UHF帯RFID導入ガイド 第5章 アンテナの設置方法(1)
RFIDタグの読取精度が高いポイントについて
UHF帯RFIDタグ(パッシブタイプ)は、アンテナから受信した電波からRFIDタグ内で動作電力の生成を行う仕組みです。受信電力値が大きいほど、RFIDタグ内の動作電力を生成しやすくなります。
また、アンテナから送信される電波の強さ、つまり電界強度は、発信源から距離が離れれば離れるほど小さくなるため、RFIDタグが動作可能な電力を生成することが難しくなってしまいます。
このような理由から、RFIDタグの読み取り可能範囲を考える上で、アンテナから送信される電波の電界強度の強さによって読取精度が変わることを認識しておく必要があります。
右図のような電界強度の分布イメージが考えられ、色が濃い部分のほうが、薄い部分より読取精度が高くなります。