公共図書館をハブに
市内11の学校図書館を
システムでつなぎ
子どもたちの読書機会を創出

大阪府泉大津市立図書館SHEEPLA 様

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泉大津市立図書館SHEEPLA様(シープラ、以下、同館)では、市内11の小中学校との連携強化を目的にクラウド型公共図書館業務サービス「WebiLis」を導入し、学校図書館とシステムを統合。同館と学校図書館の蔵書の横断検索や学校図書館から同館の図書の貸出申請・予約ができる仕組みにより児童・生徒の読書機会の創出、先生など多くの人の図書館利用をさらに促進する基盤を構築しました。その取り組みを紹介します。

導入事例概要

オファリングテーマ クラウド型公共図書館業務サービス
ソリューション

FUJITSU 文教ソリューション WebiLisiLiscomp

課題と効果

課題
効果
課題市内小中学校の学校図書館の蔵書は質・量ともに十分とはいえず、児童・生徒の興味・関心を広げることに苦心していた
効果公共図書館と学校図書館とのシステム統合で蔵書の横断検索と相互貸借が可能になり、児童・生徒の読書機会を創出
課題先生が調べ学習などの授業で使用する図書・資料を学校図書館以外から探すのに手間と時間がかかっていた
効果申請をもとに公共図書館で必要な図書・資料を準備、学校図書館に届ける仕組みを確立、授業での図書館活用が促進
課題学校図書館では学校ごとに図書を購入しており、蔵書や貸出・返却といったデータを公共図書館などと共有し、利活用することができなかった
効果公共図書館と学校図書館のデータを一元管理し、共有・活用できる基盤を構築。学校図書館機能をさらに充実

導入の背景

子どもたちに本と出会う喜びを感じてもらう公共図書館による学校図書館支援が必須

 同市における図書館設立の歴史は古く、図書館法が制定される前年の1949年にさかのぼります。地域の文人画家・近藤 朴斎氏により市に寄贈された約8000冊の和漢籍をもとに市役所分館に図書館が開館されました。その後も同市では地域の文化力向上のために図書館活動に注力。2021年には、泉大津駅前の大型商業施設に同館を移転・開館しました。
 開館にあたって同館が目指したのは「すべての市民が新しい価値を創造する図書館」です。同館 館長の河瀨 裕子氏は「市内外から親子連れ、会社員、学生など多くの人が集い、学び、育ち、つながっていく、そんな場にしたいと考えました」と振り返ります。そして、具体的に取り組む「サービスの3つの柱」として、ビジネス支援の充実を図る「発信」、多種多様なイベントの実施による「交流」、そして、学校連携の強化に注力する「連携」を掲げました。
 中でも重視して取り組んだのが同館と学校図書館との連携強化です。河瀬氏は「多くの学校図書館は、公共図書館に比べると本の質・量ともに不足しています。本と出会う楽しさや知識が広がる喜びを子どもたちに感じてもらうには、公共図書館による学校図書館支援が必須でした」と説明します。
 ただし、学校図書館への支援の実施は簡単ではありません。「学校現場は多忙です。公共図書館からの支援を受け入れてもらうことが、逆に先生たちの負担になるようでは本末転倒です。先生たちの手を煩わせることなく、子どもたちがもっと本に親しみ、先生たちも授業に図書を活用しやすくなる環境をどう整備するか、そこに頭を悩ませました」(河瀬氏)。
泉大津市立図書館SHEEPLA様 カウンター

導入の経緯

目指したのは公共図書館をハブに学校図書館をつなげるネットワークの構築

 公共図書館よる学校図書館支援を進めるにあたり、同館では学校図書館とのシステム統合を検討しました。目指したのは「公共図書館をハブに学校図書館をネットワークで繋げること」(河瀬氏)です。具体的には「公共図書館と学校図書館にあるすべての図書の一元管理」、「すべての学校図書館の貸出状況の把握と相互貸借」、「学校図書館から公共図書館の蔵書検索・貸出予約」などができる仕組みの構築です。同館では、公共図書館と市内11の小中学校の学校図書館とを統合するシステムとして富士通Japanの「FUJITSU文教ソリューションWebiLis」(以下、WebiLis)を導入しました。
 選定のポイントとして、河瀬氏は「公共図書館と学校図書館を一つのシステムで管理できる充実した機能」、そして、「富士通Japanが公共図書館や学校図書館のシステム導入で豊富な実績があったこと」を示します。さらに、具体的なシステム活用のアイデアを示してくれたことも選定の決め手となったようです。例えば、学校図書館では目にしない図書を数十冊のセットにして各学校を巡回させる「物語定期便」も、公共図書館が選定した図書セットが「今、どの図書館にあって」、「誰がどの図書を借りているか」を一元管理できるシステムがあってこそ実現できる取り組みです。
 一方、泉大津市教育委員会 事務局 教育部 指導課 指導課長の臼井幸江氏は「システム導入によって、学校図書館が抱えていた悩みも解消されると感じられたこと」をあげています。学校図書館では学校ごとに図書を購入しており、蔵書、貸出・返却、利用者などのデータを公共図書館などと共有して活用することができませんでした。また、調べ学習などの授業で使いたい図書が学校図書館にない場合に教員が自ら公共図書館に足を運び、必要な本を探して借りていたことなども課題でした。WebiLisなら操作が簡単なため、本の貸し出しに関わる方々がすぐに習得し、どこにどの図書があるのかを把握でき、貸出予約もできます。利便性が高く導入メリットが大きいと感じました」(臼井氏)。
公共・学校図書館 横断検索画面

導入の効果

公共図書館と学校図書館の垣根がなくなり、図書館利用がさらに進み、読書機会の創出へ

 WebiLisの導入により同館では、さまざまな効果を実感しています。同館と学校図書館の連携強化の視点では、「公共図書館・学校図書館の垣根がなくなりました」(河瀬氏)。同館から学校図書館に貸し出された図書がさらに別の学校図書館に移っても、「ひとつの大きな図書館の中で図書の置き場所が変わったのと同じこと。簡単に図書の現在位置を確認できます。公共図書館から学校図書館への貸出し、学校図書館間での貸借りも促進され、子どもたちの読書機会の創出につながっていると感じています」(河瀬氏)。
 また、システム統合によって学校の先生が調べ学習などの授業で使いたい図書を探す手間も大幅に軽減されたようです。学校図書館にどのような図書があるのかを簡単に検索できるだけでなく、学校図書館にない場合には同館や他の学校図書館の蔵書も横断検索できます。「先生から図書のリクエストがあったとき、公共図書館からその学校図書館の蔵書を確認し、『学校図書館にない図書』を選んで推薦できます。公共図書館と学校図書館が相互に補完し合い、図書館利用の促進にも効果を感じています」(臼井氏)。
 さらに、システム統合で市内の全児童・生徒に配布している図書通帳の活用も促進されました。「学校図書館で借りた本も公共図書館で借りた本も同じ図書通帳に記載できるようになりました。子どもたちの読書への興味もさらに高まっているようです」(臼井氏)。

今後の展望

学校図書館の地域開放も視野に、より多くの人たちの図書館利用を促進

 同館の来館者数は移転後1年間で30万人以上に達し、現在では毎月約3万人が訪れる「集い、学び、育ち、つながり」の場となりました。こうした状況の中、河瀬氏は、児童・生徒の読書機会のさらなる創出に取り組んでいます。例えば、「学校支援申請書」の活用です。学校図書館が支援して欲しい項目をチェックシートで簡単に公共図書館に申請できる仕組みで、「朝読サポートや授業サポートなどの項目を選び、利用学年組、貸出希望期間、教科・単元、テーマなどを記入してもらえれば、それに合わせた図書を数十冊用意して届けます。先生たちの手をできるだけ煩わせないように記入事項を最小限に工夫しました。システムを活用すれば、申請書をもとに図書を素早く選定できます」と話します。
 また、学校図書館の地域開放も計画しているようです。「システムが統合されたので公共図書館に足を運ぶことのできない人たちに、近くの学校図書館を開放して公共図書館の分館のように活用していただくこともできます。学校と地域住民との関わりの強化にも貢献できるでしょう」(河瀨氏)。
 一方、臼井氏は子どもたちが公共図書館をもっと利用しやすくなる取り組みを進めたいと話します。現在、学校図書館ではそれぞれが独自のルールで図書を分類・配架していますが、公共図書館と同じにすれば、さらに子どもたちが図書を探しやすくなります。「子どもたちのちょっとした興味をつなぎ、図書を手に取ってもらえるようにする、そのためにも分類・配架の統一も進めたいと考えています」(臼井氏)。
 河瀬氏は、「公共図書館も学校図書館も見つめる先に子どもたちがいることは同じです。家庭環境や学校の状況で本に接する機会が少ない子どもも少なからずいます。読書機会の創出には公共図書館と学校図書館の両方からのアプローチが大切です」と語ります。そして、「システム統合でその基盤はできました。今後は、どう活用していくかが重要です」(河瀬氏)。すでに新たな第一歩を踏み出しているようです。

図書館情報

名称 泉大津市立図書館SHEEPLA
URL https://sheeplaizumiotsutosyokan.osaka.jp/
所在地 〒595-0025 大阪府泉大津市旭町20番地1号アルザタウン泉大津4F
資料点数 144,145冊(2021年度末)
年間来館者数 203,344人(2021年度実績)

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