SaaS型教務システムで
運用負荷を軽減し
学生一人ひとりをきめ細かく
サポートする基盤を構築

平成国際大学 様

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埼玉県加須市で近隣自治体と連携しながら特色ある教育を展開している平成国際大学様。同大学ではこれまで、サーバーを大学内に設置するオンプレミスで教務システムを運用してきましたが、サーバー管理の負荷軽減、学生や教員の利便性向上、そして、学生情報の集約・活用を目的に、富士通のSaaS「Campus-Xs 大学事務」に刷新しました。同大学の取り組みについて、教務課長の篠塚 真人氏、教務課主任の長濱 亜芸絵氏、総務課課長補佐・併任IR室主任の加藤 佳宏氏にお話を伺いました。

導入ソリューション

ソリューション Campus-Xs大学事務

課題と効果

1 専任の管理者が不在の中、通常業務と兼務で大学内に設置したサーバーやシステムの運用・管理、セキュリティ対策などをしなければならず、業務負荷が非常に大きかった SaaS型で導入したことで、サーバーやシステムの運用・管理をする必要がなくなり業務負荷が大幅に軽減
2 上記のような理由から学生や教員がインターネットからアクセスすることを許可していなかったが、コロナ禍やスマートデバイスの普及により急速にニーズが高まっていた セキュリティ対策もなされたSaaSを活用することで、不安なくインターネットからの利用が可能に。アプリによるお知らせのプッシュ通知も可能となり学生、教職員の利便性が向上
3 よりきめ細かなサポートを行うため、学生のさまざまな情報を集約し、本人や保護者に示す仕組みの必要性を感じていた 履修状況や成績などの学生情報を集約する学生カルテを導入。個々の学生の状況に応じた、よりきめ細かいサポートを実現

導入の背景

学生へのきめ細かいサポートのため学修成果を可視化できる仕組みが不可欠

平成国際大学様は、法学部とスポーツ健康学部、大学院 法学研究科の2学部1研究科を擁し、約1100名の学生が在学しています。オリンピックのメダリストやメジャーリーガー、ボクシングの日本チャンピオンを輩出するなどスポーツが盛んなことでも知られています。同大学の総務課課長補佐・併任IR室主任の加藤 佳宏氏は、「小規模な大学のメリットを活かし学生へのきめ細かいサポートを大切にしています。公務員や一般企業への就職など進路に応じたクラス制のほか、学生がみな1年次から20人程度のホームルーム的なゼミに所属し、指導教官のもと手厚い指導やサポートを受けられるのが特色です」と説明します。
平成国際大学 篠塚 真人 氏

学校法人 佐藤栄学園
平成国際大学 教務課長
篠塚 真人 氏

平成国際大学 長濱 亜芸絵 氏

学校法人 佐藤栄学園
平成国際大学 教務課 主任
長濱 亜芸絵 氏

平成国際大学 加藤 佳宏 氏

学校法人 佐藤栄学園
平成国際大学 総務課課長補佐
・併任IR室主任 加藤 佳宏 氏

同大学では、25年以上前から富士通の教務システムを導入し、2013年からは大学向け統合業務パッケージ「Campusmate-J」を運用していました。しかし、長年、オンプレミスで運用してきたことやコロナ禍などの環境変化で、いくつかの課題が浮き彫りになっていました。教務課長の篠塚 真人氏は、「専任の管理者が不在で、職員が通常の業務と兼務でサーバーの管理を担当していて業務負荷が大きいことや、インターネットや学内LANから切り離された『教務課だけ』のシステムだったので学生がスマートフォンで履修登録できない、教員が学外からアクセスして学生の成績を入力できないなど利便性が低いことが課題でした」と振り返ります。
また、独自に構築したシステムが複数存在し、それらに学生の成績やシラバスなどが分散している状況で、これらを統合して一元管理できるシステムが求められていました。加藤氏は「学生へのよりきめ細かいサポートには、修得単位数や成績など学生に係る情報を集約・可視化し、学生本人や保護者への公開やサポートに活用できるようなシステムの重要性が高まっていると感じていました」と話します。

導入の経緯

操作性が変わらず学生への影響が少ないこと
運用負荷を軽減し利便性も高まるSaaSに決定

こうした中、同大学ではシステム刷新を検討し、富士通のSaaS「Campus-Xs 大学事務」を選定しました。選定の最も大きな理由は、学生の使いやすさを重視し、以前から使って慣れ親しんでいた「Campusmate-J」と同じ操作性でこれまで通り使えることでした。
さらに、SaaSであるため課題であったセキュリティ面なども含めたシステムの運用・管理から解放され、安心して学生や教職員にインターネットからシステムを利用させることができることに期待しました。スマートフォンアプリも提供されることから学生、教職員の利便性向上につながることも大きな魅力でした。
また、新学期までに通常業務とシステム刷新を並行して進めなくてはならない中、学生情報など膨大なデータベースを新システムへスムーズに移行できるかといった懸念がありましたが、富士通のSEから的確な移行計画を提示されたことで、大きな安心感がありました。
平成国際大学様:窓口対応する長濱氏と学生

導入の効果

学生へのきめ細かいサポートのため学修成果を可視化できる仕組みが不可欠

同大学では2023年4月から「Campus-Xs」が本格稼働し、現在、さまざまな効果を感じています。篠塚氏は「SaaS型なので職員の大きな負担となっていたサーバーの管理が不要になりました。セキュリティパッチの適用やOS・ミドルウェアのバージョンアップ、システムのエンハンスも自動的に適用されるので職員の負担が大幅に削減できました」と効果を示します。
また、加藤氏はスマートフォンアプリが提供されたことに効果を感じています。「アプリならログインのたびにIDとパスワードを入れなくてもタップするだけで使えて、履修登録をしたり成績を確認したりできます。さらに休講や教室変更など学生へのお知らせもアプリでプッシュ通知できます。従来はメールで配信していましたが他のメールに埋もれて読まれない、既読になったかどうかがわかないといった不便さがありました。アプリならスマートフォンの画面で新着がわかり、既読になったかどうかも管理できるので確実に学生に届けることができます。利便性が高まったと感じています」(加藤氏)。
一方、長濱氏は「人事異動などで担当者が変わっても業務を簡単に引き継げる仕組みができました」と語ります。「以前のシステムでは担当者が自分なりの業務のやり方で作業をしていたので、新しい担当者はシステムの使い方を一から覚えていかないとなりませんでした。Campus-Xsなら担当者が業務フローをシステムに登録できるので、その通りに実行すれば作業できます。前任者が業務フローを登録しておけば、担当者が変わってもそれを踏襲して作業できるので業務効率が大幅に向上しています」(長濱氏)

今後の展望

Campus-Xsには無限の可能性
学生カルテのさらなる活用に注力

同大学では今後、Campus-Xsのさらなる活用に注力していきます。その一つが、履修状況・成績などの情報を集約・可視化する学生カルテのさらなる活用です。「まだ部分的に分散している学生の情報を完全に集約し、さまざまな角度で分析できるようになれば、悩みを抱えた学生やフォローが必要な学生を素早く把握することができます」(篠塚氏)。
さらに、学生カルテでは、文字や点数、成績といった数値だけではなくグラフによる表示も可能です。学生は学年単位での平均値と比較しながら自身の達成度を確認したり、伸ばしたい能力の強化に必要な科目を確認したりでき、一方、教員や職員は学修成果をもとに強みや弱みを確認し、アドバイスをしながら履修指導をすることができます。「学修成果の見せ方を工夫して、それをもとに保護者と教員、職員が三者一体となって学生をサポートしていけば、学生にとって大切な大学の4年間がより充実したものになると考えています。Campus-Xsを学生、保護者、教員、職員のコミュニケーションの基盤として活用することで無限の可能性が広がっていくと感じています。どんどん活用していきたいと考えています」(加藤氏)
平成国際大学様と富士通Japanの関係者の集合写真

お客様情報

大学名 平成国際大学
所在地 埼玉県加須市水深大立野2000
代表者 学長 柏木 俊彦
教員数 42名
学部学生数 1,089名
ホームページ http://www.hiu.ac.jp/

概要:学校法人佐藤栄学園によって、1996年4月に設置された大学。佐藤栄学園は、1971年の創設以来、創始者佐藤栄太郎(初代理事長)が掲げた「人間是宝」の建学の精神を理想に、初等中等教育から高等教育までの各段階で、かかる精神の具現化をはかろうと諸学校を設置。平成国際大学はその一翼を担う高等教育機関として誕生。

[ 2024年1月 掲載 ]

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