Webフロントエンドシステム
フロントエンドシステム
webサーバやメールサーバなどのフロントエンドシステムは、2000年代初頭まではUNIXサーバでの構築が一般的でした。一方でインターネットの急速な普及による情報流通量の飛躍的な増加は、 サーバの処理能力不足やそれに伴うサーバ増強の投資負担増など大きな影響を与えました。
その結果として、PCサーバとLinuxの組み合わせによるコスト削減効果を狙ったUNIXサーバからのリプレースや、 新規構築に合わせたLinuxサーバの導入が拡大していきました。 いまではフロントエンドシステムの構築はLinuxサーバがデファクトスタンダードとなっています。
フロントエンドシステム別ソリューション
Red Hat Enterprise Linuxによる以下のフロントエンドシステムのソリューションをご紹介しています。
メールサーバ
メールサーバについて
メールの送信サーバと受信サーバを総称してメールサーバと呼びます。
メール送信サーバがSMTP、メール受信サーバはPOP/IMAPが主流となっています。
Linuxで利用できるメール送信サーバとしてPostfixが、メール受信サーバとしてDovecotなどが挙げられます。
Postfixとは
sendmailでは、高度で柔軟な設定な設定やセキュリティ対策に高いスキルが必要とされます。sendmailとの互換性を意識しつつ、より安全でパフォーマンスにも優れ設定も容易に行えるPostfixの利用がスタンダードとなっています。
Dovecotとは
UNIX系OSで動作するPOP/IMAPサーバであり、UW-IMAPや他のPOP/IMAPサーバの代替品として標準的な地位を占めるようになっています。Dovecotはセキュリティを第一に考えて開発されており、速く、柔軟で既存のシステムと高い互換性があるとされています。mbox とMaildir 形式の両方をサポートしており、さらに設定がシンプルで容易に導入できるのも特徴です。
メールサーバの構築例
ハードウェアは必要とされる処理能力などの各種要件をふまえて適切なモデルおよびリソース(CPU、メモリ搭載量など)を選択してください。
RHELはSupportDesk Standardを契約することで利用できます。RHELをインストールすることでPostfix/Dovecotも利用可能となります。
Webサーバ
Webサーバについて
ウェブブラウザなどクライアントからの要求に対して、HTMLや画像等のオブジェクトを送信する役割を担うサーバをWebサーバと呼びます。
インターネットを介して外部に公開されるwebサーバと、イントラネット内にクローズして利用されるWebサーバに大別され、世界で最も利用されているwebサーバの1つにApacheがあります。
特にインターネットに公開されるwebサーバでは、かなりの数でApacheが利用されています。
Apacheとは
Linuxをはじめとして、数多くのOSで利用することができるWebサーバソフトです。
追加拡張できるモジュールが豊富であることや、動的コンテンツの処理に強いこと、セキュリティ性の高さが、特徴として挙げられます。
Webサーバの構築例
Webサーバを構築するにあたって重視する項目の1つとしてパフォーマンスが挙げられます。アクセス数の増加や季節要因によるアクセスの集中などでも満足のいくパフォーマンスを発揮するために、適切なハードウェアリソース(CPU、メモリ搭載量など)およびネットワーク帯域の選択、負荷分散などの考慮が重要となります。
RHELはSupportDesk Standardを契約することで利用できます。RHELをインストールすることでApacheも利用可能となります。
DNSサーバ
DNSサーバについて
DNSサーバはドメイン名(例えば“jp.fujitsu.com”)と住所にあたるIPアドレスの関連づけを管理、解決する役割を担っています。
LinuxをはじめとするUNIX系OSで最も標準的に使用されているものとしてBIND(Berkeley Internet Name Domain)が挙げられます。
BINDとは
2000年9月にリリースされた現行のBIND 9 は、脆弱性の問題を抱えるそれまでのバージョンを全面的に見直し、ベンダーの協力のもと新たに開発されたものです。
BINDには代表的なバージョンとしてBIND4 や8 も存在しましたが、2007年8月以降、これらはサポートされていません。1998年に設計が開始されたBIND 9 も、現在のインターネット環境に十分に対応できるものではなくなってきた為、次世代のニーズにあったBIND10が2013年2月21日に公開されました。
DNSサーバの構築例
ハードウェアは必要とされる処理能力などの各種要件をふまえて適切なモデルおよびリソース(CPU、メモリ搭載量など)を選択してください。
RHELはSupportDesk Standardを契約することで利用できます。RHELをインストールすることでBINDも利用可能となります。
プロキシサーバ
プロキシサーバについて
webプロキシサーバは、イントラネットからインターネットへアクセスする経路上に設置され、クライアントがインターネットに接続する際に代理として対象のサイトにアクセスする役割を担っています。クライアント情報の秘匿、キャッシュによるアクセスの高速化やネットワーク帯域の節約といった効果が期待できます。一方で、Web サーバ側のフロントに設置され、アクセス制限や負荷分散といった外部からのアクセスを処理する目的で用いられるものをリバースプロキシと呼びます。
squid はwebプロキシ、リバースプロキシ、どちらの用途にも適するオープンソース・ソフトウェアです。
squidとは
squidは、90年代前半に行われたHarvest プロジェクトで開発されたプログラムに改良を加え誕生しました。大規模なサイトから個人利用に至るまで幅広く利用されており、最も実績のあるオープンソースのWebプロキシサーバとなっています。多くのOSをサポートし、高速で動作することが特徴です。
プロキシサーバの構築例
ハードウェアは必要とされる処理能力などの各種要件をふまえて適切なモデルおよびリソース(CPU、メモリ搭載量など)を選択してください。
RHELはSupportDesk Standardを契約することで利用できます。RHELをインストールすることでsquidも利用可能となります。
ファイルサーバ
ファイルサーバについて
ネットワーク上のクライアント端末間でファイルを共有したい場合、ファイルやりとりの煩雑さ、個々のクライアント端末でファイル保持する場合の整合性の点からファイルサーバの設置が有効です。
Linuxでファイルサーバを構築する場合、オープンソース・ソフトウェアである「Samba」を用いることが一般的です。
Sambaとは
Samba はWindows のクライアント端末からLinux などのUNIX互換サーバをファイルサーバやプリントサーバとして利用する目的で用います。1992 年のリリース以来、機能の拡張やWindows の流行と共にエンタープライズ領域でも低価格なファイルサーバとして利用されるようになり、現在ではApache 等と並んで最も実績のあるOSS の一つとなっています。機能面では、ファイルサーバやプリントサーバとしての機能のほか、単にWindows ネットワークに参加するだけではなく、Windows NT 互換のドメインコントローラーとなる機能も備えるようになりました(バージョン2.2系以降)。
その後もActive Directory ドメインへの参加が可能になったバージョン3.0 を経て、現在では4系が安定版として提供されています。
ファイルサーバの構築例
最重要視されることは保存ファイルを問題なく閲覧、編集できることです。RAIDにより冗長性を高めるなどハードディスクの障害耐性には十分な考慮が必要となります。また、誤操作などによるファイル消去に対しては定期的なデータバックアップが有効です。
RHELはSupportDesk Standardを契約することで利用できます。RHELをインストールすることでSambaも利用可能となります。
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