UHF帯RFID導入ガイド 第3章 タグの選定

第1章 RFIDシステム導入の進め方第2章 事前に検討すべき事項第3章 タグの選定第4章 RFID機器の選定第5章 アンテナの設置方法第6章 RFID読み取り検証第7章 リーダライタ間の電波干渉への対応第8章 まとめ
  

1. 貼り付け対象物の確認と特定

UHF帯RFIDを活用する上で、まずはじめに確認すべきことは、何に対してRFIDタグを貼り付けるかということです。貼り付け対象物が何であるか、その材質は何か、貼り付ける場所があるか、等を確認する必要があります。貼り付け対象物の材質によっては、UHF帯RFIDタグを貼り付けても読み取ることができないことがありますので、事前に確認が必要です。

2. 貼り付け位置の確認

前述した通り、RFIDタグ貼り付け対象物の材質によって、UHF帯RFIDタグを貼り付けても読み取ることができないことがあります。例えば、金属面や水分を多く含む物体などに関しては、読み取り自体が困難になりますので、RFIDタグの選定などを事前に行う必要があります。

金属面への貼り付け

RFIDタグの背面に金属があると、通信ができなかったり、通信距離が短くなったりします。

金属面に隣接する場合


  • リーダライタから送信された電波は、金属に貼り付けられたタグの表面では電界成分が0になってしまいます。金属面に直接貼り付けてしまうと応答しません。

    金属面に隣接する場合のイメージ

金属面から5~10mmの場合


  • タグから金属に出た電波は、金属面で反射します。その反射波が、タグからリーダライタへの応答波を妨害し打ち消してしまうので、弱い電波となってしまい通信距離が短くなります。

    金属面から5~10mm離れた場合のイメージ

回避策

  • 金属対応タグ(小型金属対応タグ)を採用する。
  • 金属面からタグを極力離して貼り付ける。

水分を多く含む物体への貼り付け

水分が入ったペットボトルや人体のように、RFIDタグの近くに液体があると、電波が液体に吸収され、タグに供給される電波が弱くなることによりタグが動作できなくなるため、タグから応答が返せなくなります。このため通信距離が短くなったり、通信ができなくなったりします。
たとえば、人間の手や身体でタグを隠したり、タグを身体に密着させると読み取りができなくなります。

水分を多く含む物体への貼り付けイメージ

回避策

  • 液体部分からタグを極力離して貼り付ける。
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