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テープバックアップとは

IT環境におけるデータは「常に取り出せる」だけでなく「決して失わないこと」が条件となっています。データ消失を防ぐ方法のひとつがバックアップ。その中でも、テープバックアップとは、長期保存・大容量・低コストといった、データ保護に求められる要件とコストバランスを満たす、最も長期にわたり利用されているバックアップ手法です。

テープバックアップとは

テープによるバックアップは、データ容量が大きく、メディアの容量単価がディスクの3分の1程度と安いこと、そして電力消費がディスクより小さく費用対効果に優れている点などが特長です。ディスクに比べると低速なものが多いですが、可搬性のあるメディアなので、災害時対策として遠隔地にフルバックアップを保管したり、必要なデータだけを長期にわたってアーカイブとして保管するなど、オフライン管理の用途に最適です。

ただし、テープドライブの場合、磁気ヘッドに付着するゴミは避けられません。磁気テープから発生する粘着性のゴミや装置内部に入り込む粉ゴミを除去する定期的なクリーニングが必要です。複数のテープを交換しながら利用できるライブラリ装置は機械的に駆動する部分が多く、定期的なメンテナンスを必要とします。

テープバックアップを支える技術

一般にテープはデータの書き込み速度がディスクより劣ると思われがちですが、圧縮技術などの活用により、処理速度は向上し続けています。テープの規格は種類が多く、エントリー、ミッドレンジ、ハイエンド向けにそれぞれ異なる規格が用意されています。適したテープドライブ選びには、その規格を参考にしてみることも大切です。

以下、代表的なテープドライブ規格です。

「LTO Ultrium」

現在、Ultriumフォーマットは第12世代までのロードマップが明確にされており、転送速度と容量の目標値が掲げられています。
第12世代の製品では最大容量480TBという驚異的な記録容量を提供する計画が示されています。

Ultriumテープドライブで書き込まれたデータは、異なったベンダーのUltriumテープドライブでも互換性をもっています()。またLTO Ultrium4以降では、暗号化機能を提供。テープ自身の暗号化により、セキュリティ強化を実現しています。LTO Ultriumはミッドレンジやハイエンド向けのテープ市場において、数多く導入されている技術です。

  • (注)
    LTOカートリッジテープは、販売を中止となったCMT(カートリッジテープ)の後継媒体として、JEITA (社団法人 電子情報技術産業協会)より、推奨されています。また、富士通を含むメインフレームベンダー間において、LTOカートリッジテープによるデータ交換の検証を行っています。

【参考】

「DDS(Digital Data Storage)」

オーディオ技術の「DAT(Digital Audio Tape)」をコンピュータ用の記憶装置として応用したテープドライブ規格です。一部機種ではDATで記録した音声データを読み取ることができるため、DAT/DDS双方のドライブで使用できる技術として使用されています。エントリーモデル向けに多く利用されています。

このような技術とバックアップソフトウェアを組み合わせることで、「業務無停止バックアップ」、「自動バックアップ」など環境や用途にあわせて最適なバックアップ業務を遂行することができます。

展望

テープの場合、ユーザーからの要求時以外は読み書きする必要がなく、電気を無駄に消費することはありません。これはランニングコスト削減にもつながります。こうしたグリーンITやTCO削減といった視点からも、テープバックアップは見直されており、その利用価値はますます深まることでしょう。

更新日:2018年4月19日
掲載日:2010年3月12日

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