Our value creation:
Fujitsu Uvance

Fujitsu Uvance担当役員メッセージ

グローバル社会の「あるべき姿」の追求を通じてパーパス実現に通じるグローバル事業をつくり上げ、成長を実現します。

執行役員 SEVP
グローバルソリューションビジネスグループ長
島津 めぐみ

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グローバルな社会課題の解決に挑む 7 Key Focus Areas

Fujitsu Uvanceの出発点は、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」という富士通グループのパーパスにあります。このパーパスを実現する事業をグローバルに提供し成長する、Fujitsu Uvanceはこうしたビジョンを描いてスタートしました。

ビジョンの具体化にあたって、私たちは国連の持続可能な開発計画(SDGs)の「2030年アジェンダ」のターゲット年である2030年のグローバル社会の「あるべき姿」を描き、そこからバックキャストして、解決されるべき社会課題と当社グループが果たすべき役割を検討しました。その結果特定したのが、7つのKey Focus Areas(重点注力分野)です。7つのKey Focus Areasは、社会課題を解決するクロスインダストリーの4つのVertical areasと、3つのHorizontal areasからなり、5つのKey Technologiesによって支えられています。これらのKey Focus Areasにおいて当社グループが提供するオファリングの集合体が、Fujitsu Uvanceです。

また、Fujitsu Uvanceというブランドは「オファリングの集合体」という言葉だけでは、私たちが挑戦している変革の全容を言い表しきれていません。なぜなら、Fujitsu Uvanceが拠って立つ事業モデルは、従来の富士通グループのそれを超えるものになるはずだからです。

Fujitsu Uvance。7つの重点注力分野を定め、2021年10月に新ブランドとして発表。グローバルな専任組織を立ち上げ、2022年4月1日に1,000人規模の体制でスタート。7つのKey Focus Areas(重点注力分野)は、社会課題を解決するクロスインダストリーの4つのVertical areasと、3つのHorizontal areasからなり、5つのKey Technologiesによって支えられています。これらのKey Focus Areasにおいて当社グループが提供するオファリングの集合体が、Fujitsu Uvanceです。

従来の事業モデルを超える

当社グループは、世界各国で事業を拡大する中で、グローバル企業であるというアイデンティティを確立しています。しかし、大規模かつ多様な事業を世界各国で展開した結果、製品ポートフォリオが多岐にわたるという課題も明らかになっていました。FujitsuUvanceによるグローバルな社会課題の解決への注力を通じて、当社グループは、パーパスの実現を追求するとともに、持続的な成長と旧来の事業モデルの変革の完遂を目指しています。

2022年4月に、このFujitsu Uvanceをリードする、Uvance本部を設立しました。現在、Uvance本部には、世界4リージョンから約1,000人の社員が結集し、グローバル展開を前提とした戦略の策定とオファリングの構築、新しい事業モデルを実現する組織・仕組みづくりを進めています。私自身も、今年初めに東京からロンドンに拠点を移してマインドセットを一新し、グローバルに事業を展開し成長するという目的に合致する新たな事業モデルを追求しています。

開発プロセスと収益モデルも変革

短期的な優先課題は、2023年4月までに全7Areasをカバーする20オファリングを整備し、さらに2023年10月までに35オファリングへと段階的・継続的に拡充していくことです。オファリングを迅速かつ機動的に開発するため、短いサイクルで開発とテストを繰り返すアジャイル手法を採用するとともに、当社グループ内での開発にこだわらず、グローバルアライアンスのパートナーとの連携やお客様との共創を推進しています。お客様との共創にあたっては、お客様が事業を展開する市場、あるいはその先にある社会がどのように変化するのかを見極め、私たち自身が一歩リードしながら走るというアプローチを重視しています。

Fujitsu Uvanceは、収益の仕組みも従来の事業モデルとは異なります。お客様の要望どおりのITシステムを開発するという従来型の事業モデルは、いわゆる「人月型」報酬で、完成物であるITシステムの構築にかかった人数・時間に対価をいただいていました。これに対しFujitsu Uvanceは、オファリングの利用に対価をいただくストック型の収益モデルを基本として、7つのKey FocusAreasの特性に応じて柔軟に収益の仕組みを組み合わせていく方針です。また、前記のようなパートナーとの連携やお客様との共創を通じて開発したオファリングに関しては、成功報酬型の利益分配も視野に入れています。

先見性を高める

開発したオファリングありきでそれを売り歩くだけでは、従来型の事業モデルを脱却したとは言えません。Fujitsu Uvanceを成功させるうえでのカギを握るのは、2030年までの、あるいはさらにその先に待ち受ける変化を見極める先見性と、その理解に基づく機動的かつ柔軟なオファリングの構築です。これは、実務的に言えば、コンサルティング力を高めねばならないことを意味します。グローバル社会の「あるべき姿」に寄与したいという意欲を持つグループ社員を、ポスティング制度を通じてさらに集めるとともに、コンサルティング子会社であるRidgelinezや外部のパートナー企業と連携し、また、AIも活用しながら、社会と市場の変化に対する感度と対応力を高めていきます。

2025年には世の中にFujitsu Uvanceというブランドが浸透し、2030年には、Fujitsu Uvanceが当社グループの中核事業として収益的にも大きな役割を担っているという将来像を、私たちは描いています。その将来に向け、世界4リージョンにまたがるグループ内の仲間、お客様、パートナーと共に、オファリング開発、サービス提供、そして組織・仕組みづくりを加速します。

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