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Linux強化への取り組み

富士通は、ミッションクリティカル領域向けLinuxとして、国内外で高いシェアを持ち、ISV/IHVの認証が豊富な「Red Hat Enterprise Linux」をサポートしています。また、Linux開発の「オープンソース・ソフトウェア(OSS)のコミュニティー」にも積極的に貢献し、新機能開発や機能改善の活動成果が、Linuxに数多く取り込まれています。

お客様が求めるサポート・サービス、品質レベルを実現するため、Red Hat Enterprise Linux開発モデルに参画してミッションクリティカルの実現に取り組んでいます。

Linux強化への取り組み概要図

Linux強化への取り組みの3つの強化ポイントについて紹介します。

Linux機能強化

Red Hat Enterprise Linux開発の上流工程から開発に参画し、機能強化に取り組んでいます。ミッションクリティカル向けとして必須と考える機能の開発は完了し、継続的な強化に取り組んでいます。

サポート品質強化

レッドハット社とのサポート品質強化の枠組みを策定し、継続して改善を行っています。多数のお客様サポート(国内No.1シェア)で蓄積したノウハウを活用し、世界標準に加え日本的運用スタイルに合わせたサポートを提供しています。

ソフトウェア品質強化

レッドハット社の品質確保プロセスに参画し、品質強化に取り組んでいます。

富士通とオープンソース・コミュニティー

富士通は2000年代初頭から本格的にLinuxソリューションの提供を開始しました。その後、社会インフラや企業の基幹業務システムなどミッションクリティカルな分野でのLinux利用拡大に向けて機能開発やコミュニティーへの参画を積極的に推進してきました。

ミッションクリティカル向けとして富士通が開発コミュニティーおよびレッドハット社と協調して開発し、Linuxカーネルに実装された代表的な機能として以下のものがあげられます。

  保守性の強化:カーネルダンプ機能の開発、ダンプツールの機能改善など
  柔軟性・連続運転性の強化:動的メモリ追加機能、資源管理機能開発など
  拡張性の強化:超大規模メモリ搭載時の性能強化、接続デバイス数の拡大など
  仮想化の強化:HVM(Hardware Virtual Machine)の管理機能強化やダンプ機能など

その実績はLinux Foundationが公開しているホワイトペーパー「Linux カーネル開発: その開発スピード、開発者、開発過程および支援企業(2012年4月)新規ウィンドウが開きます」でも紹介されています。

昨今はモバイルや組込み開発企業からのパッチ投稿が急増しており、富士通によるLinuxカーネル開発への貢献が低下しているようにも映りますが、これは富士通の開発力が低下していることを指し示すものではありません。富士通はミッションクリティカルにフォーカスして機能開発を続けており、ミッションクリティカルで必要とされる機能の多くはこれまでの貢献によりすでにLinuxへ取り込まれています。言い換えると、Linuxはすでにミッションクリティカル利用にも耐えうるレベルに達しているとも言えます。そのLinuxがモバイルや組込み領域へも利用拡大しており、それら領域で求められる機能拡充のパッチ投稿数が多くなっています。

ミッションクリティカルにフォーカスしていてもなお、日本企業として唯一富士通の名前があがっていること、cgroupやメモリ、ホットプラグに関する貢献から富士通の開発者がLinux Kernel Summitに招待されるまでになっていることからも、Linuxカーネル開発における富士通の開発力の高さが証明されているとも言えます。

一方で、Linux開発において非常に重要な役割を担っているのがLinux Foundationです。Linux Foundationは、2007年に設立されたLinuxの成長を手助けする非営利団体です。Linuxカーネルの産みの親であるLinus Torvalds氏も所属しています。Linuxおよびオープンソースソフトウェア企業からの支援で運営され、世界中の開発者の共同作業を支えています。

このLinux Foundationの運営に富士通は深く関わっています。Linux Foundationの前身はOSDL(Open Source Development Lab.)とFSB(Free Standard Base)であり、2006年当時、富士通は両団体のボードメンバーでした。Linuxをより一層発展させるためには、Linuxのビジネス利用を推進する団体であるOSDLと、オープンソースの標準化を推進する団体であるFSBを融合することが不可欠と判断し、富士通主導のもとでLinux Foundation設立を推進しました。2012年、当社の江藤圭也がLinux Foundationのバイスチェア(副議長)に就任しています。

2012年11月には、Linux Foundationが主催したLinuxCon Europe 2012(2012年11月5日~、スペイン・バルセロナ)において当社の伊達政広が「功績賞」を受賞しました。本受賞は、Linuxカーネル開発コミュニティーへの日本企業の参加、貢献度を大幅に向上させ、Linuxカーネル開発コミュニティーの発展に富士通が大きく貢献したことに対して与えられたものです。

  • Linux開発コミュニティーとの密接なパイプ構築
    2005年当時、日本市場で必要とされるダンプ、トレース、資源管理などのミッションクリティカル向け機能がLinuxでは不足していました。それら機能をLinuxカーネルに取り入れるため、日本企業技術者がよりLinux開発コミュニティーで活躍できる環境を整えるべく、以下を推進しました。
  • OSDL(現Linux Foundation)内でのLinuxカーネル開発コミュニティーとのパイプとなる組織の設立
  • 主要なLinux開発者と日本の開発技術者がディスカッションできるLinux Symposium Japan(現LinuxCon Japan)の創設

この結果、当時は全く表に現れなかった日本企業のLinuxカーネル開発コミュニティーへの貢献度が、2010年には全体の開発量の5%にまで向上しました。
本受賞はLinux Foundationのブログ記事でも紹介されています。

2014年4月には、OpenSSLの深刻なセキュリティ脆弱性問題発覚を契機とし、社会インフラシステムに重要な機能を提供するLinux基盤機能の開発を支援する新しい取組みとして、Linux FoundationがCore Infrastructure Initiativeプロジェクトを発足させました。富士通は、このプロジェクト発足の趣旨に賛同し、発足当初からCore Infrastructure Initiativeプロジェクトに参加することで、オープンソースプロジェクトの継続的成長と信頼性の向上を積極的に支援しています。