ダイバーシティ&インクルージョン

目標

ありたい姿

多様性を尊重した責任ある事業活動(レスポンシブルビジネス)に取り組み、誰もが自分らしく活躍できる企業文化を醸成する。
個人のアイデンティティ、特に、性別、年齢、SOGI、民族・人種、健康・障がいに関わらず、誰もが違いを認めあい、活躍できるようにする。

2022年度目標

インクルーシブな企業文化の醸成

KPI :
  • 社員意識調査でのD&I関連設問の肯定回答率向上。連結66%→69% / 単体59%→63%
  • リーダーシップレベルにおける女性比率増。連結8%(2019年度)→10% / 単体6%(2019年度)→9%

方針

富士通グループでは、Fujitsu Wayの企業指針「多様性を尊重し成長を支援します」に基づき、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」の取り組みを進めてきました。今やダイバーシティは、「性別」「障がい」「国籍」などの属性だけでなく、働き方、コミュニケーション、多文化共生など、様々な場面や切り口で語られています。

こうした広がりを反映させ、個々の多様性を活かす「インクルージョン」に向けた取り組みを、より力強く推進するための指針として、「Global D&I Vision & Inclusion Wheel」を策定しました。

これは、D&Iに関する富士通グループの総合的な取り組みを表現するとともに、当社にとってD&Iが何を意味するかを表しています。Global D&I Visionでは、「誰もが自分らしくあるために」を目指す姿として掲げ、それを実現するためのビジョン・戦略目標・重点領域を定めています。また、Inclusion Wheelでは、重点領域を中心として、多様な属性・領域を対象として推進を図ることを明記しています。

Global D&I Vision & Inclusion Wheel

推進体制

富士通では、2008年にダイバーシティ推進室を設置し、社長およびダイバーシティ担当役員の下、富士通グループのD&Iの推進を行っています。

定期的に全リージョンのダイバーシティ推進担当者が参加する会議を開催し、各リージョンにおける課題や施策の共有、グローバルで連携した推進施策の企画立案を行っています。国内においては、グループ会社各社からダイバーシティ推進責任者を選出し、推進責任者会議などで情報を共有するとともに、富士通との連携強化や施策の共有化などを図りながら、ダイバーシティ推進を行っています。

また、ダイバーシティ推進の現状を認識するため、毎年、グローバルに実施している社員意識調査の中にダイバーシティに関する設問を設けています。

国際規範への賛同

富士通グループは、国連グローバル・コンパクトとUN Womenが共同で作成した「女性のエンパワーメント原則」のCEOステートメントに2017年度に署名し、同原則への賛同を表明しました。また、2018年度には、同じく国連が公表した「LGBTIに関する企業行動基準」に日本企業として初めて賛同を表明するなど、グローバルなダイバーシティ推進の動きを積極的に取り入れています。

性別に関する取り組み

富士通グループでは、リーダーシップレベルの女性社員比率の増加を目標に掲げ、目標達成および企業文化変革のための取り組みを推進しています。

富士通では、リーダー層から管理職登用候補を人選し、職場・経営層・人事・ダイバーシティ推進室が連携しながら、個人に合わせた育成プログラムを策定、実施しています。また、直接的に管理職登用候補となるリーダー層だけでなく、その他の層に対してもキャリアの振り返りや今後のキャリア形成につながるワークショップやイベントを開催することで、女性社員の登用促進のためのパイプラインを整備するとともに、一人ひとりの女性社員の活躍を支援しています。

主な女性活躍推進施策
女性に関する数値目標の設定と進捗

女性リーダー育成プログラム

プログラム参加者によるプレゼンテーションプログラム参加者によるプレゼンテーション

富士通および国内グループ会社では、2011年度より、女性社員の長期的なキャリア継続の支援を目的としてリーダー職を担える人材、さらには将来の幹部社員の育成プログラムを実施しています。このプログラムでは、各部門から選出されたメンバーを対象にチーム活動を主体とした集中講義とOJTを約半年間にわたって実施し、キャリア意識の向上やマネジメント能力の開発を図ります。最終的には各チームが経営層に提言します。

本プログラムは、修了者のうちすでに6割以上が昇格しており、女性活躍推進において着実な効果を生んでいます。

女性社員向けキャリアワークショップ

富士通および国内グループ会社では、リーダークラスの若手女性社員を主な対象に、女性社員のさらなる登用促進を目的に複数のロールモデルとの対話や経営幹部とのディスカッションを行っています。受講を通じて、女性社員自身の幹部社員登用に対する先入観の払拭やキャリアにおける選択肢拡大、上位ポジションに求められる広い視野の獲得などを図っています。

キャリア形成支援セミナー

富士通および国内グループ会社では、女性社員のキャリア形成に向けて、広く全女性社員を対象としたセミナーを実施しています。このプログラムでは、社内外のロールモデルの講話やグループディスカッションなどを通して、日々のチャレンジにつながるマインドの醸成や、自身の持続的な成長に向けた、中長期的なキャリア意識の醸成を目指しています。

国際女性デーの取り組み

富士通グループでは、毎年3月8日の国際女性デーの機会をとらえ、経営トップからのメッセージ発信、世界各国で活躍する女性社員や活動を支援する社員からのメッセージの共有などを行うとともに、リージョンごとに様々な取り組みを行っています。

富士通および国内グループ会社では、2018年度より社外ゲストによる講演やネットワーキングイベントなどを開催しています。(2019年度は中止)海外リージョンにおいても、Webinarなどを開催し、企業文化の変革を加速させています。

かながわ女性の活躍応援団への賛同

行動宣言行動宣言

「かながわ女性の活躍応援団」は、神奈川県内に本社または主要な事業所を有する女性活躍推進に積極的な著名企業や行政、大学などの男性トップで結成され、各応援団員が行動宣言を発信することにより、女性活躍を応援するムーブメントを創出する取り組みです。富士通は2015年11月より応援団企業となり、女性活躍推進のムーブメント拡大に向けた行動宣言を行いました。現在も、本活動に賛同する他の団員企業と連携して、活動の活性化に取り組んでいます。

健康・障がいに関する取り組み

障がい者雇用率の推移(富士通)

富士通では、障がい者の職域を限定することなく採用活動を行っており、営業、SE、開発、研究、事業スタッフなど、様々な職種で障がいのある社員が活躍しています。

採用にあたっては、障がいのある求職者向けのパンフレットやWEBサイトを用意し、社員のインタビューや、障がい者雇用の考え方、入社後の職域の広さを掲載することで、障がいの有無にかかわらずいきいきと働ける環境を伝え、不安を解消しています。また、入社後も長く働けるよう、人材育成から定着まで長期的なフォローを行っています。この一例として、新入社員導入時の教育や、本人の能力が最大限発揮できるよう職場と連携した面談を実施しています。

職場向けのマニュアル「ワークスタイルガイドライン」を作成し、障がいのある社員とともに働くにあたって双方が考慮すべき点について障がいの状況ごとに記載しています。

また、富士通および国内グループ会社の共通サービスとして、ダイバーシティ・コミュニケーションツール「FUJITSU Software LiveTalk」を展開し、聴覚障がいのある社員を含めたコミュニケーションの円滑化と業務効率化をサポートしています。

FUJITSU Software LiveTalk:https://www.fujitsu.com/jp/group/ssl/products/livetalk/

さらに、グローバルに障がい当事者のコミュニティが自主的に発足しており、障がいのある社員が働きやすい環境づくりに向けた活動がより活発化しています。

UKオフィスのPurpleLightUPUKオフィスのPurpleLightUP

障がいをテーマとするダイバーシティ推進フォーラム

富士通では、障がい者の職場での活躍支援に向けて、フォーラムを開催しています。障がいのある方に対する合理的配慮やユニバーサルデザインへの学び、目に見えにくい発達障がいなど毎年様々なテーマを設定しており、2019年度は「パラリンピックはD&Iを変えるか?」と題して、障がいのある社員と健常者の社員がともにディスカッションやパラスポーツ体験などを行いました。

国際障がい者デーの取り組み

富士通グループでは、12月3日の国際障がい者デーに際し、テーマカラーをパープルに設定しています。各リージョンにおいて、障がい者理解促進のためのイベント開催や、建物のパープルライトアップをはじめとしたテーマカラー一色にすることによる従業員への意識付けなど、リージョンごとの様々な取り組みをグローバルで共有することを通して、障がいに関しての意識を高めています。

障がい者雇用の促進に向けた特例子会社の設置

富士通および国内グループでは、障がいのある方々に働ける場をより広く提供していくことを目的として、特例子会社を設立しています。各社では、一人ひとりの障がい特性に配慮し、より活躍できる職場を目指しています。

 設立障がい者主な作業事業所
富士通エフサス太陽
株式会社
1955年37名ATM・パソコン・プリント版のリペア、富士通の保守サービスに関する各種業務別府
富士通ハーモニー
株式会社
2013年156名リサイクル業務、オフィス環境業務、ヘルスキーピング業務、ノベルティ作成会議・イベントの運営サポート、仕出し弁当の注文・販売、健診サポート川崎、沼津、品川、芝浦横浜、新子安、青森、札幌、長野、仙台、新潟、大宮、沖縄、幕張、関西、那須
株式会社
富士通SSLハーモニー
2017年14名社内配達関連、オフィスサポート、オフィス環境維持・管理、リサイクル関連川崎

民族・人種に関する取り組み

富士通グループは、民族や人種に関わりなく活躍できる企業風土づくりを進めています。

富士通では、国内外の留学生向けキャリアイベントへの参加や自社セミナーの開催、海外の大学生のインターンシップ受け入れなどを通じて、外国人留学生や海外大学生をはじめとするグローバルな人材を採用しています。その結果として2020年3月末時点で436名の外国籍社員が富士通で働いています。2007年からはインターナショナルな従業員が能力を最大限に発揮できるよう支援するネットワーク「Integr8」を発足させ、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。インターナショナルな従業員が富士通の組織環境や日本での生活に溶け込めるよう、規則・規定、出張などの人事手続き、ビザの取得方法、衣食住などを解説するイントラネットを整備し、英語での質問や相談を受け付ける体制を整えています。さらに、職場の国際的な統合(インテグレート)を支援する場へと活動範囲を広げ、富士通グループにおけるグローバルソサエティーの形成支援や、社員の意見収集・情報交換のためのワークショップ、ネットワーキングイベントなどを開催しています。

また、海外リージョンにおいては、特定民族の歴史の理解を深める取り組み、少数民族支援のための取り組みなども行われています。

SOGIに関する取り組み

社内有志にてパレード参加社内有志にてパレード参加
(Tokyo Rainbow Pride)

誰もが働きやすく、能力を存分に発揮できる環境づくりのために、富士通では性の多様性(LGBTなど)への理解を深める取り組みを進めています。2016年、D&Iに向けて、LGBT+も働きやすい職場環境を作っていく旨、富士通グループ全社員にトップメッセージを発信しました。日本では、同性パートナーについても、慶弔見舞金の支給、休暇、休職などの社内制度の適用範囲を拡大しています。

人権研修やリーフレット配付、経営幹部向け講演会、イントラネットでのメッセージ発信などにより、全社的な認知を進める一方で、多様なLGBT当事者と一緒に話し合う「LGBT+Allyミーティング」を開催し、“アライ”(Ally=理解者、支援者)の輪を広げる取り組みも実施しています。これまでに、LGBTとアライをテーマとした映画上映会などを開催しました (2017:「ジェンダー・マリアージュ」、2018:「カランコエの花」)。参加者が、オフィスPCやカードケースにLGBTの尊厳を象徴するレインボーカラーのシールを貼り、自然な“アライ宣言”をする動きも出始めています。

2018年6月、富士通は、日本企業として初めて「国連LGBTIに関する企業行動基準」への支持を表明しました。

2019年には、富士通はそれまで以上に世界中のPrideイベントに参加しました(日本の東京、UKのロンドンおよびバーミンガム、UKのBlack Pride、Bi Pride、トランスジェンダーPride、米国のダラスおよびシリコンバレー、ポルトガルのリスボン ほか)。

SOGIのグローバル共通ロゴSOGIのグローバル共通ロゴ

2019年には富士通グループにおいて各リージョンのLGBT+の当事者とアライの従業員ネットワークをグローバル連携させ、グローバルでの従業員ネットワークの活動を支援しています(Fujitsu Pride)。

さらに、東京オリンピック・パラリンピックを契機として、セクターを超えた団体・個人・企業が連携してセクシュアル・マイノリティに関する情報発信を行い、さらに次世代のLGBTQの若者が安心して集える常設の居場所づくりを目指すプロジェクト「プライドハウス東京」に、富士通はゴールド・パートナーとして協賛・参画します。

「プライドハウス東京」
http://pridehouse.jp/
http://pridehouse.jp/en/

仕事とプライベートの両立支援

富士通は、仕事と出産・育児、介護などの両立のための仕組みの整備を進めています。

出産・育児については、「次世代育成支援対策推進法」に則った「行動計画(注1)」を策定し実行しているほか、ベビーシッター費用補助制度の整備や事業所内保育所の設置・運営をしています。また、テレワーク制度の導入・浸透に加え、フレックス勤務体制の拡充など勤務体制の整備により、育児・介護との両立を促進しています。さらに、育児休職からの復帰直後の社員および育児中社員を部下に持つ上司を対象に、職場復帰支援やネットワークの構築を目的としたセミナーを毎年複数回実施し、ダイバーシティマネジメントの推進を図っています。

  • (注1)
    行動計画:
    2005年から実施しており、現在は第6期行動計画(2018年4月1日~2021年3月31日)を実行中です。

第6期行動計画書(96KB)
https://www.fujitsu.com/jp/documents/about/csr/employees/system/season-6-action-plan.pdf

プラチナくるみん

次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画を策定し、「くるみんマーク」を取得している企業のうち、さらに両立支援の取り組みが進んでいる企業として厚生労働大臣から2015年11月に「プラチナくるみん」の認定を受けました。

介護については、2017年度より「仕事と介護の両立支援セミナー」を開催しており、社内外の支援制度や介護に対する心構え、介護に向けた事前準備などの基礎知識を学ぶ機会を設けています。

社外表彰・認定

富士通のダイバーシティ活動に対して社外からいただいた過去の評価・表彰はこちらをご覧ください。

2019年度実績

企業文化変革に関する取り組み

  • ダイバーシティ全社推進フォーラム:2019年度参加者465名(富士通および国内グループ会社)
  • アンコンシャスバイアスに関するeラーニングの実施:受講者48,266名(富士通および国内グループ会社)※2018年度・2019年度累計

性別に関する取り組み

  • 女性社員比率:17.4%、女性幹部社員比率:6.6%、新任女性幹部社員比率:13.3%(富士通)
  • 女性リーダー育成プログラムの実施:2019年度参加者 84名(富士通および国内グループ会社)
  • 女性社員向けキャリアワークショップの実施:2018年度参加者 100名(富士通)
  • キャリア形成支援セミナーの実施:2回 参加者334名(富士通および国内グループ会社)
  • 自尊感情の醸成を目的とした複数国でのイベント開催:参加者200名(NWEリージョン)
  • 女性のキャリアアップ支援のためのWebinar:参加者150名(NWEリージョン)
  • お客様との合同による国際女性デーWebinar(GDC)

健康・障がいに関する取り組み

  • 障がい者雇用率:2.24%(2019年6月時点)(富士通)
  • 障がい者社員向けダイバーシティ推進フォーラムの実施:参加者114名(富士通および国内グループ会社)
  • 聴覚障がい者向けダイバーシティ・コミュニケーションツール「LiveTalk」の全社および国内グループ会社展開(富士通および国内グループ会社)
  • 新人研修における障がいのある社員による講話の実施(富士通)

民族・人種に関する取り組み

  • Integr8ワークショップ・イベント開催:2回(富士通)
  • メンタリングプログラムの実施(富士通)
  • Black History Month(Americasリージョン)
  • 少数民族支援(Oceaniaリージョン)

仕事とプライベートの両立支援に関する取り組み(富士通)

    • 保健師からの健康アドバイス、育児経験のある女性幹部社員の講話、外部講師講演、グループディスカッション
    • 育児中女性社員の特徴に関する講演、外部講師によるマネジメントに関する講演、グループディスカッション

仕事と介護の両立支援セミナー:4回 参加者 324名

  • 出産・育児制度利用者数および育児休職からの復職率・定着率(富士通)
    制度利用者数(2019年度:富士通)(単位:名)
 利用者数男性女性
育児休暇540111429
介護休暇1293
短時間勤務(育児)60319584
短時間勤務(介護)1046
出産育児サポート休暇554554-

育児・介護休職からの復職率・定着率(2019年度:富士通)

 復職率定着率
育児休職97.7%98.3%
介護休職100%64.7%
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