製品使用時の消費電力によるCO2排出量の削減

富士通グループのアプローチ

ICTの普及拡大および、サーバをはじめとするICT製品の高性能化・高集積化に伴いエネルギー需要の増加が見込まれる中、様々な国・地域において、ICT製品のエネルギー規制の拡大が進むとともに、社会的にもエネルギーラベル適合やグリーン調達要件としてエネルギー効率が重要視されるようになっています。

温室効果ガス排出量削減に向け、富士通グループの製品においても、製品使用時のエネルギー効率向上を図っていく必要があると考えています。こうした中、省エネ技術を積極的に採用し、さらなるエネルギー効率の向上に継続的に取り組むことで、お客様における製品使用時の消費電力の低減化に貢献できる製品の開発を推進していきます。

2020年度実績

第9期環境行動計画 目標項目最終年度
(2020年度実績)
製品の使用時消費電力によるCO2排出量を2013年度比14%以上削減する。削減率37%

製品の使用時消費電力低減化によるCO2排出量推移

第9期環境行動計画の取り組み

富士通グループの中期環境目標「製品の使用時消費電力によるCO2排出量を2030年度に2013年度比30%以上削減する」に基づき、第9期環境行動計画ではその経過年として2020年度に2013年度比14%以上の削減を目標に設定しました。この目標達成に向けて、事業部門ごとに、2019年度~2020年度に開発が見込まれる製品のエネルギー効率改善を目標として設定し取り組みました。適用した省エネ技術としては、省エネ性能の高い新型マイクロプロセッサや高効率電源、省電力ディスプレイの採用、省電力制御の最適化、パワーマネジメント機能の強化があります。そのほかLSIの集約や部品点数の削減、省電力デバイスの採用などを積極的に推進しました。

CO2排出量 2013年度比37%削減を達成

サーバ、パソコン、ネットワーク機器、イメージ機器などにおいて省エネ技術を横断的に適用・拡大した結果、2020年度は2013年度に対して37%削減を達成することができました。

目標の達成に向けて

行動計画目標の達成に向けて、各部門において、エネルギー効率を改善した製品の開発を一層進めていきます。また、エネルギー効率の改善施策として、優れた省エネ技術を横断的に展開し、適用製品を拡大していきます。

さらに、将来に向けて、エネルギー効率の革新的向上に貢献する省エネデバイスの先端技術開発を進め、早期の製品適用を目指します。

2020年度の取り組み事例

最大メモリ容量と業界トップレベルのエネルギー効率を実現したFRAMを開発

MB85RS4MTYMB85RS4MTY

FRAMとは、「書き換え保証回数」、「書き込み速度」、「消費電力」に優れた不揮発性メモリです。近年では、ウェアラブルデバイス、産業用ロボット、ドローンなどにも採用されています。

今回開発した4MビットFRAM「MB85RS4MTY」は、125℃での動作を保証するFRAM製品としては最大メモリ容量であるとともに、10兆回のデータ書き込み回数を保証しています。先進運転支援システム(ADAS)を代表とする車載や産業用ロボットへの搭載に適しています。

環境面では、集積回路をディープパワーダウンモードと呼ばれる低消費電力モードに移行するコマンドや、エネルギー効率を考慮した設計技術を採用することで、125℃の高温環境であっても動作電流が最大4mA(50MHz動作時)、パワーダウン電流が最大30µAと、業界トップレベルのエネルギー効率を達成しています。

「MB85RS4MTY」を搭載することにより、システム全体の低消費電力化にも貢献することにつながります。

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