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6. フラッシュストレージを冗長化する技術
企業向けHDDの年間故障率(AFR:Annual Failure Rate)はHDDの種類や使用環境・条件により異なりますが、約3%程度といわれています。これは100台のHDDで構成されたシステムの場合、年間に3台は故障する換算になります。物理的な駆動装置を持たないフラッシュ(SSD)は、HDDと比べると故障率は低くなりますが、故障が発生しないわけではありません。故障時にデータが失われないようにするには、SSDで構成されるフラッシュストレージを冗長化する必要があります。
RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)は、複数のドライブにデータを分散配置することで冗長化を実現する技術です。データを分散配置することでドライブ1台が故障した場合でも、他に保存されているデータやパリティデータによってデータの復旧が可能になります。RAIDにはいくつかの種類があり、近年ではRAID1、RAID5、RAID6、RAID1+0(RAID10)がよく使われています。RAID種類ごとの手法・容量効率・性能・耐障害性の違いを下表に記しました。
もともと高性能なフラッシュストレージであれば、RAID1より性能は劣るが容量効率に優れるRAID5も十分採用できる冗長化手法といえます。
RAID種類 | 手法 | 容量効率(注) | 性能 | 耐障害性 |
---|---|---|---|---|
RAID1 | データを複数のドライブに同時に書き込む(ミラーリング) | △
3/6 | 〇 | ◎ |
RAID5 | パリティをすべてのドライブに分散して書き込む | ◎
5/6 | △ | 〇 |
RAID6 | パリティを二重化し、複数ドライブに書き込む | 〇
4/6 | △ | ◎ |
RAID1+0 (RAID10) | ミラーリングしたデータを複数のドライブに分散して書き込む(ミラーリング+ストライピング) | △
3/6 | 〇 | ◎ |
(非冗長化)
RAID0 | データを分散して複数のドライブに書き込む | ◎
6/6 | 〇 | Χ |
◎:非常に優れている 〇:優れている △:やや劣る Χ:劣る
(注)容量効率:仮にドライブを6台用意してRAIDを構成する際に利用可能なドライブの割合です。
掲載日:2017年9月29日
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製品ラインナップ
ETERNUS AX series
仮想化システムで求められる、ブロックアクセスによる高いレスポンス性能と、ファイルアクセスによる簡易なデータ管理という2つの異なるデータアクセス形式を、一台のストレージで柔軟に実現
ETERNUS AB series
卓越したIOPS性能と低レイテンシを実現し、基幹システムやHPCに適したシンプルなブロックストレージ。ストレージ要件に応える機能によって、データ保護と活用をサポート
ETERNUS NR1000A series
ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化し、オールフラッシュに特化したユニファイドストレージ。信頼性も高く、高いパフォーマンスを必要とする環境で力を発揮
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