導入事例
東洋学園大学様

富士通の「Campus-Xs 学修支援」を導入し、対面/オンライン授業をスムーズに運営できる仕組みを構築

2006年に富士通の教務システム「Campusmate-J」を導入した東洋学園大学様は、長年、学生・教員向けに複数のシステムやツールを組み合わせて提供してきました。しかし、教育の可視化の流れの中、これらのシステムを統合した、より汎用的な仕組みが求められるようになり、富士通の学習管理システム「Campus-Xs(キャンパスクロス)学修支援」を導入。Campusmate-Jと連携することで、対面/オンライン授業をスムーズに運営できる仕組みを構築されました。
本稿では、そのお取り組みについて東洋学園大学 メディアセンター 松本 由美 氏にお話しいただきます。なお、本稿は2022年10月に富士通Japanが主催したWebセミナー「LMSを活用した授業運営改革の取り組みについて」でのご講演内容に基づくものです。

講義と履修者を連携させる基盤としてのLMSの必要性を改めて実感、導入を決意

東洋学園大学は、2006年に富士通の大学教務システムのCampusmate-Jを導入しました。同時にポータル機能や学生カルテシステムのStudentChartも導入し、内製で開発したメッセージフォームや授業アンケートなどのツールを組み合わせて運用していました。

しかし、こうしたバラバラなツールでは、昨今の教育の可視化のニーズに対応することは困難です。このため、学内で運用していたさまざまなサーバをクラウドに移行し、学習管理システム(LMS)をはじめとするシステムを活用して機能を統合することで、より汎用性の高い仕組みにしていくことが求められていました。

こうした流れの中、2019年にはOffice 365を導入し、ビデオサービスのStreamでオンデマンド動画を配信したり、Teamsによるコミュニケーション環境を構築したりしました。そして、コロナ禍を経て、2021年度には長年検討してきたLMSの最終検討を行い、さまざまなシステムを比較・検討した結果、富士通が提供するSaaS型の「Campus-Xs 学修支援」の導入を決定。2022年度春学期から本格的な運用を開始しています。

東洋学園大学
メディアセンター 課長
松本 由美 氏

教務システムとの連携を最優先に機能や高い汎用性を評価してCampus-Xsを選択

学習管理システムについては、数年にわたって比較・検討を重ねました。中でも最も重視したのが教務システムであるCampusmate-Jとの連携です。Campus-Xs 学修支援を選択したのも、Campusmate-Jとの親和性が最も高かったのが大きい理由です。

また、授業を起点としたわかりやすい画面構成も大きな評価ポイントでした。
比較検討した他システムは、機能別に画面構成されていましたが、Campus-Xs 学修支援は大学の講義回ごとにフォルダがあり、その中に教材やテスト、レポート、アンケート等を並べることができる階層構造になっていて、授業のコミュニケーション基盤として学生や教員にとってわかりやすい点が良かったです。

さらに、Campus-Xs 学修支援は汎用的な使い方ができることもポイントでした。Campus-Xs 学修支援では、ローカルの講義を作ることで授業以外の活用もできます。当初よりカリキュラム上の学生向け授業コース以外での活用や教職員用のコースも作りたいと考えていましたので、Campus-Xs 学修支援の汎用性の高さは魅力的でした。

実際に現在、新入職員向けの研修コースもCampus-Xs 学修支援で作成・実施することも検討しています。

その他にも、学生ポータルシステムとシングルサインオンが可能であることなどもCampus-Xs 学修支援を選択した理由でした。

講義や時間割、履修情報が自動連携され、オンライン/対面授業をスムーズに実施できる環境を実現

Campus-Xs 学修支援を導入したことで、教務システムのCampusmate-Jとさまざまな情報が自動的に連携される仕組みを構築できました。

たとえば、新学期の準備をするとき、Campusmate-Jで講義や時間割の情報を登録すると、その情報がCampus-Xs 学修支援にも自動的に反映されます。この時点で、先生方は教材登録などの授業の準備を開始できます。その際、先生方には必ず時間割に従って教材の公開日時を設定するようにお願いしてあります。これにより、学生に「授業の時間になったら教室もしくはCampus-Xs 学修支援に集まる」ことを徹底できるようになりました。

学生による履修登録の情報も、Campus-Xs 学修支援に自動連携されます。履修情報が追加・削除されても、夜間連携でCampus-Xs 学修支援に自動的に反映されるため、手作業が発生することはありません。

また、希望する先生に対しては、履修情報をCSVに書き出し、PowerShellを用いてTeamsの講義用チームを作ることも行っています。これにより、各授業を履修している学生だけに教材や動画を公開することが可能です。

図:Campus-XsとCampusmate-Jを連携することで、さまざまな情報が自動的に連携される仕組みを構築
(出典:東洋学園大学様 講演資料)

さらに、Campus-Xs 学修支援によって先生と学生のコミュニケーションも改善されました。以前は、先生に質問したい学生はメッセージフォームを使ったり、Outlookで先生の名前を検索してメールを送信したりしていました。ところが、学生によっては自分が履修している教員の名前が分からず、コミュニケーションがとれないケースもあったのです。しかし、Campus-Xs 学修支援導入後は、Campus-Xs 学修支援内で質問を登録すれば確実にコミュニケーションできるようになりました。

SaaSの汎用性の高さを活かし、利用者全員が垣根なく使い方を探求

より汎用性の高いクラウドサービスに移行する取り組みは、現在も続いています。2022年の段階で、学内のサーバの多くがすでに学外に移行できています。Campusmate-Jも以前はオンプレミスで運用していましたが、現在はアカデミッククラウドのデータセンターに移行し、学外で運用しています。もちろん、Campus-Xs 学修支援もSaaS型のクラウドサービスですので学外運用となります。

Campus-Xs 学修支援は管理者アカウントを複数作って、権限を細かく設定することができます。そこで今後は、メディアセンターの職員だけではなく、教務課も含めて管理者権限を持つ職員を増やして、使い方や運用方法を職員同士で探求できる環境を作りたいと考えています。

これまでは、いったんシステムを構築したら"聖域"を作って触らせないという風潮もありました。しかし、これからは聖域を作らず、みんなで使い方を勉強したり考えたりすることが大切です。こうした使い方ができるのもSaaSならではだと思います。SaaSならでは、という点では、要望事項が反映されるスピード感も感じているところです。

東洋学園大学様

所在地 〒113-0033 東京都文京区本郷1-26-3
代表者 学長 辻中 豊
教員数 217名(2022年5月1日現在)
学部学生数 2,539名(2022年5月1日現在)
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概要 東京の中心かつ文教の地である文京区本郷で96年の歴史を持つ洋学園大学は、2016年4月に3学部と大学院が東京・本郷キャンパスに揃う「一体型都心キャンパス」を実現し、「英語力」「教養力」「社会力」を身に付けた「時代に求められる人材」を育成しています。

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