LTO Ultriumフォーマットは、Ultrium規格に基づき、データの信頼性を確保するために、次のように高度なテクノロジーを採用しています。
LTO Ultriumは、データの誤りを検出・訂正するために、2つのレベルのECC(Error Correcting Code)を利用して冗長性を持たせています。データにこれらのECCが付加された後、テープに記録されます。
容量を決定する重要な要素の一つは、テープのトラック数です。
例えば、第一世代Ultriumドライブは、8個のヘッドがテープの端から端までを左右に6往復、合計12回行き来することで96トラックを一つのデータバンドに書き込みます。一つのメディア上には、このデータバンドが4本存在しており、合計で384本のトラックが書き込まれます。
図:LTO Ultrium1 フォーマット (データレイアウト)
総トラック一覧
データバンド数 | ヘッド数 | 各データバンド
往復回数 |
総トラック数 | |
---|---|---|---|---|
LTO Ultrium1 | 4 | 8 | 6×2 | 384 |
LTO Ultrium2 | 4 | 8 | 8×2 | 512 |
LTO Ultrium3 | 4 | 16 | 6 forward
5 reverse |
704 |
LTO Ultrium4 | 4 | 16 | 7×2 | 896 |
LTO Ultrium5 | 4 | 16 | 10×2 | 1,280 |
LTO Ultrium6 | 4 | 16 | 17×2 | 2,176 |
LTO Ultrium7 | 4 | 32 | 14×2 | 3,584 |
LTO Ultrium8 | 4 | 32 | 26×2 | 6,656 |
データのトラッキングを正確に行うために、サーボ機構には「アドバンスドサーボシステム」が採用されています。これは、ハードディスクなどで使用されている技術と同様のもので、メディア上のトラックと平行に書き込まれたクシ型のサーボ情報を読み取ることで、テープの伸縮や振動などを補償する機構です。これにより、データの読み書きエラーを低減させる効果があります。
さらに、Ultriumではこのサーボ情報を各データトラックの上下に書き込む「デュアルサーボ」を使うことで冗長化を持たせています。高密度の世界では、ほんのわずかなヘッドのズレが致命的な読み取りエラーの原因となります。ドライブに加わる振動などがこのズレの大きな原因の一つです。
スムーズに移動するセラミックベアリングで支えられたヘッド台座と「アドバンスド・デュアル・サーボシステム」により、Ultriumドライブのヘッドは常に、最適なトラッキング状態を保つように設計されています。
サポートテープライブラリ | ETERNUS LT20 S2/LT20
ETERNUS LT40 S2/LT40 ETERNUS LT60 S2/LT60 ETERNUS LT140 ETERNUS LT260, LT250 ETERNUS LT270 S2/LT270 |
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サポートテープ装置 | ETERNUS LT80 S2/LT80 |
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