須賀工業株式会社

日本の歴史に残る建造物において、空調設備や給排水、衛生設備など各種設備の設計・施工を数多く手掛ける。創業118年目を迎え、「空気調和・衛生設備事業のパイオニア」として、常時150カ所ほどの主要な施工現場を抱えている。

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当社紹介

創業120周年を見据える「空気調和・衛生設備事業のパイオニア」

当社は1901年に創業し、2021年に創業120周年を迎えます。「空気調和・衛生設備事業のパイオニア」として、歌舞伎座や迎賓館、帝国ホテルなど日本の歴史に残る建築物において、空調設備や給排水、衛生設備など各種設備の設計・施工を数多く手掛けてきました。現在は東京と大阪を中心に16カ所の支店・営業所で全国を網羅し、常時200カ所ほどの主要な施工現場を抱えています。
建築物を人間の身体に例えると、見え掛かりの外観は意匠、柱・壁・床などの骨格は構造、設備は目に見えない血管・呼吸器・神経などが該当します。呼吸器や血管、神経が人間の活動に欠かせない重要な部分であるように、設備も建築物になくてはならない、とても重要な機能を担っています。
そんな重要な設備の設計・施工を手掛ける会社として、長きにわたってお客様から当社を選んでいただいたことに感謝します。お客様からなぜ、当社が選んでもらえるのか、それは、仕事に誠実に対応し、歴史が培ってきた技術力、品質、そして、それらを担う人材だと自負しています。それが他社にない強みであると考えています。
ICTの必要性

人材不足が続く設備業界 生産性向上と働き方改革の実現にはICTが不可欠

国内では2020年以降、東京と大阪を中心に多くの国際的なイベントが開催予定で、それに伴い、建設業界や設備業界は活況が続くと期待されています。一方で増え続ける仕事を担う「人材」が不足しています。さらには、昨今の働き方改革への対応も喫緊の課題です。当社にとっては、生産性向上はもちろん、職場環境と労働環境の改善が重要な課題であると認識しています。

人手不足という状況の中で、より働きやすい環境へと改善するためには、業務の効率化や労働時間の短縮などが求められます。その実現のためには、ICTの活用が必要不可欠です。例えば、労働生産性向上や省力化への取り組みとして、当社では「プレハブ化」を推進しています。これは、自社工場で事前に、配管など各種設備の部材加工から半組立までを行い、それを現場で取り付ける工法です。現場での作業時間を短縮し、労働生産性向上と施工品質の均質化を図ることができます。このプレハブ化の推進にもCADなどICTを活用しています。
こうした取り組みを進める中で、ICTの活用ポイントは情報収集の「スピード」、「利便性」、「正確性」、「安全性」にあると考え、その観点から、当社では13年以上使い続けた基幹システムの刷新に踏み切りました。オンプレミスだった基幹システムをクラウドに移行し、現場でもスマートフォンでメールを確認できるようにしたことで、情報共有が今まで以上に進化したと考えています。システムを刷新し約1年半たったことで、従来のシステムとは異なる部分にも慣れてきました。今後はタイムスケジュール管理など業務のスピードをさらに向上できればと考えています。
また、正確な情報の収集という視点では、勤怠管理システムを強化し、従業員の正確な労働時間の把握、適正な労働時間への是正などにも努めています。もちろん、社外から社内システムにアクセスする際の安全性にも配慮しています。
導入効果

ICTの活用で労働生産性を15%向上 社内の一体感も生まれる

今回の基幹システムの刷新で、労働生産性を高め、働き方改革を実現するという当社の課題を解決する基盤を構築できたと感じています。勤怠管理システムで従業員自らが労働時間を正しく把握することで、従業員の仕事に対する意識も変わってきました。労働時間を自ら意識することで、効率的に働き、より短い時間で成果を出そうと、仕事に取り組む姿勢も変わります。そして、部門や部署で短い労働時間で成果を上げることができるようになると、従業員の達成感や一体感が生まれます。従業員のモチベーション向上にもつながっていきます。
こうした取り組みで、3年前と比較して労働生産性が15%向上しました。仕事量が増え続け、一方で人材確保が難しい状況にあって、労働時間が短くなり労働生産性が高まったことはとても大きな意味を持ちます。今後はその効果がさらに上がることを期待しています。私自身も今では、出張の移動時間にモバイルでメールを確認するなど、ICTの活用がなければ、仕事にならないと、その重要性を認識しています。
今後の展望

企業の成長のカギは人材の確保と育成 ICTを積極活用し、生産性向上を継続して推進

現在、建設・設備業界を取り巻く環境は急激に変化しています。現在の建築物においては、設備の重要性がますます高まり、環境問題や省エネルギーの課題解決は品質の高い設備なくしては語れない状況です。当社に対する期待や果たすべき役割が、さらに大きくなっていると感じています。

そうした状況の中、当社は今年度からの中期経営計画において「120周年のその先へ」というテーマを掲げ、新たな設備に携わる人材の確保、育成に取り組んでいます。採用段階から情報発信でICTを活用し、社内研修を充実させ、早いタイミングで技術を身に付けて現場で仕事を任せられるように育てています。早くから一人前になれれば、モチベーションも上がり、従業員の定着率も向上すると期待しています。そのためには、一人一人が生産性の向上を意識し生産性の高い働きやすい環境を全員で作る必要があります。これはICTの活用なくしては実現できません。
健康経営の観点からも、より良い環境で「人」が働ける企業となるために、今後もICTの活用を通して、業務の効率化を図ることによる生産性の向上をめざし、働き方改革を進めていきます。事業が継続して成長するために、今後も挑戦し続けていきたいと考えています。

本事例における導入成功のポイントPOINT

基幹システムをクラウドに移行

ハードウェアメンテナンスなど保守運用の負荷が減り、安定したシステムになったこと

3年前より労働生産性が15%向上

効率的に働き、より短い時間で成果を出そうと、仕事に取り組む姿勢が変わったこと。

「働き方改革」実現に向けた基盤構築

現場でもスマートフォンでメールを確認できることで、情報共有がいままで以上に進化したこと。

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