本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

Infrastructure Managerとの連携で実現する企業ITインフラの統合管理

ETERNUS NR1000 seriesに標準搭載されるGUI管理ツール「System Manager」では容量監視やバックアップ、DR管理といった、ストレージ管理者にとって重要な操作は行えるが、ITインフラ全体の状況を把握・管理するための仕組みは備わっていない。そこで注目したいのが、ETERNUS NR1000 seriesを採用して構築したシステムに組み込める統合管理ツール「FUJITSU Software Infrastructure Manager」(以下ISM)。サーバ/ストレージ/ネットワークといったITインフラを構成する機器は、それぞれが管理機能を持っているが、バラバラに運用すると管理画面も操作方法も異なるためIT管理者の負荷が増大し、ITインフラの全体的な状況を把握することもできない。ISMを導入すれば、対応する複数の機器を1つの画面で統合管理することができ、各機器固有の管理機能へのアクセスもISMからスムーズに行える。これまで機器ごとに行っていた設定・確認作業がISM上で実行できるようになるため、ITインフラの管理の一元化が可能だ。

1.ITインフラのハードウェアを可視化

課題

ITインフラ管理者が抱える課題(1)

  • 機器同士(NR-シェルフ/NR-PRIMERGY/NR-SW)の設置の位置関係や接続関係がわからない
  • 負荷が集中する機器及び周囲への温度影響を常時監視したい
  • 機器の増設/点検/障害時にどの機器にネットワークの影響があるかわからない
  • 複数機器でネットワーク障害が発生した場合、早期切り分けを行いたい

解決

課題を解決するETERNUS NR1000×ISMの機能

  • ラック搭載位置表示(ラックビュー)/ネットワーク接続情報表示・部品情報表示(シェルフ)/温度情報の表示による温度異常検出(データセンターのホットスポットの検出)が可能(3Dビュー)
  • ネットワーク異常の影響範囲表示で予想影響範囲や被疑個所を容易に判別(ネットワークマップ)

実際にラックの前にいるような物理的状況の可視化が行える「ラックビュー」

設置状態やネットワーク接続をビジュアル表示することで、サーバ、ストレージ、スイッチを統合管理できる。写真は左から、「ノードリスト」「ラックビュー」「3Dビュー」

統合管理ツールであるISMを導入することで、ETERNUS NR1000 seriesの管理ツール「System Manager」だけでは実現できなかったITインフラ全体の管理面での課題が解消される。たとえば、ISMの「ラックビュー」および「3Dビュー」機能を活用すれば、データセンターのラックに搭載したサーバ、ストレージ、スイッチ、ファシリティ(UPS、 CDU)機器の位置や状態を、ラックビューで実際のラックの前にいるかのように管理できるとともに、3D表示でビジュアル的に管理可能。複数のデータセンターで運用している場合も、ラックやノードそれぞれの位置やステータスを効率的に管理することができる。特定の機器に障害が発生した場合も、3D表示で設置場所まですぐに判別できるため、物理的な障害箇所がわかりやすく、迅速かつ正確な対処が行える。各機器の温度(吸気)などハードウェアの状態もリアルタイム表示することができ、システム障害の前兆を事前に察知し、対処することも可能。ITインフラの消費電力をリアルタイムで監視可能で、ラック単位での電力コントロールにも対応する。

ネットワークマップで結線情報を確認、障害時の影響範囲も表示可能

ISMにはネットワークトポロジー管理機能が搭載されており、物理的ネットワークや仮想ネットワークの接続(結線)情報をネットワークマップでシームレスに表示することが可能。ネットワークのエラーをマップ上でチェックできるほか、エラーの影響がどの範囲に出るのかがひと目でわかる「ネットワーク異常の影響範囲表示」機能で、障害の影響を最小限に抑えられる。

ネットワークスイッチとサーバのほか、ストレージとの接続、仮想ネットワークの接続情報も可視化

2.一括設定・管理が可能

課題

ITインフラ管理者が抱える課題(2)

  • データセンター内のログ情報を一括管理したい
  • 異常状態が起きた時のアクションを一元管理したい
  • 構成機器のファームウェアバージョン確認が面倒
  • 最新ファームウェアへのアップデートを効率的に行いたい

解決

課題を解決するETERNUS NR1000×ISMの機能

  • ログの統合表示/CSV出力/スクリプト実行
  • ファームウェアの動作中版数表示
  • ストレージファームウェアアップデート(System Managerとの連携)

複数HAにわたる装置情報表示やログ・イベント管理、操作の自動化にも対応

ISMは複数HA(high availability)にわたる装置情報表示やログ・イベント管理にも対応(ETERNUS NR1000 seriesのSystem Managerは1HAのみの対応)し、データセンター内のログ情報も一括管理可能。System Managerでは対応していない監視情報のCSV出力も行える。各機器の操作をスクリプト化して登録することもでき、特定のエラーが発生した際は自動的に指定した処理を行う「リモートスクリプト実行」を実現。自動化により操作ミスの削減に加え、機器ごとにスクリプトを登録する必要がなくなるため、管理作業の大幅な効率化が図れる。

ファームウェアのバージョン確認から更新作業までを効率化

ISMの対応機器ならば、ISMの管理画面上からファームウェアの一括更新も行える。複雑化したITインフラの管理では、各機器のファームウェアバージョン確認や、最新版への更新作業が大きな負担となっていたが、ISMと対応機器を組み合わせれば大幅な効率化が実現。ETERNUS NR1000 seriesでは、ISMの管理画面上からのONTAP更新には対応していないが、ISMからSystem Managerの管理画面に移行し、シームレスに更新を実行できる。

新しいバージョンのファームウェアやBIOSがある場合にハイライト表示する、ファームウェアのアップデート管理機能

ITインフラ構築前の検討段階からISMを活用可能

ISMはITインフラを構築していない状態でも導入することが可能。これからシステムを設計するという状況で、物理的な配置状況を含めてISM上でシミュレーションが行える。実際にデータセンターに機器を設置する前に問題点を洗い出し、時間や工数を抑えてスムーズな導入・運用を行いたいというニーズに対してもISMは有効なツールとなる。

ETERNUS NR1000 seriesを採用したITインフラを構築して効率的な管理を行いたいのならば、ISMの導入は大きな効果を発揮する。ISMとETERNUS NR1000 seriesの組み合わせこそが、ITインフラの複雑化に伴う諸問題を解決して、ビジネスの成長を強力にサポートしてくれることだろう。

製品ラインナップ

ETERNUS NR1000A series

ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化し、オールフラッシュに特化したユニファイドストレージ。信頼性も高く、高いパフォーマンスを必要とする環境で力を発揮

(注)ETERNUS NR1000A seriesのローエンド、ミッドレンジモデルの後継製品としてETERNUS AX seriesをご提供しています。対象製品名はこちらをご覧ください。

ETERNUS NR1000F series

ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化したユニファイドストレージ。信頼性も高く、HDDとSSDを有効活用する機能により優れたパフォーマンスを発揮

(注)ETERNUS NR1000F seriesのローエンド、ミッドレンジモデルの後継製品としてETERNUS HX seriesをご提供しています。対象製品名はこちらをご覧ください。

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