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大成建設株式会社 様
データドリブンによる経営判断と業務高度化に向けた施策実現の伴走支援

国立競技場(東京都)、新阿蘇大橋(熊本県)、KAWASAKI DELTA(神奈川県)、椛川ダム(香川県)などの様々な建築を手がけ、まさに地図に残る仕事を実現する大成建設株式会社(以下、大成建設)様は、2020年より全社でのDX推進に取り組まれております。大成建設様におけるDX方針として、情報(デジタル技術とデータ活用)を新たな経営資源として考えられ、2021年に社内に蓄積されるデータ資産を横断的に活用できるプラットフォーム「Taisei-DaaS(Taisei-Data as a Serviceの略)」を構築、2022年から運用を開始されております。富士通は、Taisei-DaaSの企画構想~開発~運用およびデータ民主化に向けた一気通貫での伴走支援をさせていただいております。
統合プラットフォーム Taisei-DaaSによるデータ連携・活用イメージ
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1
BIM/CIMの設計・施工クラウド連携によるデジタルツイン構築
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2
調達関連情報提供システムの改善
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3
最先端のデジタル技術による生産プロセスの見える化&効率化
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4
統合プラットフォームの構築
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5
デジタル人材の採用強化とローテーション制度確立
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6
O&M領域の事業化
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7
データを基に最適なタイミングで提案する営業スタイルへ変革
コンサルティングのアプローチ
1. Taisei-DaaS立上げ期
大成建設様全社でのデータ利活用による早期成果創出に向け、ステークホルダー間の共通意識獲得と活動の方向性を定めるために、2020年度の終わりにTaisei-DaaSの実行計画書の策定をご支援するところからスタートしました。
実行計画書の中では、利活用企画中の複数部門からのニーズ抽出も併行実施しながら、必要となり得るIT環境の全貌や、DevOps推進を意識したルール/プロセスの考え方、実現までに実施すべきことなどを定めました。
2021年度から、富士通のデータエンジニアチームも含めたTaisei-DaaS立上げプロジェクトが始動し、データドリブンコンサルタントによるマネジメントの下、開発環境の短期実装、利活用部門への試行利用による課題抽出、抽出した課題をInputとした本番環境(データ管理基盤とデータドリブンコンサルタント主導のデータ利活用ポータル)を実装し、2022年度4月からTaisei-DaaSの運用開始と同時に、立上げ時期に連携していた部門での利活用がスタートしました。
富士通の伴走支援フォーメーション
2. データ民主化促進
2022年のTaisei-DaaS運用開始以降、Taisei-DaaSのDevOpsと並行し、データ利活用活性化に向けて必要となるデータガバナンス・データマネジメントに基づくガイドラインの整備とデータ利活用におけるルール策定、BIツールのハンズオンセミナー、2,000名を超える全国主要拠点の支店向けデータ利活用説明会など、富士通のデータドリブンコンサルタントはデータ民主化の促進を図るためのご支援も実施させていただきました。
また、データ利活用促進で必須となるデータカタログ実現にあたり、ICT技術の言葉に馴染みが無いデータ利活用者にも簡単にデータを探していただくために、オリジナルサイトのUX/UI企画もご支援させていただきました。2023年10月にリリースされ、多くの部門の方に利用いただいております。
今後も、大成建設様の『TAISEI VISION 2030』で掲げるDX方針『情報(デジタル技術とデータ活用)を当社の新たな経営資源とすることで当社グループの企業価値の向上を図る』の実現に、富士通は継続して伴走支援してまいります。
Taisei-DaaSとは
Taisei-DaaSは、大成建設様のデータ利活用を支える統合基盤です。Taisei-DaaSのアーキテクチャは「データ管理基盤」と「データ活用基盤」で構成されます。2022年の運用開始以降、データ拡充、データ利活用ポータルのコンテンツ拡充などを経て、2023年10月にTaisei-DaaSの新機能として、社内データの所在や内容を可視化し、データ利用者が必要なデータを検索できるデータカタログサイト「Taisei Data Catalog」の運用も開始しました。
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1. データ管理基盤
様々な形式のデータを収集・蓄積し、業務要件に沿った形に加工・変換を行った上でデータ利用者に必要なデータを提供する機能を有する基盤。“建設ライフサイクル”全体でデータが繋がった状態を目指しバージョンアップを繰り返す。
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2. データ活用基盤
データ利活用促進を目的としたデータ利用者を支援する各種機能を有する基盤。散在するデータから必要なデータを探すことができるデータカタログサイト、データ関連のドキュメントを集約したポータルサイト等、利用者とデータ管理基盤を繋ぐタッチポイントの役割を担う。
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
[2024年3月掲載]
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大成建設は、2021年度より中期経営計画において「経営基盤のDX」の重要な施策として「統合データプラットフォーム」の構築に着手しました。この「統合データプラットフォーム」構築プロジェクトを進めるにあたり、最初に必要だったのは、舵取りであるとともに伴走者でもあるパートナーでした。弊社のDXを支援するコンサルティングを富士通に委ねており、このプロジェクトでも舵取り役として参画いただいたことが、成功の大きなポイントとなりました。富士通には、アーキテクチャの選定だけでなく、データマネジメントの観点から、データガバナンスの設計や活用促進のプロセス設定、O&M領域での業務高度化まで伴走支援を頂いております。データドリブンマネジメント実現に向け、広い視野で、その分野の専門家からコンサルティングを受けられたことが、プロジェクトの安定した推進につながったと感謝しています。
社長室 情報企画部
デジタル推進室 林次長