GTM-MML4VXJ
Skip to main content

オープンPC教室が生まれ変わった。
VDI導入でPC起動時間3分の1、年間利用者数1.5倍に。

学校法人関西大学様 外観写真

学校法人関西大学様 導入事例


学校法人関西大学様では、インターネットにつながるパソコンを配備し、学生誰もが自習で利用できるオープンPC教室のシステム入れ替えを行い、従来のネットブートシステム(注1)を刷新して、富士通による仮想デスクトップ基盤(以下、VDI:注2)を導入。従来からの課題だったクライアントPCの起動からログイン完了までの時間を従来の約3分の1に短縮し、年間利用者数を1.5倍に増加させました。今後はオープンPC教室システムの共有によって、運用管理の更なる効率化を追求。他のオープンPC教室にもVDIを拡張するとともにBYOD(注3)への対応にも取り組み、大学における情報システムの改革を推進していきます。

[ 2017年1月23日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 文教
導入システム: VDIシステム
製品・サービス: FUJITSU Zero Client FUTRO L420/L
FUJITSU Server PRIMERGY CX400
FUJITSU Storage ETERNUS TR series 仮想化環境専用ストレージ
VMware Horizon(クライアント仮想化ソフトウェア)
Trend Micro Deep Security
導入の目的: オープンPC教室におけるPC起動時間の短縮と、複数の異なるオープンPC教室システムの統合による運用効率化の推進
採用のポイント: 将来を見据えた最適かつ拡張性のあるVDIシステムの提案、事前検証・実績に裏付けされた信頼性と安心のサポート力
【課題と効果】
1 クライアントPCの起動時間短縮とI/O性能の向上 arrow2-c.gif 仮想化環境専用ストレージや、ハードディスクを持たないゼロクライアント端末などの導入により、起動からログオン完了までの時間を約3分の1に短縮
2 運用管理者の業務の効率化 arrow2-c.gif 端末のメンテナンスやトラブル対応に要していた時間の大幅な短縮
3 BYODなど将来を見据えた環境への対応 arrow2-c.gif クライアント仮想化ソフトウェア「VMware Horizon」を富士通が導入したことで、BYODにも対応

icon-form 本事例に関するお問い合わせ

導入の背景

システム基盤の共有化など将来を見据えた改革に向けて

関西大学様は、明治19(1886)年の創立以来、多くの人材を輩出しながら長い歴史を刻み、現在では約3万人の学生を擁し、13学部13研究科3専門職大学院及び留学生別科からなる総合大学に発展しています。2016年11月には創立130周年を迎え、その記念事業として大阪の中心地に「梅田キャンパス」を新設するなど、先進の教育・研究環境の構築を進めています。

この新たな改革に向けてICTが大きな役割を果たすのはいうまでもありません。全学的なICT施策の立案や運用管理を担う学術情報事務局システム管理課の課長、柿本昌範氏は次のように語ります。

関西大学 柿本 昌範 氏の写真
柿本 昌範
関西大学
学術情報事務局 システム管理課 課長

「今やICTは大学においてもなくてはならないインフラであり、技術の進展など取り巻く環境の変化を見据えて充実を図っています。ICT環境の充実を図る一方で、ICTコストの削減、少ない要員でいかに運用管理するかという効率化が大きな課題となっています」(柿本氏)

同学の中心となる拠点が大阪府吹田市にある「千里山キャンパス」です。同キャンパスのITセンター(円神館)には、学生誰もが利用できる「オープンPC教室」があります。この教室は、PCを所有しない学生でも、インターネットにつながったPCを使って自習できるように環境を整えたもの。利用者増加とともに増設され、現在は同じフロアに3つのオープンPC教室があり、レポートや提出物の作成/印刷など、日々数多くの学生たちに活用されています。2015年春、その1つである「オープンPC教室2」(デジタルメディアコーナーを含む)のリプレイスの検討がスタートしました。このリプレイスでは、同教室のシステムの刷新ばかりでなく、全学のオープンPC教室におけるシステム基盤の共有化などの将来を見据えた改革がテーマとなりました。

導入の経緯

課題はPC起動時間の短縮、将来を見据えた運用管理の効率化

関西大学 村田 直也 氏の写真
村田 直也
関西大学
学術情報事務局 システム管理課

「オープンPC教室2」のリプレイスにおける課題について、システム管理課で運用管理を統括する村田直也氏は次のように話します。

「第1の課題となったのは、クライアントPCの起動時間でした。これまでのシステムはネットブート方式を採用していましたが、クライアントPCの起動からログオン完了までに時間がかかり、利用者が待ち時間にストレスを感じていました。その待ち時間などもあって利用者の回転率が上がらず、テスト前など利用者が増加する時期には利用待ちの行列が数十名にも及んでいたのです。また、調査の結果、印刷のみという利用者が大きな割合を占めることがわかり、このような利用形態に合わせた環境の最適化もテーマとなりました」(村田氏)

そして、もう1つ大きな課題となったのが、運用管理の効率化でした。ITセンターにある3つのオープン教室は、導入時期の違いなどからシステムが統一されていませんでした。また、千里山キャンパスには他にも複数のオープンPC教室が点在しており、これら多様な環境を限られた職員で管理運用しなければならず、多大な負荷が生じていたのです。「オープンPC教室2」のリプレイスは、単なるシステムの更新だけでなく、システム基盤の共有化という新たな改革にむけたトライアルでもあったのです。

このような課題解決に向けて、同学では各社から提案を受け、検討を重ねた結果、2015年6月、富士通が提案したVDIシステムの導入を決定しました。富士通を選択した理由について、柿本氏は次のように語ります。

「私たちは最初からVDIありきで検討を始めたわけではありません。起動時間の短縮、将来を見据えた運用管理の効率化というテーマを考え抜いた末、私たちにとって最適な提案と判断したのが富士通のソリューションだったのです。また、富士通は本学の情報システムにおいてこれまでも多くの実績があり、将来拡張した場合のサポートなども安心して任せられると判断したのも大きな理由でした」(柿本氏)

導入の効果

PC起動時間の大幅な短縮とともに利用者数も150%に増加

今回の提案にあたり、富士通では既存の環境を徹底的に検証し、将来の拡張まで視野に入れた最適なシステムを提案しました。そのシステムの概要は図のとおりです。


関西大学様 千里山キャンパス VDI展開イメージ図

導入されたVDIシステムは、クライアント仮想化ソフトウェアとして、「VMware Horizon」を利用しています。サーバに「PRIMERGY CX400」、システムの中核となるストレージには「ETERNUS TR820」を採用。この「ETERNUS TRシリーズ」は、仮想化環境専用に開発されたSSD/HDDのハイブリッドストレージです。頻繁に行われるI/OをSSD上で処理することによって高性能で安定したパフォーマンスを実現します。また、ウイルス対策ソフトウェアには運用時のクライアントの性能に影響を及ぼさないよう考慮して、「Trend Micro Deep Security」を採用するなど、クライアント起動時間の短縮に向けて徹底的に最適化を行いました。

一方、「オープンPC教室2」のクライアント環境には、ゼロクライアント端末の「FUJITSU Zero Client FUTRO L420/L」を65台導入。加えて印刷専用PCとして処理速度の速いデスクトップPCのESPRIMO D583/K 10台を設置することによって、印刷のみという利用者のニーズに対応し、回転率の向上を図っています。

こうして「オープンPC教室2」のVDIシステムの運用がスタートしたのは2015年10月。その後も2ヵ月間にわたって富士通の営業担当とSEが教室に常駐し、システムの最適化に向けてサポートを行いました。今回のリプレイスでは、回転率向上のために、従来まで学生証が必要だったログイン認証をID + パスワードという方式に変更しました。その結果、スタート当初、利用者がついログアウトを忘れて席を離れてしまうという問題が発生しました。このような小さなトラブルにおいても、無操作状態で一定時間経過すると強制的にログオフする仕組みを作るなど、迅速に改善を行い、継続して最適化に取り組みました。

運用開始から約1年が経過した現在、その成果は明確な数値となって表れています。クライアントPCの起動からログオン完了までの時間は従来の約3分の1ほどに短縮され、利用者の学生たちからも「速くなった」「快適になった」という声が聞かれるそうです。利用者数も年間で1.5倍に増加しました。その一方で、従来のような長い行列ができることもなくなり、回転率についても大きく向上しています。柿本氏は次のように語ります。

「本学にとって初めてのVDI導入であり、初めは心配もありました。しかし、非常にスムーズに導入でき、起動時間という課題を解決できた一方で、学生たちは従来とまったく同じ感覚でPCを利用しています。この“変わらない”ということも、ある意味大きな成果であると感じています」(柿本氏)

また、運用管理を担う村田氏は、効率化においても手応えを感じていると話します。
「ゼロクライアントにしたことで、クライアント環境のハードウェアの依存度も少なくなり、クライアントPCのトラブルもほとんどなくなりました。以前はその対応で多くの時間を取られていたのですが、現在は本来の業務に集中できるようになりました」(村田氏)

この運用管理の効率化については今後、VDIシステムを拡大するとともにさらに成果を発揮していくはずです。

今後の展開

他の環境にもVDIシステムを拡張し、BYOD環境にも対応

同学では、今回の「オープンPC教室2」の成果を評価して、2017年にはITセンターにある残り2つのオープンPC教室においても、オープンPC教室2を拡張したVDIシステムの導入を検討しています。現在、稼働中のストレージ「ETERNUS TR820」ではこれらの教室での導入もあらかじめ想定して性能を確保しており、ストレージを増強することなくシステムの拡張が可能。今後は、VDIによる基盤の共有化によって、運用管理の効率化はもちろん、トータルコストの削減も追求できます。今後の展開について、柿本氏は次のように話します。

将来的には、千里山キャンパスばかりでなく、他のキャンパスも含めて学生が共通して利用するオープンPC教室をVDIで統合していければと考えています。また、検討すべき事項(課題)はありますが、大学の事務部門で利用しているPCにもVDIを導入できるようになれば、本学のICT環境にとって大きな改革になると思います」(柿本氏)

さらに学生所有のノートPC、タブレット、スマートフォンなどからVDIを利用するBYODの実現もこれからの大きなテーマとなります。同学では、千里山キャンパスをはじめ主要な拠点において無線LANである「KU Wi-Fi」を整備しています。

「2017年に計画している残りのオープンPC教室のリプレイスでは、BYODのためのスペースづくりも構想しています。たとえば、学生が持ち込むスマートフォンの画像を大型ディスプレイに映し出して情報を共有するといったスタイルです。学生たちのライフスタイルを考えると、スマートフォンはBYODのツールとしても大きな可能性があると感じています」(村田氏)

このように話す村田氏の言葉を受けて、今後の大学における情報システムの変革について、柿本氏は次のように語ります。

「大学の情報システム基盤は今、過渡期に差しかかっているように思います。学生誰もが利用できるオープンPC教室にしても、本学のように3万人越えの学生を擁する大学では、どうしてもそのスタイルには限界があります。VDIの拡張やBYODの導入など、今後は教育スタイルの改革とも歩調を合わせて、新しいシステム基盤を構築していきたいと考えています。富士通には、安心のサポートとともに、これからも積極的な提案を期待しています」

富士通は、今回のプロジェクトでさらに確かなものとなった関西大学様との絆を大切にし、これからも関西大学様の情報基盤の改革を全力で支援していきます。

柿本 昌範 氏、村田 直也 氏の写真

写真左から関西大学 柿本 昌範 氏、村田 直也 氏

担当営業・SEからの一言

富士通株式会社
西日本営業本部 関西文教統括営業部 第二営業部
今西 由樹

本システムの構築にあたり、今後の教室システム方針にも関わる重要な位置づけと認識し、富士通グループ一丸となって取り組んできました。
今後、更なる利便性の向上を目指し、関西大学様にとって最適なICT環境をご提案させて頂きたく思います。

富士通株式会社 今西 由樹の写真

富士通株式会社
行政・文教システム事業本部 プラットフォームインテグレーション統括部 第四インテグレーション部
三池 聡明

本システム構築中は様々な課題や障害に直面しましたが、関西大学様が富士通と一緒になってプロジェクトを推進し、多大なるご支援をいただいたおかげで無事本稼動を迎えることが出来ました。今後の運用や新システム導入においても富士通SEとして関西大学様の目指すICT環境実現に貢献していきたいと思います。

富士通株式会社 三池 聡明の写真
【学校法人関西大学様 概要】
所在地 〒564-8680 大阪府吹田市山手町3丁目3番35号(千里山キャンパス)
代表者 学校法人関西大学 理事長 池内啓三
創立年 1886年
学生数 30,454人(2016年5月1日現在)
ホームページ 学校法人関西大学様 ホームページOpen a new window
学校法人関西大学様のロゴマーク

【導入事例(PDF版)】

用語解説

注1:ネットブートシステム(Net Boot System)
端末起動時にサーバ上にある「仮想ディスクイメージ」へLANを経由してアクセスし、端末側でOSやアプリケーションを起動させるシステム。
注2:VDI(Virtual Desktop Infrastructure)
仮想デスクトップ基盤。デスクトップ環境を仮想化してサーバ上に集約したもの。利用者はPC等のクライアント端末からネットワークを通じてサーバ上の仮想マシンに接続し、デスクトップ画面を呼び出して操作する。
注3:BYOD(Bring Your Own Device)
個人所有の端末を持ち込んで利用すること。利用者は私用端末と供給端末の「2台持ち」をする必要が無くなり、管理側は端末管理費などのコストを抑制することができる。

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

お問い合わせはこちら

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)