外部団体との協業

 

社会や環境において様々な課題が山積する昨今、企業は、お客様や投資家の皆様へはもちろんのこと、社員やサプライヤー、大小様々なコミュニティなど、あらゆるステークホルダー(利害関係者)に対し責任を持つべきという考え方が国際的に広まりつつあります。

富士通はこの考え方に共鳴し、国際団体や志を同じくする様々な企業と連携しながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。

持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)への参画

WBCSDロゴ

World Business Council for Sustainable Development (WBCSD、持続可能な開発のための世界経済人会議)は、世界200社以上の企業が加盟する団体で、Vision 2050「90億人以上がプラネタリーバウンダリーの範囲内で真に豊かに生きられる世界」(注1)を実現すべく、ビジネスを通じた変革の加速に向けて活動しています。当社は2013年より同団体へ参画しており、現在、社長の時田が理事を務めています。

Japan Sessionにて挨拶する社長 時田Japan Sessionにて挨拶する社長 時田

2022年は、「The era of sustainability: how to lead the transformation and thrive」をテーマに東京でCouncil Meetingが開催され、250名を超える世界の経営層が一堂に会しました。当社からは、Opening Plenaryに社長の時田が、そして、ゼロエミッションに向けた道路交通に関するセッションに執行役員SEVPの高橋美波が登壇しました。また、日本でのCouncil Meeting開催にあたり、当社は、同じく理事企業であるトヨタ自動車(株)と日本におけるWBCSD認知度向上等を目的として、国内経営層を対象にJapan Session「サステナブル経営に向けた変革の時―日本企業への期待―」を共催しました。30社を超える企業の参加の下、気候変動、自然破壊や格差拡大等のグローバルな諸課題への対応と情報開示の要請に対して、経営者がどのように取り組み、サステナブルなビジネスの成功に導くか、日本企業に期待される役割について議論を深めました。会期最終日には、本社のエグゼクティブブリーフィングセンター「Fujitsu Uvance Rooftop」に総会参加者十数名をお招きし、サステナビリティ関連のビジネスや先進技術の紹介と意見交換を行いました。

当社は引き続き、当社グループのパーパスと方向性を同じくするWBCSDとの協働に積極的に取り組み、持続可能な未来の実現に貢献していきます。

世界経済フォーラム(WEF)への参画

WEFロゴ

世界経済フォーラム(WEF: World Economic Forum)は、経済学者であるクラウス・シュワブ氏により設立された非営利財団で、グローバル・シチズンシップの精神に則り、パブリック・プライベート両セクターの協力を通じて、世界情勢の改善に取り組んでいます。そして、あらゆる主要国際機関や経済界、政界、学界、そして社会におけるリーダーと緊密に連携し、世界・地域・産業のアジェンダを形成しています。

2023年1月、WEF年次総会がダボスで開催されました。「分断された世界における協力の姿」をテーマに、インフレーションや物価上昇といった経済課題、地政学的リスク、エネルギーや食料などの資源問題、社会の脆弱性について議論されました。総会では、社長の時田と副社長の古田が、政財界のリーダーとサステナビリティやDX、レジリエンスの強化、デジタル・ディバイドなどのグローバル・アジェンダを共有し合うとともに、解決に向けた具体的なアクションについて、それぞれの立場から意見を交わすことができました。また、現地において、当社として初めてかつ日本企業として唯一の自社ブース「Fujitsu Uvance House」を設置し、SEVPの大西と堤、EVPの山本、Paul、Graemeの5名が、各国政府関係者や企業のトップとの間に構築したネットワーキングやFinancial Timesと共催したラウンドテーブルを通じて、重要顧客の経営層と関係性を深めました。

富士通グループは、フォーラムメンバーシップの一員として今年の年次総会のテーマの実現に向けて、グローバル・アジェンダと当社グループのマテリアリティと連動し、ネットポジティブを実現するテクノロジカンパニーとして、グローバルコンセンサスの形成をリードしていくよう取り組んでいきます。

年次総会参加中の社長 時田(右)と副社長 古田(左)年次総会参加中の社長 時田(右)と副社長 古田(左)
Fujitsu Uvance HouseFujitsu Uvance House
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