「リモート・アドバンスト・コピー機能」は、「アドバンスト・コピー機能(筺体内のコピー)」の二重化切り離し方式 ECを拡張した「Remote Equivalent Copy: REC」を使用し、遠隔地での筐体間コピーを実現する機能で、複数筐体間でのミラーリングやスナップショットの作成、バックアップに適用でき、災害やテロ等の事故からデータを守り、素早くリカバリーをすることができます。
また、RECのデータ転送モードには大別すると同期転送モード(注1)と非同期転送モード(注2)が、目的に応じてモードを選択して使用することができます。
なお、複数筺体間をWAN/WDMなどのネットワーク経由で接続する場合を「エクステンデッド・リモート・アドバンスト・コピー」と呼び、WAN/WDMを経由せず、ファイバチャネルで接続する場合を「リモート・アドバンスト・コピー」と分けて呼びます。
(注1) 同期転送モード: コピー元の更新は即座にコピー先へ反映されます。(コピー元へのWrite命令の完了応答時にはコピー先の更新は完了しています)
(注2) 非同期転送モード: コピー元の更新は、コピー元へのWrite命令の完了応答後にコピー先へ反映されます。したがって、WANでの転送遅延の影響を受けません。また、WANでの転送遅延でデータ転送順が乱れても、コピー先の更新順序が乱れても、コピー先の更新順序性を保つように制御しています。
ご参考) 遠隔地のバックアップセンターにスタンバイデータベースを構築する場合の非同期/同期の使い分けについて
筺体間のデータ転送にファイバチャネルインターフェース(最大10km)を使用することで、ファイバチャネルの高速性・信頼性を活かしたコピーデータの作成、運用が可能になります。
FCIPトンネリング機能をサポートしたファイバチャネルスイッチを使用することで、筺体間のデータ授受に広域回線を使用することができます。この構成では遠隔地(例えば、東京から札幌のように数100km以上 離れた場所)にコピーデータを置くことができます。 これにより、地域災害の被害からデータを守るシステムの構築が可能になります 。
また、ファイバチャネルスイッチ経由の筺体間コピーの他にファイバチャネル- WDM(Wavelength Division Multiplex:波長分割多重) 経由での遠隔地へのデータコピーも可能です。
また、ETERNUS AFもしくはETERNUS DX S2以降では、同一機種間のみならず、上位機種や旧機種間のレプリケーションや、N対1の統合バックアップにも対応し、要件に応じて柔軟なシステム構築が可能です。
通常、バックアップセンター構築には、扱うデータベース、ファイルシステムの種類、特性に応じたアプリケーションシステムの導入、調整が必要ですが、リモート・アドバンスト・コピー機能は以下の点で構築を容易にし、柔軟な運用を可能にします。
サポート
ストレージ |
オールフラッシュアレイ | ETERNUS AF250 S3/S2, AF250
ETERNUS AF650 S3/S2, AF650 ETERNUS DX200F |
---|---|---|
ハイブリッドストレージ
システム |
ETERNUS DX200 S5/S4/S3
ETERNUS DX500 S5/S4/S3, DX600 S5/S4/S3 ETERNUS DX900 S5 ETERNUS DX8100 S4/S3, DX8700 S3, DX8900 S4/S3 ETERNUS DX90 S2, DX400 S2 series, DX8000 S2 series |
|
サポートファイバ
チャネルスイッチ |
SAN経由 | SANスイッチ |
WAN経由 | 「FCIPトンネリング」サポートSANスイッチ | |
WDM装置経由 | 「Extended Fabrics」サポートSANスイッチ | |
サポートサーバ | メインフレーム(GS21)、基幹IAサーバ、UNIXサーバ、PCサーバ | |
操作インターフェース | 基幹IAサーバ
UNIXサーバ PCサーバ |
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager |
メインフレーム(GS21) | Systemwalker StorageMGR GR/CF |
(注)本ページでご紹介している製品・機能・サポート内容などは都合により予告なく変更することがありますので予めご了承ください。なお、旧製品のお取り扱いについては弊社担当営業までお問い合わせください。
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