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ストレージ仮想化とは

「仮想化」シリーズの2回目はストレージの仮想化について取り上げます。急増するデータ量に対応するために考えられたストレージ仮想化とは、複数のストレージを仮想的に統合して1つの大きなストレージプールを構成する技術です。その必要になった背景やメリット、展望について解説します

背景

容量と運用負荷増大への対応

なぜストレージ仮想化が求められるようになったのでしょうか。
企業の業務の大半がシステム化されるようになり、蓄積されるデータ量は加速的に増加しています。さらにコンプライアンス(法令順守)で長期保存が求められるようになりましたし、画像や動画も含まれるデータが、既存のストレージを圧迫しています。
これら急増するデータ量に対し、従来のDAS構成(1対1)によるストレージ接続形態では、対応が困難になっています。だからといってストレージを複数接続すると、今度は運用の負荷が増大します。運用の負荷はコストにも直結しますし、貴重なデータ保存の信頼性にも悪影響を与えます。
そこで考えられたのが、複数のストレージを仮想的に統合して管理する「ストレージプール」です。大きな1つのストレージプールを構成することで、業務状況に応じて必要な容量を切り出したり、戻したりすることができます。ストレージ仮想化とは、このストレージプールを構成する技術なのです。

メリット

では、このストレージプールには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ストレージの利用効率の向上

複数のシステムで個々にストレージを利用していると、どうしてもストレージ容量が足りないシステムと余ってしまうシステムが出てきます。これら複数のストレージを仮想化して巨大なストレージプールを構成することで、最適な配分が可能となります。

運用負荷の軽減

ストレージプールでは、ストレージ装置を買い替える際のデータマイグレーションが無停止で実行されます。また、バックアップやリストアにおいても、個々の運用から解放され、一括した運用が可能となります。これらは運用負荷軽減につながります。

グリーンITの実現

省電力化によるグリーン化も実現できます。これに関しては次回「グリーンITとストレージ仮想化」で解説します。

展望

「仮想化」というとほとんどの企業はサーバの仮想化に目を奪われており、ストレージ仮想化までは手が回らないのが現状です。しかし、サーバ仮想化のメリットを確認できると、次にストレージ仮想化に注目しはじめ、数年内に、多くの企業でストレージ仮想化が導入されると期待できます。

掲載日:2009年9月9日

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