PRIMEQUEST 4000シリーズ機能・アーキテクチャー
拡張性、可用性、 保守性に配慮した機能とアーキテクチャーを徹底的に解説します。
機能・アーキテクチャー 一覧
- 性能・拡張性
- 信頼・可用性
- 運用・保守性
ハードウェアの冗長化
ハードウェアを冗長構成にすることにより、構成要素の一部が故障しても 残りの構成要素で十分な処理機能を持ち、連続運転が可能となります。 PRIMEQUESTでは、ハードウェア構成のメモリ、CPU、I/O、伝送路、電源系など、 ほとんどの部分を冗長構成とし、メモリをはじめハードウェア故障時も、 ソフトウェアに影響を与えずに運転継続が可能となり、 高信頼、高可用性を図っています。
内部コンポーネントを徹底的に二重化・多重化
メモリをはじめハード故障時も、ソフトに影響を与えず運転継続 (システム停止回避)
- メモリのミラーリング、CPU間パス・CPU-I/O間パスの多重化
- 障害発生時、障害部位のみ切離して継続運転可能
- ※iRMC :サーバの制御と監視を行う専用チップ integrated Remote Management Controller
- ※注 :メモリミラーを適用するパーティションでは、ソフトウェアから見たメモリ容量の2倍の物理メモリ容量が必要
Memory Mirroring機能
メモリを二重化し、二重化したメモリ両方にデータを書き込みます。 片方のメモリで訂正不可能なエラーが発生した場合には、 もう一方のメモリのデータを使用します。 ECC(Error Check and Correction)では訂正不可能な複数ビットのエラーや DDDC(Double Device Data Correction)ではカバーしきれない メモリコントローラの故障からもデータを保護し、 システムの継続運転と安定した動作を実現します。
また、PRIMEQUESTはアドレス・レンジ・メモリミラーをサポートしています。BIOSやOSから指定したメモリ領域のみを二重化する事により、 ハイパーバイザ―や特定のVMを高信頼化する事ができます(OSによりサポート状況が異なります)。
参考
- 性能・拡張性
- 信頼・可用性
- 運用・保守性
フレキシブルI/Oと パーティショニング機能
多彩なパーティション構成が可能
フレキシブルI/O
フレキシブルI/Oとは、搭載場所に左右されず、任意のSBとIOユニットを組み合わせて 物理パーティションを構成できる機能のことです。 フレキシブルI/Oは、PCIeネットワークによりSBとIOユニット(IOU)間のPCI Expressの結線を 自由に変更する事を可能とします。 SB、IOユニットの増減に対してシステムから見えるPCIバスツリー構造を一定に保つことで、 リソース変更および故障時の縮退に柔軟に対応できます。 この機能によりSBの代替を用意することが可能になり、Reserved SB機能が実現できます。
パーティショニング機能
パーティショニング機能とは、筐体内のハードウェア資源を複数のシステムに分割し、 分割した単位で独立したシステムを稼働させる機能です。 パーティショニング機能はハードウェアによる分割なのでシステム同士の障害隔離性に優れ、 用途や規模、求められる信頼性が異なる多数のシステムを、 PRIMEQUESTの高処理能力を最大限に活かしながら効率良く搭載することができます。 パーティショニング機能には、以下の特長があります。
- 同一筐体内に複数の業務を構築でき、柔軟なシステム運用が可能になります。
- 任意の分割されたシステムの障害を、他の分割されたシステムに影響を与えないよう ハードウェアによって保護しています。
ハードウェア資源の有効活用
業務ごとの特性に応じて、ハードウェア資源(CPU、メモリ、I/O)を最適化し、余分な資源を削減
- パーティションA: CPUとメモリ資源を多く割当て
- パーティションB: I/O資源を多く割当て
- ※SBとIOユニットが一体または固定的に接続されたサーバの場合、無駄な資源(CPU/メモリ過多、I/O過多)が発生
ワークロード調整
日中/夜間、平日/休日、通常期/繁忙期など、業務の負荷変動に合わせて、 柔軟にハードウェア構成を柔軟に変更 (要リブート)して余分なサーバを削減
[仮想化ソフト・ミドルウェアを必要とせず、ハードウェア機能として実現]
参考
- 性能・拡張性
- 信頼・可用性
- 運用・保守性
Reserved SB機能
Reserved SB機能とは、あらかじめ筐体内に予備のシステムボード(SB)を実装しておき、 万が一、本番運用中のシステムボードに障害が発生した場合でも、 故障したシステムボードを自律的に切り離し、予備のシステムボードを 短時間(リブート)で組み込んで、システムボードを交換することができる機能です。 PRIMEQUEST 4000シリーズは、全モデルでReserved SB機能をサポートしています。 Reserved SB機能を利用すると、システムボード上でハードウェア障害が発生したとき、 以下のような利点があります。
- システムボード資源の減少がなく、早期復旧が可能
- システムボード1個のパーティションで、システムボードが故障(SB縮退)しても復旧可能
また、運用中(開発系)のパーティション内のSBも予備のSBとして指定できます。この機能を使用すると、予備のSBをより有効に活用できます。
- ※予備のSBは開発・検証用途などに利用することが可能(障害時はshutdownされます)
SB障害時の早期システム復旧
予備のシステムボードを用意しておくことで、万が一、運用中のシステムボードに障害が発生した場合でも、予備のシステムボードに切り替えることで、短時間で当該業務を復旧。信頼性要件のレベルによってはクラスタ代替として利用可能。
クラスタ構成時も待機サーバの復旧時間を短縮
PRIMEQUESTの信頼性+クラスタ構成+Reserved SB機能
ハード交換を待たずに障害サーバの復旧が可能
- SB障害
- クラスタによるフェールオーバ
- Reserved SB機能による障害サーバのSB切替
- 待機サーバの復旧
- SBの交換
- ※予備のSBは開発・検証用途などに利用することが可能(障害時はshutdownされます)
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- 運用・保守性
サーバ運用管理
ServerView Installation Manager (SVIM)
ServerView Installation Manager(本体添付ソフトウェア)は、PRIMEQUEST 4000シリーズの初期導入、再構築を支援する「セットアップ支援ツール」です。 導入作業の簡素化、推奨ドライバ、セキュリティパッチの確実なインストールの実施を支援することで安定稼動を実現します。
OSのインストール支援
- OSインストールに必用なパラメーターを事前設定
- OS/APLのCD/DVD交換だけでセットアップ完了
- RAID構築の自動化
- 同一構成のパーティションを複数インストールする場合、設定を流用可能
- OSやServicePackなど必要なファイルをネットワーク上の別サーバに格納し、ネットワーク経由でOSインストール可能
運用開始支援
- 「ドライバ自動適用ツール」で、最新ドライバをダウンロード/インストール
- サーバ運用に有効な添付ソフトウェアのインストールをガイド
- OSの「緊急」レベルのホットフィックス、セキュリティパッチを自動適用
参考
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