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5. フラッシュストレージに有効な重複排除・圧縮

企業が扱うデータは増加の一途をたどっています。これらデータをフラッシュストレージに単純に保管するとコストが膨大になってしまいます。そこで重要になるのが、データを重複排除・圧縮する機能です。

重複排除は、データを特定のサイズのブロックに分割してストレージ内のデータとマッチングし、同じ内容のブロックがある場合はその位置のみを、ない場合にはそのブロックを書き込むことで容量を削減します。

圧縮は、データをそのままの形ではなく、たとえば「AA……AA」のように同じデータが連続する場合は「Aがn個」と変換して書き込むことで容量を小さくする技術です。圧縮アルゴリズムには、圧縮時に不要なデータを削除するために完全には元に戻らない非可逆方式と、圧縮したデータを元に戻したとき、圧縮前と等しくなる可逆方式があります。企業向けストレージにはこの可逆方式が使われています。

一般に重複排除・圧縮の方式は、データをストレージに格納してから処理を行うポストプロセス方式と、処理を行いながら書き込むインライン方式があります。SSD は書き換え回数に制限があるため、書き換え回数が抑えられるインライン方式の方が寿命を延ばす意味では適した方式です。インライン方式は処理のオーバーヘッドが気になりますが、高速なオールフラッシュストレージでは大きな影響はありません。ただ、ERPやOLTP(On-Line Transaction Processing/オンライン・トランザクション処理) など超高速処理が求められるワークロードでは事前検証も必要といえます。また、VDIなど仮想マシンのデータやバックアップデータなど重複データが多いものは容量削減に高い効果が得られる一方、動画・画像・暗号化済みデータは効果があまり期待できません。そこで、ワークロードやデータの特性に応じて重複排除・圧縮を性能優先は「無効」、容量効率優先は「有効」と業務ボリュームごとに設定できるフラッシュストレージがあります。多様な業務を1つのフラッシュストレージで使い分けできる有効な機能です。

掲載日:2017年9月19日

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