本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ITインフラの最適化に際して「何から着手すべきかわからない」方へ

そのインフラ更新は本当に必要か?迷ったときのヒントは“アセスメント”にあり

富士通
プラットフォームソフトウエア事業本部
プラットフォーム技術統括部 ビジネス推進部
熊谷 太意造 氏

これまでITは、主に効率化を実現するために使われてきたが、最近では新たな価値創出などを実現するものとして、ビジネスの中核に位置付けられるようになった。そうなると、サーバやストレージといったITインフラの使い方を変えていく必要があるが、そのためには、まずITインフラの現状を把握しなければならない。

また、長期にわたって運用されてきたシステムは、システムを構成するリソースのバランスが崩れていることもしばしば。そのような状態を放置していると、非効率な稼働状況のまま運用され、知らない間にコスト面でも無駄が生じたり、処理遅延など性能トラブルの原因になってしまう。

とはいえ、ITインフラの現状を適切に把握することは簡単なことではない。システム構築の主流になっている仮想環境下では、目に見えない仮想マシンの状況把握が難しいからだ。また、IT管理部門は業務運用がメインで、インフラのリソースの使用状況を把握するスキルを持ち合わせていないことも理由の1つ。

そこで、今回、富士通が提供する「アセスメントサービス」の活用をおすすめしたい。無償で利用できるこのサービスについて、同社 プラットフォームソフトウエア事業本部 プラットフォーム技術統括部 ビジネス推進部 熊谷太意造氏は次のように説明する。

「お使いのサーバやストレージの稼働状況を総合的に診断するサービスで、サーバはOS数が100まで、ストレージは3台まで、無償でご利用いただけます。各リソースの使用率などの診断結果を報告するだけでなく、そこから浮き彫りになった課題や解決策を含めて提案する点が特長です」

無償とは到底思えないほど手厚い内容の「アセスメントサービス」。富士通はなぜこのサービスを提供し、企業のシステム部門はどのようなメリットを得ることができるのだろうか?次ページから詳しく紐解いていこう。

ユーザー第一で展開するサービスを無償で提供している理由

富士通
プラットフォームソフトウエア事業本部
プラットフォーム技術統括部
ビジネス推進部 マネージャー
堀越 恵太 氏

このサービスは、富士通製品以外のプロダクトを含むシステムはもちろん、富士通製品が含まれていないシステムでも利用できる。そうなると、なぜ無償で提供しているのかが気になるところ。「無償といっても、結局、自社製品を購入させるためのものだろう」とつい疑ってしまうが、同社 プラットフォームソフトウエア事業本部 プラットフォーム技術統括部 ビジネス推進部 マネージャーの堀越恵太氏は「そのような目的で展開しているサービスではない」ことを強調する。

「このサービスのゴールは、当社の製品を購入してもらうことではありません。“モノ”から“コト”へのサービスの転換を図っていく中で、以前は当社製品の販売拡大を目的としていたアセスメントサービスも、お客様との接点を増やし、エンゲージメントを高める役割を果たすものに変わっているということなのです」とのことだ。

無償とは思えないほど手厚いサービスを提供している

富士通
プラットフォームソフトウエア事業本部
プラットフォーム技術統括部
ビジネス推進部
本多 俊則 氏

さて、具体的なサービスの流れは上の図に示した通りだが、この中で対面でのコミュニケーションを重視していることも特筆すべき点である。同社 プラットフォームソフトウエア事業本部 プラットフォーム技術統括部 ビジネス推進部の本多俊則氏は、この点について次のように説明する。

「AIなどを活用して、迅速に詳細な診断結果を提示するサービスもありますが、いくら精緻な結果を提示できても、それらを読み解いて、具体的なアクションにつなげるのは、専門のスキルがないと難しいものです。そこで、当社のアセスメントサービスでは、専門員が直接対応するようにしています。現在はCOVID-19の感染拡大の影響で、リモートでのコミュニケーションがメインになっていますが、そうすることでお客様の疑問点や不明点、課題を解消しながら現行インフラの見える化を行い、ニーズをきちんと汲み取った上で、最適な提案が可能になるからです」

中長期分析、大規模システムを対象としたサービスも用意

下記の図は、ある企業で実施したアセスメントサービスの報告書の一部である。この企業では、システムの増強を図るため、既存のHCI基盤(VMware vSAN)のノード増設を考えていたが、CPUやメモリ、ネットワークの使用状況を時間ごとに分析したデータを元に、仮想マシンの配置シミュレーションを実施したところ、物理メモリを少し追加するだけでニーズを満たせることが明らかになった。そこで「ノード増設は必要なし」という報告を行ったという。

調査結果を元にわかりやすく作成された報告書で、自社に必要な対策が一目でわかる

この事例からも、「ユーザーを第一にサービスを展開する」という姿勢に偽りがないことが分かる。

いずれにせよ、提案内容は実測データをベースにしているので提案を受ける側も、納得して受け入れることができる。このことは、提案内容までわかりやすくまとめられた報告書と相まって、社内決裁時の迅速な判断にも役立つことは言うまでもないだろう。

なお、「長期的な傾向や過去の分析結果を比較し、サイレント障害の有無やリソース不足の予測」や「負荷のホットスポットやリソースの余力を把握し、安定運用に貢献する最適な仮想マシンの台数や再配置の最適化」を行いたいのであれば、「長期診断サービス」を利用するのがおすすめである。

こちらは有償の「ITインフラ稼働診断サービス(※)」に含まれるサービスで「継続的にデータを取りながら分析することで、システムの構成を素早く変更できるようにして、世の中の変化のスピードに対応できるようにしたいというお客様のご要望に応えるために2020年5月にサービスを開始したもの」(本多氏)だという。ITシステムの定期健康診断として、利用できるのはもちろん、イベント時の構成変更時の前後を比較して、システムを最適化する際にも力を発揮してくれそうだ。

なお、先述した無償のアセスメントサービスの範囲を超える大規模なシステムに対応する「大規模診断サービス」も「ITインフラ稼働診断サービス」の中で提供しているという。

(※)サーバアセスメントの1サービスとして、「ITインフラ稼働診断サービス」があります。

1,200件の実績があるからこそ、多様な企業の悩みに対応可能

無償のアセスメントサービスは、これまで1,200以上の企業や団体が利用したというが、その評価は軒並み高い。

「将来的にどの程度のシステム規模が必要か判断できずに抱えていた、既存システムへの不安を払拭できた」(物流業)

「ジョブの時間の重複による負荷増加が原因で、処理時間が長くなっていたことが分かった。これまで見えていなかった課題が明らかになり、運用の改善に大いに役立った」(情報サービス業)

「以前は、とあるITベンダーのいう通りに投資を行ってきたが、キャパシティを可視化できたことで、最適な投資計画を策定できるようになった」(製造業)

以上は、導入企業から寄せられたアセスメントサービスに対するコメントの一部だが、アセスメントサービスの内容について「期待以上だった」と印象を持つ企業は数多いようだ。

「現場ではITの様々な使い方をしています。そのため、ITシステムが、IT管理部門が想定していない動きをしています。そこでアセスメントサービスをお使いいただければ、これまで気づけなかった様々なことに気付くことができます。ぜひお気軽に活用していただければと思います」と堀越氏。

DXを実現するためには、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーのような高性能のCPUを搭載したサーバの導入が欠かせないが、その前に富士通のアセスメントサービスを活用して、ITインフラの状況を可視化することを勧める。無償であることはもちろん、エージェントのインストールなどの必要がなく、システムに手を入れずに利用可能なのもありがたい。また、数多くの企業や官公庁など、国内の様々なITインフラの課題に対応してきた富士通が有する幅広い知見を、自社のシステム運用に生かせるも大きな魅力。きっとどのような問題やニーズでも最適な改善策を見出してくれるはずだ。

インテル® Xeon® プロセッサー・テクノロジーはクラウド・コンピューティング、リアルタイム分析、ミッション・クリティカルな業務の処理、ビッグデータのインサイトを提供します。データセンターの効率性および信頼性が向上し、あらゆるワークロードの処理に対応します。

本コンテンツは、日経XTECH ACTIVEに掲載されたコンテンツを再構成したものです。

仮想化基盤 PRIMEFLEX ハイパーコンバージドインフラストラクチャーに関するお問い合わせ

この製品に関するお問い合わせは、富士通株式会社のフォームを使用し、2024年4月1日よりエフサステクノロジーズ株式会社が対応いたします。

ページの先頭へ