UHF帯RFID導入ガイド 第4章 RFID機器の選定
3.外付けアンテナの選定
リーダライタのアンテナから放射される電界の向きには「直線偏波」と「円偏波」の2種類があります。機器の構成を検討する際には、この2つのタイプから選択する必要があります。
直線偏波
偏波方向(角度)が合えば通信距離は最長となりますが、角度がずれると徐々に通信距離も短くなります。(最悪角度は90度)
通常、RFIDタグがアンテナ面中央の垂直線上で、また、RFIDタグと本装置のアンテナ面が平行、且つアンテナ偏波方向とタグの方向を一致させた場合、通信距離、認識率等にとって最善の位置となります。
RFIDタグが上図(左)の通り、アンテナ面と平行且つ偏波方向と同じ角度(位置)で通過するケースでは、直線偏波が望ましいです。
円偏波
アンテナ面と平行であれば、タグはどの角度でも通信可能です。
通常、RFIDタグがアンテナ面中央の垂直線上で、また、RFIDタグと本装置のアンテナ面が平行となっているケースでは通信距離、認識率等にとって最善の位置となります。
上図(左右)の通り、RFIDタグがアンテナ面と平行の状態で通過するケースでは、円偏波が望ましいです。
アンテナの基本仕様
外付けアンテナは、据置型リーダライタ(TFU-RW732A、TFU-RW742A)に接続して使用します。
下表の通り、使用するリーダライタや読み取り対象物の動き(向き)に合わせて選定する必要があります。
なお、アンテナの偏波特性の関係より、円偏波アンテナの通信距離は、直線偏波アンテナと比べて1/√2倍程度となります。
外付けアンテナの種類 | ||||
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製品外観 | ||||
接続対象リーダライタ | TFU-RW732A(特定小電力無線局) | TFU-RW742A(構内無線局) | ||
型名 | TFU-AN33A | TFU-AN34A | TFU-AN13A | TFU-AN14A |
偏波特性 | 右旋円偏波 | 直線偏波 | 右旋円偏波 | 直線偏波 |
利得 | 約3dBi
(アンテナ単体) | 約6.3dBi
(アンテナケーブルTFU-CB123接続時) | ||
耐環境性規格 | IP54(JIS防まつ型)準拠(但しコネクタ面は下側方向とする) | |||
寸法(WxDxH) | 約195x195x25mm | |||
重量 | 約500g | |||
使用環境温湿度
(稼働時) | 温度:-20~50°C、湿度:10~95%R.H |