本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

FCoE(エフシーオーイー)とは

FCoE(Fibre Channel over Ethernet)とは、SAN(Storage Area Network)とLAN(Local Area Network)をイーサネットで統合することを目的に考え出されたプロトコルで、ANSI T11委員会において標準化が完了しています。

概要

FC-SANの課題

大規模なシステムでは、LANのほかにストレージ用のネットワークであるSANも構築しなければならず、ネットワーク構成が複雑になっていました。複雑なネットワーク構成は、コストや消費電力にも影響します。
例えば、サーバにはEthernetのLANボードとFC-SANに接続するためにHBA(Host Bus Adapter)が必要です。冗長化させると、各ボードが2枚ずつ、合計4枚の搭載が求められ、4本のケーブルが差し込まれます。
機器が多くなればコストがかかるし、運用管理の負荷も増えます。もちろん、電力もかかりますし、おびただしい数のケーブルは空気の流れを阻害し冷却設備への投資も必要となります。

課題を解決したFCoEとそのメリット

これら課題を解決するものとして考えられたのが、LAN環境とFC-SAN環境を統合するFCoE(Fibre Channel over Ethernet)です。FCoEには専用のインターフェースボードConverged Network Adapter(CNA)を使用し、この1枚(冗長化では2枚)で、LANとFC-SANを統合します。
インターフェースボードが削減されれば、ケーブル数も削減されます。消費電力や冷却の問題も解決されますし、ITコスト削減にも有効です。ネットワークがシンプルになれば、管理も効率化できますし、障害発生の危険性も減ります。

インターフェイスの集約

FCoEではFCoEスイッチという新たな機器が必要になります。このFCoEスイッチを経由して既存LANと既存FC-SANが共存することになります。

FCoE導入時のネットワーク構成例

iSCSIとの違い

LANとSANの統合には、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)もあります。iSCSIはSCSIをEthernet上で使えるようにした規格で、FCoEはFibre ChannelをEthernet上で使えるようにしたものです。Fibre Channelは、高速大容量転送向けにストレージに最適化されたインターフェースであり、iSCSIとは速度も信頼性も異なります。
このため、iSCSIは小規模なネットワークに、FCoEはデータセンターなど大規模なネットワークに使用されていくでしょう。

展望

FCoEは新しい技術ですが、コスト削減などのメリットから業界では大変注目されています。対応スイッチもすでに発表されており、ほとんどのベンダーがサポートの意向を示しています。データセンター内のネットワーク統合によりFCoEの利用は拡大すると思われますが、切り替えコストを考えると、現在のFC-SANやiSCSI-SANの領域に大きな影響を与えることはないでしょう。

富士通はサーバやネットワーク製品を組み合わせて、FCoE検証実験を進めています。

(注)本コンテンツ内で説明している性能数値は規格上のものであり、必ずしも富士通製品が提供するものではありません。

更新日:2012年9月27日
掲載日:2009年8月5日

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