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グリーンITを実現するストレージ仮想化とストレージの機能
「仮想化」シリーズの3回目。仮想化は導入の目的の1つにグリーン化をあげている企業も多いようです。今回はグリーンITを実現するストレージ仮想化とストレージの機能であるシン・プロビジョニング、ストレージ階層化、重複排除、MAIDについて紹介します。
概要
ストレージ仮想化で省電力化を実現
「グリーンIT」は業界の重要なキーワードになっています。サーバやストレージなど、IT製品が消費する電力は膨大なものであり、その省電力化はCO2削減に直結します。サーバ仮想化と同様に、ストレージ仮想化も、グリーン化に大きく貢献するのです。
ストレージ仮想化の大きなメリットに利用効率の向上があります。多数のストレージ装置をまとめて仮想的なストレージプールにすることで、各ストレージの未使用領域を共有、有効利用することができるのです。これはストレージ台数の集約につながり、台数が少なくなれば発熱量や冷却設備に必要となる電力も抑えることができます。これらの省電力化がグリーン化につながるのです。
シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)
未使用ディスクの無駄を省く
シン・プロビジョニングはストレージのリソースを仮想的に割り当て、実使用率を高めることでストレージの物理容量を削減できる技術です。
例えば、あるサーバで10TBのディスクを使いたい場合、従来であれば物理ディスクを10TB用意し、サーバへ割り当てていました。しかし、実際、当面は2TB程度で十分であったり、そのストレージ容量を使い切ることはほとんどない場合もあるのです。
シン・プロビジョニングによる運用では、実際は2TBの物理容量で、仮想的に10TB分の仮想ボリュームをサーバ側へ割り当て、仮想ボリュームが不足した時点で物理容量を継ぎ足していくといった運用ができます。これにより実際には使用していないディスク調達の無駄や、それらディスクを稼働させることでの電力の無駄を省くことができるようになります。
ストレージの階層化
ストレージの階層化による省電力化
データ量の増大に伴い注目されているのが、情報の価値やライフサイクルに応じて管理する「ILM(情報ライフサイクル・マネジメント)」です。
頻繁にアクセスするデータはオンラインストレージ、アクセス頻度が少ないものはニアラインストレージ、ほとんどアクセスされないデータはオフラインストレージに保存するというように、アクセス頻度や情報の価値によって蓄積するメディアを変更します。
これにより容量あたり消費電力の高いメディアと低消費電力のメディアを組み合わせることで、電力消費を抑えることができるのです。
さらに、オンラインストレージの仲間であるSSD(Solid State Drive)は駆動部分がないため、低消費電力なメディアです。これを活用することで、さらなる省電力化も期待できますが、現時点では容量あたりの単価が高いデメリットがあります。
重複排除とMAID
重複排除とMAID(Massive Array of Idle Disks)によるグリーン化
重複排除とは、データの蓄積やバックアップの際に対象データを解析し、重複データを自動的に検出して排除する技術のことです。データの重複をなくすことで、物理ディスクの使用量を大幅に削減できますし、バックアップ時間の短縮も可能となります。
さらに注目される技術に「MAID(Massive Array of Idle Disks)」があります。通常HDD(Hard Disk Drive)はアクセスがないときでも、アクセスに備えディスクは回転し電力を消費しています。ディスクが回転すると、上昇した温度を下げる装置内の冷却ファンやマシン室の空調設備も働き、電力を消費します。そこで、アクセスが必要になったときにのみ回転させるMAID技術を利用することで、アクセス待機時にはディスクの回転を停止させ、電力消費を抑えることができるのです。
展望
サーバ仮想化と同様にストレージ仮想化は省電力効果があります。さらにストレージの機能であるシン・プロビジョニング、ストレージ階層化、重複排除、MAIDによって、省電力効果を高められます。こういった技術は進んでいますが、現実的に導入を進めている企業はまだ多くありません。
グリーンITを促進させるためにも、ベンダーやSIerによる一層の啓蒙活動が必要となるでしょう。
掲載日:2009年9月9日
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