クエストエデュケーション

中高生が探究学習プログラムで現実社会につながるテーマに取り組みます

クエストエデュケーションとは

生徒たちが実在の企業人になりきり、社会課題に向き合い、ゼロから企画を創り出す教育と探求社のプログラムです。全国約57000人の中高生が富士通含む協賛企業11社と教室の中にいながら、現実社会につながるテーマに取り組みます。4コース13のプログラムがあり、富士通では企業探求する「コーポレートアクセス」に力を入れています。

中高生が現実社会につながるテーマに取り組む、本探究プログラムは、富士通グループのサステナビリティ(GRB コミュニティ活動)で目指しているものです。
2015年より協賛し、今年で9年目となります。

グローバルレスポンシブルビジネス(GRB) コミュニティ活動

実施実績

2022年度は、約1,920名の富士通を選んだ生徒と、約250名(延べ)の富士通社員でプログラムに取り組みました。

富士通と取り組んだ生徒
約1,920名

富士通社員
約250名

プログラム内容

富士通社員からのアドバイスを受けながら生徒がミッションに取り組み、大会でのプレゼンテーションを行い表彰されるまでをご紹介します。
2022年度の富士通ミッションは【「10代のわがまま」で社会を変革する富士通の新サービスを提案せよ!】です。

ミッションへの取り組み

2022年度の富士通ミッション
【「10代のわがまま」で社会を変革する富士通の新サービスを提案せよ!】です。

課題解決に向け、生徒たちは意見を出し合いながら、具体的な案に落とし込みプレゼンテーションします。

探究学習の伴走
課題認識(調査)、問題定義、議論の方向性、プレゼン資料、発表方法についてアドバイスします。

「最終発表というステップでは、想像していたよりも発表の見た目や方法が洗練されており、短い時間での努力が窺えました。また、発表者にやらされ感がなく意欲的に取り組む姿勢がとても良かったです。
生徒側はクエストを通して企業の人と関わることで学びも多く、刺激的な時間となっていると思います。また、私たちも生徒目線で考えることで生徒の柔軟な発想から新しいアイデアを得られるため、参加することはとても有意義だと思いました。」

ソフトウェアプロダクト事業本部 ソフトウェアサービス技術統括部
サービス技術部 工藤仁紀

事前審査/クエストカップ全国大会

全国大会でプレゼンテーション

事前審査を通過した中高生による、1年の集大成のハイレベルな企画がプレゼンテーションされます。

審査員として参加
2022年度は約50名の富士通社員が審査基準を決めるところから協力し、生徒の発表を審査しました。
全国大会では、富士通賞を決めるため、審査員として富士通の代表5名が審査をします。

クエストカップ2022 富士通賞受賞

福山市立城南中学校 F通 チーム

作品タイトル
VRと失敗発見レーダー

内容

  1. 体験すること自体が難しい環境・人のためにできないことを0にするサービスを提案。
    脳波をVRで検知することで5感で感じることのできる仮想世界へフルダイブします。
  2. 失敗を幸せの元と考え、次につながる失敗にしてくれる「失敗発見レーダー」の提案。
    失敗を活かし、AIが改善策を提示したり、次の失敗を察知し回避することが可能となる。

以上、1.2.を同時開発し、失敗できないこと(医療ミスなど)をVRで体験し現実世界での失敗をなくし、日常にあふれる失敗は実際に経験して次につなげる。そんなサービスの提案でした。

評価ポイント
富士通のミッションキーワードである「幸せのカタチ」を、1.体験・行動しなければ得られないもの 2.失敗は成功のもと=失敗があることによって幸せが得られると解釈しました。
全ての人が体験できるVRではダイバーシティを考え、失敗というネガティブなものは逆にプラスに捉えるという発想力豊かな提案でなおかつ富士通のテクノロジーが多く使われており、よく調べられている魅力的なプレゼンでした。

社員参加者の声・先生の声・生徒の声

2016年から学校訪問に参加しておりますが、毎年生徒たちの探究への意欲を感じています。
ミッションに取り組む姿を見ていると、最初ぎこちなかったチームも最後には強い絆を持った仲間に成長し熱い思いをぶつけてきてくれます。
その思いに応えるべく、会社のパーパスや事業を理解し、最高のアドバイスができるよう心がけており、これは私自身の成長にも繋がっています。

富士通 CEO室 CDXO Division 高橋誠

2017年度より本校1期生から導入しています。全教科にわたり生徒が互いに関わり合い助け合い、共に学び合う授業が本校の特徴です。企業から受け取ったミッションと、何気ない日常から生まれる「問い」を掛け合わせ、仲間と協働しながら未来を形作る、自分達らしい提案のできるクエストエデュケーションは、「世界で活躍する心豊かな次代のリーダー」を目指す生徒達にとって、欠くことのできない「成長の場」となっています。

千葉県立東葛飾中学校・高等学校 山元洋先生

クエストカップから数年経った今でも、メンバーと半年に渡って熱く議論しあった日々を覚えています。一つのことを根気強く探求し続け、さらに、自分たちなりの答えを見つけても、また新たな問いが生れるその過程は、時に苦しくもありながら本当に充実した時間でした。また、富士通のある社員の方から、「自分が心の底から欲しいと思える商品を考えることが大切」というアドバイスを頂いたのがとても印象に残っています。将来は、クエストで得たことを活かしながら、商品企画に携わるような仕事がしたいです!

立岡佑里華さん(聖心学園中等教育学校在学時受講)

主催者の声

ひとりでも多くのこどもたちに幸せになって欲しい。この世に生まれてきたことの自分なりの意味を見つけ出して欲しい。自分ができることで誰かを幸せにして、そのことで自分自身も幸せになって欲しい。それがクエストに込めた願いです。
人類は今、未踏の領域に漕ぎ出そうとしています。慣れ親しんだ世界を離れ、まだ誰も観たこともない世界へと。
学校の授業の中で世界の多様さに触れ、そこに踏み込む勇気を育てて欲しいと思います。

教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司氏

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