Linux OSの長期サポート
Linuxシステム運用の現実
昨今、社会システムや企業の重要な基幹業務システムにおいても、Linuxシステムへのダウンサイジングが一般的になっています。このようなシステムでは、ダウンタイムは自身の業務継続だけでなく、取引先・お客様などシステム利用者にも影響を与えます。そのため、かつてのホストシステムやUNIXシステムと同等の安定運用、かつそれらを陵駕する経済的な運用の実現が強く求められています。
しかし、一般的なLinuxディストリビューションは、半年から長くて2年半ごとにOS版数を最新にアップデートしなければ、最新の重大障害修正やセキュリティ修正が適用できません。OS版数のアップデートごとにユーザーアプリケーションの再検証やミドルウェアのアップデートを伴うため、システムの運用コストやダウンタイムが増大します。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の基本的なサポート
Linux OSの長期サポート
Linuxシステムを社会システムや企業の重要な基幹業務システムに適用可能にするため、富士通はLinuxディストリビューションベンダーと共同でLinux OSの長期サポート商品を開発しました。Linux OSの長期サポートにより、同一のOS版数のまま6~7年半の安定したシステム運用が可能となります。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の長期サポート
Linux OSの長期サポートはこんなにお得
例えば、ハードウェア標準保守期間(5年)を一般的なLinuxサポートで、サーバ10台のシステムをアプリケーションの検証とミドルウェアのアップデート費用に毎年2,000万円かけて運用していた場合、Linux OSの長期サポートの採用で大幅なコスト削減とシステムの安定運用が実現できます。
観点 | 項目 | 一般的なLinuxサポート | Linux OSの長期サポート |
---|---|---|---|
安定運用 | システムダウンタイム | OSのバックアップ、ミドルウェアのアップデート、インフラ疎通、アプリケーション入替え、アプリケーション疎通の時間が毎年必要。 | 基本的にはOSのバックアップと修正適用、アプリケーション疎通確認の時間だけ。 |
検証 | OSとミドルウェアの動作確認、アプリケーション再検証が毎年必要。 | 基本的には修正適用確認だけ。 | |
コスト | アプリケーション検証費用,
ミドルウェアアップデート費用 |
約2,000万円/年 | 0円 |
OSアップデート費用 | 約120万円/年 | 約500万円/年 | |
合計 | 約2,120万円/年 | 約500万円/年 |
Linux OSの長期サポートの費用効果‐Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の例
(ご参考) 基本サポートでOS版数をアップデートしない運用にすると…
検証工数削減などのために修正提供期間が終了した基本サポート版数を継続して使用する場合、必要な修正を適用する前にOSやミドルウェアの版数を最新にアップデートしなければなりません。そのため、緊急性の高い修正を速やかに適用することができません。
Linuxの修正適用イメージ:Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の例
Linux OSの長期サポートを富士通から購入するメリット
富士通では、Linux OSの長期サポート以外にも、ハードウェアやミドルウェアの長期サポートを提供しており、ハードウェアやミドルウェアを含んだLinuxシステムの長期安定運用を実現する商品ラインナップを提供しています。(注1)
ハードウェアやミドルウェアを含んだLinuxシステムの長期安定運用を実現可能なベンダーは世界で富士通だけとなります(当社調べ)。
Linux OSの長期サポートを万全な状態でご利用いただくには、ハードウェアやミドルウェアも長期サポートに対応している必要があります。
Linux OSの長期サポートを利用していても、最新のOS版数にしか対応していないミドルウェア版数にアップデートしなければならなくなれば、OSのアップデートが必要になってしまいます。これはハードウェアに対応したファームウェアやPCIカードのドライバーソフトウェアにも当てはまります。
- (注1)各長期サポート商品との組合せには制限がある場合がありますので、長期サポートの組合せにつきましては、当社担当営業までお問い合わせください。
富士通の、Linux OSおよび他商品のサポート関連情報
種別 | 商品名 | 資料名/セクション名 |
---|---|---|
OS | RHEL | 拡張プラスサポート(AUS) |
ハードウェア | PRIMERGY | PRIMERGY 長期保守対応タイプ |
PRIMEQUEST | 最長10年の長期保守コミット | |
ミドルウェア | 富士通製ミドルウェア | 富士通製ソフトウェアのサポート期間 |
バックアップソフト | NetVault Backup | NetVault Backup長期サポートパンフレット |
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富士通コンタクトライン(総合窓口)
0120-933-200受付時間:9時~12時および13時~17時30分(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)
この製品に関するお問い合わせは、富士通株式会社のフォームを使用し、2024年4月1日よりエフサステクノロジーズ株式会社が対応いたします。