネジメントへの変革に向けて人事制度改革を進めています。2020年4月より、幹部社員ポジションを対象に、Job Description(職務記述書)を作成し、ジョブの明確化を行いました。2022年4月からは一般社員にまで対象を拡大しています。新しい制度では、「人」ではなく、グローバルに統一された基準により「ジョブ」(職責)の大きさや重要性等を格付けし、報酬に反映しています。社会やお客様の抱える課題が次々と変化する中で、多様・多才な社員一人ひとりが高い意欲をもって価値創出に挑戦し、成長することを後押ししていくことを目的としています。あわせて、所属長からの推薦による昇格、異動ではなく、社員が自らのキャリア志向に沿って目指すべきジョブやポジションにエントリーするポスティングの仕組みを大幅に拡大するとともに、ポジションに最適な人材を社内のみからではなく社外からも適所適材の考え方に基づき登用するキャリア採用も積極的に行っています。

「ジョブ」(職責)の大きさや重要性は、売上などの定量的な規模の観点に加えて、レポートライン、難易度、影響力、専門性、多様性等の観点から格付けされます。これをFUJITSU Levelと呼んでおり、このFUJITSU Levelに応じて月俸を決定する仕組みとしています。

賞与については、FUJITSU Level15以下においては評価に基づく賞与を支給します。VP以上のエグゼクティブについてはさらに業績連動性の高い仕組みとして、役員や海外エグゼクティブにも適用されているSTI(注1)・LTI(注2)の仕組みを導入しています。

  • (注1)
    Short Term Incentive : 単年度業績目標達成度等に基づき決定するインセンティブ報酬
  • (注2)
    Long Term Incentive : 中長期業績目標達成度等に基づき決定するインセンティブ報酬

グローバル共通の評価制度の導入

グローバル共通の評価制度

グローバル共通の評価制度

グローバル共通の評価制度として2020年よりFUJITSU Level VP以上のエグゼクティブを対象に「Executive Performance Management」 、2021年度より順次、本年度からは全FUJITSU Level 15以下の社員を対象に「Connect」を導入いたしました。本評価制度を導入した目的は一人ひとりのチャレンジを促し、組織と個人の成長に繋げるためです。そのためにまず富士通のパーパス実現に向けて各組織で実現したい未来である「組織ビジョン」を描くことで、パーパスと社員の距離を縮め、社員一人ひとりのチャレンジを促します。またFujitsu Wayの「大切にする価値観」の体現度合を評価項目の一つとすることで、パーパス実現に向けた行動変容に繋げます。 「Executive Performance Management 」ではBalanced Scorecardの手法を用い、「財務指標」「重点指標」「行動指標」の観点から評価をします。「財務指標」だけでなく、従業員エンゲージメントや顧客NPS、DX推進指標、環境関連指標、DE&I関連といった「非財務指標」についても、「重点指標」や「行動指標」の枠組みの中で、バランスよく評価をします。

「Connect」では富士通のパーパス、組織ビジョン実現に向けた「インパクト」「行動」「成長」を評価します。(右図参照)

上司部下間での定期的なコミュニケーションの中でフィードバックを行うことで、行動変容や成長、インパクトの増大そして信頼関係構築し、評価の納得性へと繋げます。評価結果は賞与のみでなく組織の人材マネジメントに活用し、高評価の人にはより大きな職責や成長機会へのアサインを行います。

推進体制

人事担当役員の下、人事本部が推進しています。

福利厚生制度

富士通グループでは、社員とその家族が健康で豊かな生活を送れるよう、ライフスタイルに合わせた制度を整えています。

働き方の多様性や柔軟性が進む中で求められる福利厚生制度として社員のニーズに対応するため、富士通では2014年10月に新たな制度としてカフェテリアプラン(注3)「F Life+」(エフライフプラス)を導入しました。

そのほか、社員一人ひとりがいきいきと働き、挑戦し、成長していくことが会社の成長、発展につながるという考えの下、将来の備えとして財形貯蓄制度、従業員持株会、団体保険制度をはじめ、住宅支援、医療支援、健康支援、育児や介護への支援などのための様々な仕組みを設けています。

  • (注3)
    カフェテリアプラン 企業が多様な福利厚生メニューを用意し、その中から社員が希望するものや必要なものを選んで利用できる制度。
    従業員は、企業から付与された"福利厚生ポイント"を消化する形で利用する。
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