Haloworld株式会社 様

3D Scanner「BeTHERE」の開発
【代表特許:特許5782737号】

福島県いわき市のHaloworld株式会社様は、東日本大震災の災害復旧に資材商社として関わっておられた代表取締役の司馬天風様が、災害復旧のための切実な課題に直面する人を目の前にして、我々は「もっと何かできるのではないか。」という想いから創業し、現在は、自律移動ロボットの開発・製造・販売を行っています。
代表取締役の司馬様にお聞きしました。

知的財産をビジネスで活用してみようと思ったきっかけを教えてください。

2019年に富士通様から特許技術の紹介とプロトタイプのデモをしていただいたのをきっかけに、当社で製品化を進めてみようと思い、特許ライセンスの許諾を受け製品化を進めることになりました。

どのような製品を開発したのですか。

BeTHERE(ビーゼア)
※「Like Being There(そこにいるような)」
コンパクトで軽量・簡単設置
WiFiによる遠隔操作
計測データ送信機能付き
3D計測時間30sec
複数データを簡単統合
ビジュアライズ3Dモデル化
全方位で3D計測
測距半径max60m
最大277満点/計測

[3D Scanner 「BeTHERE」]

現場で周囲360度を撮影し、その場で撮影データを確認できる3Dスキャナです。距離のわかる3D点群データに、撮影画像のテクスチャーマッピングを行えます。異なる場所で撮影した3D点群データの統合(位置合わせ)技術について富士通様から実施許諾を受けていますが、当社では、さらにユーザーインターフェースの改善等により操作性を向上したほか、防塵・防滴対応など量産化に向けた改善を行いました。また、対象物までの距離を測定するLiDAR(Light Detection and Ranging)センサも最新のものを適用し、測定精度を高めました。

いろいろな場面で本製品が活用できるそうですね。

建物の内装の3Dモデル化、建物外観の3Dモデル化、土木工事現場の3Dモデル化などを行うことができます。作成した3Dモデルは、たとえば、仮想空間(VR)内での作業員のトレーニング用途、土木工事現場・建築現場の視認性を高めたり、土砂掘削量(体積)を算出する用途等に活用することができます。さらには、BeTHEREで作成した3Dモデルの仮想空間内で自律走行ロボットの走行シミュレーションを行うこともできます。

特許技術を導入して良かったことは何ですか。

特許技術導入により開発をスピードアップできたことに加え、異なる場所で撮影した3D点群データの統合処理と、テクスチャーマッピングの速度が競合製品よりも格段に高いものとなり、また、お客様からもユーザビリティについて高い評価をいただいています。

CTOからひとこと

Haloworld(株)CTO 豊田 様
当社のこれまでの自律移動ロボットによるサービスに、BeTHEREで取得したデータをマッピングすることで付加価値を高めることができました。強力な営業ツールができて、とても明るい未来が展望できています。

Haloworld株式会社様 概要

所在地〒970-8015 福島県いわき市好間町川中子字古川30番地
代表者代表取締役 司馬 天風
製品情報http://haloworld.co.jp/list2.html新しいウィンドウで表示

[2020年12月14日掲載]

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