小学生向け教育支援プログラム

テクノロジーを使って地域の困りごとを解決しよう

ねらい

学習指導要領では「問題発見・解決能力」が学習の基盤となる資質・能力として示されています。
そこで1時間目の教材提供と3時間目に富士通の講師がアドバイザーとして関わることで、テクノロジーをテーマとした問題解決型学習の実施を支援しています。

対象

  • 小学校5~6年生

関連単元

  • 総合的な学習の時間

プログラムの流れ

本プログラムは3時限で構成されています。
1時限目では、事前授業として身近なテクノロジーについてクイズ等を通して学習します。
2時限では、児童が地域の困りごとを見つけ3つのテックカードを使って解決策を考えます。
最後の3時限目は、児童が考えた解決アイディアを富士通社員に発表しコメントやアドバイスもらいます。1・2時限目は先生が授業を進め、3時限目は富士通社員と授業を進めます。
本プログラムは、「一般社団法人プロフェッショナルをすべての学校に」との協働で開発しました。

教材の送付

授業実施の1カ月前を目途に、授業に必要な教材を送付します。

事前学習について(学校側で対応)

当社が提供する教材を使って授業を実施します。

  • テーマを決め、地域課題を解決するテックを考えて頂きます。
  • 個人ワークおよびグループワークを実施して頂き、発表用ワークシートを完成させます。

1時限目(事前学習)

内容時限
1. 身の周りのテクノロジーを見つけよう
  • 最新テクノロジーを紹介
    (ドローン、ロボット、AI)
  • ロボットは人の何を認識できるだろう?
10分
2. 富士通の取り組み紹介
  • ロボット
  • AI
  • コロナ禍でも活躍したスーパーコンピュータ「富岳」の紹介
10分
3. テックカード 3つの機能の紹介
  • 見える化
  • 自動化
  • つながる化
10分
4. テックカードを使った解決事例を学ぼう
ウニ養殖の課題、漁業での課題
15分
合計時間45分

2時限目(事前学習)

内容時限
テックカードを使って地域課題の解決に挑戦しよう
1. 解決するテーマを設定しよう
2. テーマに関する困りごとを調査しよう
  • 困りごとの調査方法は、先生にお任せしております。
    (例)
    • 身近な人にインタビューしよう
    • これまでの経験を振り返ってみよう
    • インターネットで調べ学習しよう
3. テックカードで解決案を考えよう
45分

3時限目
富士通に発表しよう

内容時限
挨拶、講師自己紹介5分
子供たちの発表練習5分
子供たちの発表&講師からのコメント25分
質疑応答
講師から子供に向けたメッセージ
10分
合計時間45分

授業の様子
授業の様子

講師の声・先生の声・児童の声

先生の声

  • 自分たちの学習していることが、社会ともつながっていることを理解することができた。プロからの承認を受けるほうが子どもたちへの喜びが大きかった。自分たちの知らない仕事を知ることで視野が広がった。

  • 授業で教員が行うよりも、企業で実際に仕事をしているプロの方へ発表を行うことで、動機づけになったり、より将来のことを考えることにつながると思います。

児童の声

  • 今回は、チームで活動し仲間との協力する大切さや、自分の考えを人に伝える楽しさを知りました。自分の意見をよく聞いてくれた後に直ぐ改善点を言ってくれて良かったです。

  • 今回発表してみて、新しいアイディアを考えることがとっても楽しかった。なので将来このような仕事についてみたいなと思った。

講師の声

【テクノロジーを使って地域の困りごとを解決しよう】

「テクノロジーを通じて地域課題をどのように解決するか」について、楽しみながら考える授業を実施しています。授業では、ドローンやAIなど富士通の具体的な事例を示し、児童が理解しやすい説明を心掛けています。
また、大人が考えた枠組みを押しつけるのではなく、児童の純粋なアイデアを尊重し、柔軟な発想を引き出せるディスカッションを行っています。
児童の発表から学ぶこともたくさんあるため、私自身も毎回新たな視点や気づきを得ています。
プログラムを通して、今後テクノロジーが社会をどう変えていくのか、未来に向けて考えていく機会になると嬉しく思います。

講師
富士通株式会社
Business FP&A統括部
Japan FP&A Div
佐野 美里