産業機械製造業における
Fujitsu Application for SAP® Solutions Mass Customization Templateの
活用シナリオ

顧客ニーズの多様化への対応

産業機械製造業において、顧客ニーズの多様化に伴うマスカスタマイゼーション対応は増加傾向にあります。標準仕様と個別仕様が混在した製品を効率よく生産活動につなげるための生産管理ソリューションをご提供致します。

現場を悩ませるありがちな課題

産業機械製造業にありがちな課題はいくつかありますが、スピーディかつ確実な対処が、品質・コスト・納期を達成し利益を確保するうえで必要不可欠です。

バリエーション、制約条件の管理
様々な顧客要件を想定したバリエーションマスタが管理できていないため、類似の設計・生産実績があるにもかかわらず、毎回々々、技術部門を交えた仕様検討を強いられている。
仕様確定の長期化と納期遵守
顧客要求事項の確定や個別仕様部分の設計作業に時間を要してしまい、なかなか生産着手できない。納期変更の交渉も難しく、残業や休日出勤等で対応している。
個別仕様品の手配構成管理
生産着手時に未設計だった部分の追加出図や、度重なる設計変更のため、統制のとれた手配管理・品質管理ができておらず、現場での部品の滞留や製造担当者の混乱が発生している。

Fujitsu Application for SAP® Solutions
Mass Customization Templateが解決します。

  • コンフィグレータの活用
    注文ごとに個別設計するのではなく、モジュール設計とその組み合わせで顧客要望を実現するという考え方です。仕様検討から生産に至るリードタイムの大幅な削減と品質の確保が可能となります。
  • 容易なBOM登録や五月雨手配
    製品全体のBOMは未確定でも、確定した部分から順次生産指示を行うさみだれ式手配で進めていくことになります。全体の進捗や整合性を加味しながら短手番で実行できるようになります。
  • システムオペレーションの最小化
    QCD達成のためには多発する設計変更に素早く確実に対応する必要があります。構成変更や工程変更等に必要なオペレーションを最小化することで、ヌケ・モレ・ミスを削減できるようになります。

SAPベンダーとしての提案

顧客要望へ柔軟に対応するマスカスタマイゼーションを実現するための生産方式として ATO, CTO, ETOなどがありますが、品質・コスト・納期を守ることは大前提となります。そのための強力な生産業務支援ソリューションとして SAP S/4HANA + Fujitsu Application for SAP® Solutionsをご提案致します。

特長1
マスタ運用性を大幅に改善するコンフィグレータ
分かりやすいルール定義
モジュールの組み合わせルールは複雑になりがちですが、複数の制約条件をマトリクス表形式で確認できるため、確からしさや誤りの目視による検証が容易に行えます。
特長2
都度品目によるマスタレス運用
マスタ登録の自動化
設計未完了品目や繰り返し性が低い品目は、必要最小限の操作でシステムがマスタ登録を自動化します。最低限の情報入力で、すぐに製造/購買指示が可能となります。
特長3
煩雑なオペレーションを極小化するUX
産業機械向け手配ナビゲータ
製番毎の手配構成はツリー形式で管理されます。構成品目の追加や削除、内外作の変更、納期・数量・作業手順の変更等がスピーディに行えます。
また、関連構成品の手配状況の把握も容易です。

2つの導入パターン

Fujitsu Application for SAP® Solutionsは、SAP S/4HANAの新規導入時に組み合わせて導入するだけではなく、既に運用中のSAP S/4HANAへのアドオンや、他ベンダ様のテンプレートと組み合わせる形での導入も可能です。

「SAP S/4HANA新規導入の場合」と「既存SAP S/4HANAの場合」の説明図

他のSAPベンダー様との連携事例:
コベルコシステム株式会社様の「SAP ERP 産業用機械製造業向けテンプレート HI-KORT」と連携しご提供中です。

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