戦争・平和・民主主義に関する
約4万6000点もの資料を
SaaS型のデジタルアーカイブ
システムで公開

立命館大学国際平和ミュージアム様 導入事例

お問い合わせ・ご相談

ご不明点、ご要望などございましたらお気軽にお問合せ下さい

立命館大学の「平和と民主主義」の教学理念を具体化する教育・研究機関として1992年に開館した立命館大学 国際平和ミュージアム様(以下、国際平和ミュージアム)。国際平和ミュージアムでは従来、オンプレミス版で導入・活用していたデジタルアーカイブシステムの運用負荷の増大から、SaaS型への移行を検討。わずか3カ月という短期間で、膨大な収蔵品データーベースを含めて、システムを刷新しました。国際平和ミュージアムの取り組みを紹介します。

【導入事例概要】

業種 大学
ソリューション FUJITSU 文教ソリューション Musetheque デジタルアーカイブクラウド

【課題と効果】

1 学生や研究者などが平和について学べる社会に開かれた施設となるには、必要な資料・史料を素早く探し出せる仕組みが必須だった デジタルアーカイブシステム「Musetheque」を活用し、収蔵資料データーベース「Peace Archives」を公開。誰もがインターネット経由で簡単に目的の資料を探せる仕組みを確立
2 オンプレミス版のデジタルアーカイブシステムでは、サーバーのバージョンアップのたびにシステム刷新の手間と費用がかかっていた SaaS版に刷新したことでサーバーのバージョンアップに対応する費用や手間から解放され、学芸員や職員が本来の業務により注力できる環境を整備
3 日々の業務と並行して、3カ月という短期間で膨大な収蔵資料データーベースを含めてシステムを刷新しなければならず、学芸員や職員の業務負荷が大きかった 富士通JapanのSEが綿密な移行計画を立案するなどプロジェクト管理を徹底。データーベースの移行も支援し期日通りにシステム刷新を実現

【導入の背景】

デジタルアーカイブシステムをオンプレミスで導入、
運用負荷が増大

 国際平和ミュージアムは、立命館大学の「平和と民主主義」の教学理念を具体化する教育・研究機関として1992年に開館しました。開館以来、東アジアの平和創造の拠点としての役割を果たし、2023年9月のリニューアル後には毎月約4000人もの来館者が訪れています。国際平和ミュージアムオフィス 課長の亀田 直彦氏は、「京都市民による平和活動の写真や資料を中心に現在、約4万6000点もの収蔵品があります。リニューアルでは学生や研究者、市民が資料・史料に触れて戦争の因果関係や被害を分析し、平和について学べる社会に開かれた施設となることを目指しました」と説明します。学芸員の田鍬 美紀氏も、「戦争の悔恨や戦争そのものを伝えるだけではなく、大学立の博物館として戦争の多角的な構造を学問として研究し、どうすれば戦争を防げるのかを導き出す平和創造の主体者を育む施設です」と話します。
 国際平和ミュージアムがこうした目的や役割を果たすには、所蔵する資料・史料をデジタル化し、誰でも検索できてテーマに沿って探し出せるアーカイブシステムが必須です。国際平和ミュージアムではすでに2016年に富士通のデジタルアーカイブシステム「Fujitsu 文教ソリューション Musetheque」を導入していましたが、大学内にサーバーを設置して管理・運用していたため、サーバーの基本システムがバージョンアップするたびにMusethequeも入れ替えなくてはならないなど運用の負荷が大きくなっていました。「学芸員や職員の業務は、利用者からの問い合わせ対応や収蔵品の整理、展示内容の企画・立案など多岐にわたります。日々の多忙な業務と並行して、サーバーの定期的なバージョンアップに対応するのは大きな業務負荷でした。そこで、SaaS型のデジタルアーカイブシステムへの刷新を検討しました」(亀田氏)。

立命館大学 国際平和ミュージアムオフィス
課長 亀田 直彦 氏

立命館大学 国際平和ミュージアムオフィス
学芸員 田鍬 美紀 氏

【導入の経緯】

日々の業務と並行してのリニューアル
確実なプロジェクト管理に安心感

 国際平和ミュージアムでは2023年4月の稼働開始を目標に、SaaS型のデジタルアーカイブシステムの選定を進め、「Musetheque デジタルアーカイブクラウド」への刷新を決定しました。Musetheque デジタルアーカイブクラウドに収蔵品を登録して収蔵資料データーベース「PeaceArchives」を構築し、国際平和ミュージアムのWebサイトで公開しています。田鍬氏は「すでに富士通のMusethequeを導入・活用していたので機能や操作性をそのまま引き継げることが選定の大きな理由でした」と示します。また、「資料の管理者にとってはある資料・史料について調べると、その情報だけでなく、寄贈してくれた人の情報、貸出情報や閲覧情報などを総合的に把握できます。一方、一般の利用者が漠然と『こんな情報はないかな』と調べるときでも、情報を総合的に把握できるのは目当ての情報を探しだすのに有効な機能です。こうしたMusethequeならではの機能を踏襲できることも決め手でした」と説明します。
 さらに、正味3カ月間という短期間での刷新にあたり、膨大な収蔵品のデーターベースの移行を含む計画立案・進行管理といったプロジェクト管理ができるかどうかも、重要な選定のポイントでした。「9月からミュージアムのリニューアルオープンを控え、その準備も多忙を極めた時期でした。『遅れが決して許されない』プロジェクトでしたが、富士通Japanのシステムエンジニア(SE)が綿密な移行計画を立ててくれたので、その計画通りに作業を進めるだけで確実に移行できるとわかりました。日々の業務と並行しての移行作業でしたので、膨大なデーターベースの移行をSEが支援してくれるなど、短時間で確実に移行できる確信が持てたことも大きな理由のひとつでした」(亀田氏)。

【導入の効果】

デジタルアーカイブシステムがミュージアムに足を運ぶきっかけのひとつに

 国際平和ミュージアムでは2023年4月からのMusetheque デジタルアーカイブクラウドの稼働開始と、9月のリニューアルオープンを経て、さまざまな効果を実感しています。来館者の増加と歩調を合わせるように、国際平和ミュージアムへの問い合わせ件数も増加傾向にあるようですが、まずはそうした問い合わせへ対応の効率化が図られています。「問い合わせがあるとPeace Archivesを案内し、キーワードを入れてご自身で検索していただくように誘導しています。学芸員や職員に電話で『昭和40年代の平和活動の資料』というようなイメージをお伝えいただき、やり取りするよりも利用者がPeace Archives上で直接資料・史料を確認できるので効率的に目的の資料・史料を探し出せます」(田鍬氏)。
 また、亀田氏は、「オンラインで公開されているPeace Archivesが、ミュージアムに実際に行ってみようと思っていただけるきっかけにもなっているのではないでしょうか」と話します。「ミュージアムの収蔵品は4万6000点以上ですが、常設展示の資料は数百点に過ぎません。つまり、収蔵品のほとんどは普段は人目に触れることがないということ。そうした歴史的価値が高いにもかかわらず、あまり知られていない収蔵品についての情報もPeace Archivesを通じて広く発信できています。こうしたことも来館者の増加に繋がっているのではないかと感じています」(亀田氏)。
 さらに、SaaS型で導入したことの効果も実感しています。「これまではサーバーのバージョンアップのたびにデジタルアーカイブシステムも更新しなければならず、その都度、大学側への予算申請、更新理由説明、他のシステムとの比較検討結果の報告など、煩雑で時間も手間もかかる手続きや折衝をしなくてはなりませんでした。SaaSに刷新したことで今後は、こうした業務から完全に解放されます。日々の業務の中で『バージョンアップをどうするか』といった話題はもうでてこなくなり、学芸員や職員が大学立の博物館としての本来の業務により集中できる体制が整いました。これはとても大きな効果です」(亀田氏)。

【将来の展望】

大学全体でデジタルアーカイブを検討するときの先駆的な事例のひとつに

 今後のMusetheque デジタルアーカイブクラウドの活用についても、すでにさまざまなアイデアを膨らませています。田鍬氏は「今はまだ、どういう資料・史料かをテキスト情報を中心に紹介するデーターベースとしての利用が中心ですが、今後はよりデジタルアーカイブに焦点を当てた活用に注力していきたい」と語ります。「例えば、平和に関する写真が収められたアルバムを保存するとき、表紙の写真と『このような写真が収められています』というテキスト情報でデーターベースに登録するのと、アルバムに収められた写真を含めてアーカイブするのとでは、情報量も意味合いも変わってきます。今後はアーカイブのさらなる充実に注力していきたいと考えています」(田鍬氏)。
 一方、立命館大学では国際平和ミュージアム以外に、大学図書館や史料センターなどでも歴史的価値の高い資料・史料を収蔵しています。亀田氏は「大学全体として、貴重で重要な収蔵品の数々をどのようにデジタルアーカイブ化し、どのような基準をもとに公開していくのか、その方向性や方法について検討していくことが将来的には必要になるでしょう」と話します。「貴重な収蔵品の保管については、これまでも常に物理的なスペースとの兼ね合いの中で議論されてきました。今回はミュージアム単独の取り組みでしたが、それが大学全体として収蔵品のデジタルアーカイブと公開を考えるときの一つの先駆的な事例としての役割を果たすことがあるかもしれません」(亀田氏)。デジタルの世界で貴重な資料・史料をアーカイブし、公開・活用できるようにすることで、世界中の大学や博物館などとつながる可能性も広がります。Peace Archivesの利活用の新たな姿が見えているようです。
富士通Japan株式会社 関西公共ビジネス統括部 京都公共ビジネス部 岡本 真一
立命館大学 国際平和ミュージアムオフィス 課長 亀田 直彦 氏
立命館大学 国際平和ミュージアムオフィス 学芸員 田鍬 美紀 氏

【お客様情報】

施設名 立命館大学国際平和ミュージアム
所在地 京都府京都市北区等持院北町56-1
館長 君島 東彦
所蔵品数 約4万6000点
ホームページ https://rwp-museum.jp/

デジタルアーカイブに関するお問い合わせ

Webでのお問い合わせ

  • お問い合わせ

    当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

  • 0120-835-554
    (通話無料)

    富士通Japan株式会社(お客様総合センター)
    受付時間 9時~12時、13時~17時30分(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)

ページの先頭へ