新卒社員に聞く、デザインセンター配属1年目の日々
新卒社員に聞く、デザインセンター配属1年目の日々
掲載日 2023年11月16日
富士通デザインセンターはグループ会社全体のDXをはじめ、デザインアプローチを用いて新たな価値を生み出す組織としても大きな期待を集めています。今回はデザインセンターに2022年4月に入社し、1年以上の時間を過ごしてきた新卒社員3名に、富士通を志望した理由やデザインセンターの雰囲気、そして将来の夢などさまざまな質問をぶつけてみました。
掲載日 2023年11月16日
富士通デザインセンターはグループ会社全体のDXをはじめ、デザインアプローチを用いて新たな価値を生み出す組織としても大きな期待を集めています。今回はデザインセンターに2022年4月に入社し、1年以上の時間を過ごしてきた新卒社員3名に、富士通を志望した理由やデザインセンターの雰囲気、そして将来の夢などさまざまな質問をぶつけてみました。
インタビュイープロフィール
部署名・肩書は取材当時のものになります。
佐藤: 私が所属しているのは「エクスペリエンスデザイン部」です。パソコンや公共機器などのプロダクト・UX/UIといった、ユーザーが直に触れるタッチポイントのデザインをしています。近年はこれまで培ったデザイン技術を生かし、外部の会社から寄せられる依頼に応える「外販プロジェクト」も行っています。使いやすさと美しさを共に追求するので、ロジックも感性も総動員してモノづくりをするような、やりがいのある仕事ばかりです。
高橋: 私の所属するフロントデザイン部は、サービスデザインがメインの部署です。若いメンバーが多いので、日ごろのコミュニケーションも活発です。チーミング活動として某教育番組でも人気のドミノなどを使った装置をつくって競い合ったり、社外のチーミングワークに参加したりと、みんなで楽しむ活動もたくさんあります 。
川村: ビジネスデザイン部は、富士通の事業部門のメンバーと仕事をすることが多い部署です。UX/UIをはじめ、専門的なスキルを持った人がたくさんいます。ちょっと職人肌のチームと言えるかもしれません。
佐藤: 富士通のAI技術を魅力的に伝えるための体験型展示をデザインしており、私はUIを担当しています。ほかにも、外販活動ではお客様の持つプロダクトの外観デザインや、イラスト制作も行っています。
高橋: 私はある製薬メーカーさんが進めている新規事業創出のプロジェクトに参加しています。課題や強みを分析して、新しいビジネスやサービスの芽を探して、実現のためのワークショップ設計やファシリテーションを担当しています。
川村: 現在は病院で働く医療従事者の方や患者さんなどが使うアプリケーションのデザインの一部を担当しています。私自身、UX/UIデザインは経験がないため、素材となるアイコンなどを作成しながら勉強しているところです。
佐藤: 富士通のデザイナーが講師を務める大学の授業に参加したのがきっかけです。プロダクトデザインやUXデザインがメインテーマでした。その授業がすごく楽しかったので、富士通の夏のインターンシップに参加し、そのまま応募しました。
川村: 私もインターンシップに参加したのがきっかけでした。デザインの考え方やプロセスについて分かりやすく教えていただけたので、ここでもっと学んでいきたいと思いました。
高橋: 私もふたりと同じで、きっかけは大学で富士通のデザイナーさんが講師を務める授業を受けて、その流れで夏のインターンシップに参加したことでした。
新型コロナウィルスの流行で、私の参加したインターンシップは完全オンラインでの開催でしたが、社員のみなさんが本当に温かく迎えてくださり、「居心地の良い職場だな」と感じました。
高橋: デザインセンターへの印象は変わらなかったのですが、入社後の事務手続きが思ったより多くて「社会人って大変」と思ったことくらいですね(笑)
佐藤: 私も基本的に変わりませんが、デザインセンター専有のオフィスがないのは意外でした。フリーアドレスやテレワーク全盛の時代なので仕方ないかもしれませんが、専用のスペースがないのはちょっとさびしいです 。
川村: 学生時代はビジュアルデザインを学んでいたので、今、UX/UIデザインをやっていること自体が大きな変化です。アウトプットに対してのレビューはもちろん、先輩のデザインを見たり議論に参加したりと様々なところで新しい発見が多くあります。
佐藤: 変わったのは締め切りへの意識です。学生時代の研究や趣味のモノづくりは満足するまで探求し続けられましたが、仕事ではシビアに考えるようになりました。
あとは満足できるデザインを作り続けるために、インプットにも意識的に取り組むようになりました。仕事はアウトプットの連続なので、美術館巡りや、他の人がやっている仕事を横からのぞくことなどで、積極的に新しい刺激を求めています。
高橋: 学生時代は人前に立ってその場を取り仕切ることが得意ではなかったのですが、仕事でワークショップのファシリテーターを務めたことで苦手意識を少し克服できました。
ファシリテーターの重要な役割として、参加者の想いを引き出し、瞬時に言語化や可視化するのはとても難しいですが、プロフェッショナルな先輩方が身近にいるので、毎回いろんなことを吸収させていただいています。
高橋: 世の中に新たな価値観を生み出せるようなデザイナーになるのが私の目標です。
固定概念や思い込みにとらわれずに、視野を広げていろんな角度から物事を観察することで新しい発見があることをこの1年で学んできました。そうした様々な発見を新しい製品やサービスづくりに活かしていきたいと思っています。
川村: 私が目指しているのは、相手の視点に立てるデザイナーです。伝える手段であるデザインをもっと広く活用するためにも、まずは多様な価値観を知り、さまざまな表現を学びたいと思います。
佐藤: 自分とチームをピュアな気持ちにして、楽しませることができるデザイナーになりたいですね。
私は、制作者が楽しんでつくったものほど魅力的になると信じています。アイデアを絵に起こすことや、体験できるプロトタイプを作ることが好きなので、誰かの純粋な好奇心を高めるような絵やプロトタイプを作れる存在になりたいです。
佐藤: パソコンや公共機器といった日常的に多くの人が使うプロダクトをデザインする一方で、外販活動でプロモーションやビジョン提案をするなど、いろいろな人に自分のデザインが届くところが、私にとっては最大の魅力です。
高橋: 業務時間の1割の時間を使って、自分の好きな活動ができる「インサイト活動」が認められていて、チャレンジを後押ししてくれる環境があるところです。インサイト活動として、今ここにいる3人での「趣味交換」や、フロントデザイン部での「チーミング」など、さまざまなことに挑戦しています。
川村: 幅広い活動があるので、自分とは異なる経験や考えに触れる機会も多く、本当に刺激になりますね。デザインセンターには面白いことをやっている人がたくさんいます。色々な人がいて色々な話を聞くことができるのも、富士通デザインセンターの魅力です。
高橋: インターンシップは、デザインセンターのリアルな雰囲気を感じることができる貴重な機会です。思わぬ可能性に出会えるチャンスかもしれませんので、迷わず飛び込んでデザインセンターの空気を感じてみてください。
川村: インターンシップに参加して、他の学生とどの点で差別化できるかや、何を求められているかを考えました。自分のできることを活用すると、自分のペースで取り組めるかもしれません。
佐藤: 伝えたいのはぜひデザインを楽しんでほしいということです。
会社や社会の期待に応えようと、自分に嘘をついたデザインをしても楽しくありません。自分自身が心から楽しみ、まっすぐに洗練させたデザインがより深い共感を生み出します。ピュアなアイデアや情熱を大切にしてください!