本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

iSCSI(アイスカジー)とは

iSCSI(Internet Small Computer System Interface)とは、IPネットワークを利用してSAN(Storage Area Network)を構築するプロトコル規格。Fibre Channel(ファイバチャネル)よりも低価格にSANを構築できます。

概要

DASからSANへ

ITシステムの導入が進むにつれ、業務システムごとにサーバが立ち上げられ、そのサーバにはストレージがぶら下がります。このようなサーバとストレージが1:1の状態をDAS(Direct Attached Storage)といいます。DASの状態では、情報量増加への対応やバックアップなど、運用管理が大きな負荷となっていきました。
そこで、考えられたのがストレージ専用ネットワーク「SAN」です。それまで1:1だったサーバとストレージの関係を、専用ネットワークでストレージをまとめることで、n:1に(ストレージが1、あるいは1に近い数)を実現しようとしたのです。
ストレージを1台(あるいは1台に近い数)にまとめることで、未使用分のストレージ容量を抑えることができ、コスト削減になります。管理する台数も減りますので、バックアップなどの運用も楽になります。

Fibre Channel(ファイバチャネル)とiSCSI

このSANを可能にした転送方式が光ケーブルを利用したFibre Channelでした(FC-SAN)。従来サーバとストレージは、銅線ケーブルを利用したSCSIという転送方式で接続されていましたが、Fibre Channelは、これよりも高速なデータ転送が可能です。ただし、Fibre Channelは専用の機器やケーブルが必要で、高価というデメリットもあります。
これを解決するために考えられたのがiSCSIです。幅広く利用されているIPネットワークを利用するため、ハブ、ルータ、スイッチ類は従来のものを用いることができます(IP-SAN)。このため、次のメリットがあります。

  • 専用ネットワークを構築する必要がなく経費を抑えることができる。
  • IPネットワークの構築や運用経験者が多いので、導入の敷居が低い。
  • 社内のネットワークをIPに統合できるので運用が楽。

このほか、ディスク容量の有効活用、ストレージ統合による運用の負荷軽減などのメリットは、Fibre Channelと同じです。

FC-SANとIP-SANの図

展望

適用範囲が拡大するiSCSI

ギガビットEthernet(通信速度が1Gbps:1000Mbpsのイーサネット規格)の普及により企業内でiSCSIを利用する環境が整い、近年では通信速度が10Gbpsから100Gbpsもの規格の利用も増えはじめています。iSCSIの適用範囲は広がり、多くの企業でIP-SANの導入が進められていくことでしょう。
富士通のETERNUS オールフラッシュストレージおよびハイブリッドストレージは、サーバとの接続にiSCSIをサポートし、低コストなIP-SANの構築に対応します。

更新日:2021年6月9日
掲載日:2009年6月8日

関連製品

ストレージシステム ETERNUS製品・サービスに関するお問い合わせ

Webでのお問い合わせ

  • 入力フォーム

    当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

  • 0120-933-200
    (通話無料)

    富士通コンタクトライン(総合窓口)
    受付時間 9時~12時 および 13時~17時30分
    (土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)

この製品に関するお問い合わせは、富士通株式会社のフォームを使用し、2024年4月1日よりエフサステクノロジーズ株式会社が対応いたします。

ページの先頭へ