機能性化学メーカー A社

〜顧客情報基盤と技術情報基盤が生んだ
事業間シナジーによるポートフォリオ改革〜

良いものを出せば売れる -遅れを生んだ原因となったのは社内カルチャー

国内機能性化学メーカーであるA社では、従来から「良いものを出せば売れる」という社内カルチャーから、事業部毎に自主性や創造性を委ね、研究開発をすることだけに専念してきました。

確固たる収益の柱となる研究開発ができていた時代は良かったのですが、もともと資源や設備規模的に競争力がない国内化学メーカーの多くは、この数年間で圧倒的な規模と意思決定スピードを有する新興国の台頭を許すことになってしまいます。

新興国の化学メーカーの多くがポートフォリオを洗練し、高収益・高成長を続けていく中、完全に遅れをとってしまったA社。研究開発を第一に、事業部毎に競争させてきた社内カルチャーは事業スピードと事業部間シナジーを生み出すことの最大の足かせとなっていました。

営業出身の社長が就任したA社が大改革としてまず計画したのは、「顧客情報基盤の統合」でした。
構造的に化学メーカーは営業機能を商社や代理店に委ねることが多く顧客の声を吸い上げにくいのですが顧客の要望の中には多くの「有益な」研究開発のヒントが隠されていることに疑いはなく、これまで多くの投資や労力を投じた研究開発が無駄に終わることも多かったA社でしたが、顧客情報基盤の推進が進むにつれて、この情報基盤は研究開発のヒントとなる顧客の要望が集約した「技術情報基盤」とも呼べるものに発展していきました。このとき、従来の社内カルチャーを乗り越え、事業部間シナジーする風土が出来上がっていったのです。

現在A社は収益還元率の高い研究開発にフォーカスし、全社的なポートフォリオを洗練させ、新興国に設備規模やコストではない領域で対抗できうる競争力を手に入れています。

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