PC-LCMサービスは新規販売中止となりますが、同様のサービスは「ワークプレイス-LCMサービス」でご提供可能です。
[2006年1月4日 掲載]
導入事例キーワード | |
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業種: | 製造 |
ソリューション: | オンサイトアウトソーシング |
製品: | PC-LCMサービスLite(パソコン運用管理) |
課題と効果 | ||||
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1 | パソコンの運用管理負荷を軽減し、本来の情報システム業務に専念する | パソコンの導入 - セッティング - 運用管理 - 移設・撤去 - データ消去といった一連の業務をアウトソーシングすることで、本来の業務への人的資源集中を実現 | ||
2 | パソコンの管理を一元化し、セキュリティを向上させる | 資産管理ツールの活用により、パソコンの状態把握、セキュリティ修正プログラムの強制適用、ウイルス定義ファイルの適用状況把握などの一元管理を実現 | ||
3 | 業務に支障をきたさないよう、短期間で導入可能なサービスを選択する | ASP(注1)型の資産管理ツールをベースとし、さまざまな作業メニューの組み合わせを用いることにより、短期間での導入・展開が可能に |
製薬用・食品用他ハードカプセルおよび製剤関連機器の製造・販売を行うクオリカプス様では、パソコン運用管理業務の負荷を軽減させるための手段としてアウトソーシングに着目。手軽に短期間で導入できる、ASP型のパソコン運用管理サービス「PC-LCMサービスLite」をご採用いただきました。導入後は、パソコン運用管理の負荷が軽減し、セキュリティ対策状況などの一元管理も可能になりました。現場利用者へ直接対応する時間が激減し、本来の業務である情報戦略の立案・構築・実践へと資源を集中できるようになったことも大きな効果です。また、サービス導入をきっかけに業務用の操作・運用マニュアルを作成・配布したことによって、情報リテラシーが向上。初歩的なトラブルなら現場利用者で解決できるようになり、情報システム部門のさらなる負荷軽減という相乗効果をもたらしました。クオリカプス様では、現在も積極的にアウトソーシングの導入をご検討いただいており、富士通の「総合力」に基づいた提案が期待されています。
澤野 研氏
クオリカプス株式会社 サプライチェーンマネージメント部 部長
新屋敷 淳子氏
クオリカプス株式会社 サプライチェーンマネージメント部
医薬品や健康食品のポピュラーな剤型であるハードカプセル。クオリカプス様は、この医薬・健康・食品・小動物用のハードカプセル、および製剤関連機器の開発・製造・販売業務を行っております。徹底した品質第一主義のもと、ハードカプセルの製造においては日本のトップシェアを誇り、アメリカ・ヨーロッパでも業務を展開しています。
クオリカプス様では経営管理・生産管理・受注管理・購買管理・在庫管理といった基幹業務に ERP(注2) システムを活用しているため、日常業務にはパソコンが不可欠です。このパソコンの運用・管理を含め、情報システムの構築・運用を行っているのが、サプライチェーンマネージメント部の澤野氏、新屋敷氏です。
「サプライチェーンマネージメント部では、企業の経営理念に基づいて情報戦略を立案・構築・実践していますが、常に重要視しているのは『顧客第一主義』と『限られた資源で最大限の効果を生むこと』です。また、我々は情報システムの利用者である『社員』も『顧客』と考え、顧客の利益を最優先することを徹底しています。ですからパソコンの管理においても、限られた人員と予算で、極力効率的に進め 、かつ顧客を満足させることが必須条件です。しかし、パソコンの導入や設定・操作説明・トラブル対処といった作業は非常に煩雑で、負担も時間もかかります。パソコンの管理を個人に任せていた部分が大きかったので、セキュリティ対策に手が回りきらない、どのパソコンにどのソフトがインストールされているか把握しきれていない、等々の問題もありました。これらを解決するために目をつけたのが、アウトソーシングだったのです。」(澤野氏)
クオリカプス様のご要望にお応えして富士通がご提案したのが、 50台~ 300台規模のパソコン資産をトータルに管理する「 PC-LCM サービス Lite 」です。このサービスは、次の3つを大きな柱としています。
PC-LCM サービス Lite は、稼動台数300台程度のお客様向けにサービス内容をメニュー化し、シンプルかつ低価格な料金体系でご提供しています。
また、 ASP 型を利用しているため手軽に短期間で導入できることも、本サービスの特長のひとつです。クオリカプス様でもこのメリットを重視し、 2005年4月初めにサービス導入を決定、同年6月1日に運用を開始しました。
「私はずっと外資系企業で勤務してきたためか、ビジネスはまず設計図を確立すること、その設計図に沿ってスピーディーに進めること、というのが自己のスタイルとして定着しているんですね。ですから、ビジネスの相手にも同じスピードを要求してしまう。今回のサービス導入期間についても、自分では通常の要求だと思っていたのですが、富士通にとって『連休を除くと実質1ヶ月強』というのは結構厳しい条件だったようです。しかし納期も達成してもらえましたし、提示した要件への対応などを振り返ると、スピードという面ではほぼ合格点ではないでしょうか。」(澤野氏)
本サービス導入に際し、クオリカプス様では数社を比較検討しましたが、富士通を評価したのは「総合力」の部分だということです。
「たとえば今回、セキュリティに関しては認証系・暗号系・監視系の3つのツールを導入したのですが、自分の経験や知識だけで最適なものを選ぶのは難しい。しかし富士通なら、アイデアを話すと具体的な提案が出てくる。製品の選択から導入まで任せられる。この総合力が、選択ポイントのひとつとなりました。」(澤野氏)
PC-LCMサービスLiteの導入は、パソコンの運用管理だけでなく、サプライチェーンマネージメント部の業務全体に影響を及ぼしました。
「サービス導入前の当部署では、パソコンのセットアップのために夏休みを返上しなければならない、パソコンにトラブルが発生すると解決するまで他の仕事ができない、といった問題もしばしば生じていたのですが、まずこれが無くなりました。パソコンの電源を入れると、セキュリティ診断・パッチ適応などが自動的に行われるようになったため、セキュリティ対策に細かい連絡や指示を出す必要もなくなりました。」(新屋敷氏)
「最も大きな変化は、社員からの問い合わせがすべて富士通の窓口に入るようになり、当部署に電話が入らなくなったということでしょう。現場の利用者に直接対応する時間が激減したので、情報戦略の立案・構築・実践という本来の業務により集中できるようになりました。」(澤野氏)
パソコンの運用管理負荷が軽減したことにより、クオリカプス様では、現場のトラブル対応に追われていたサプライチェーンマネージメント部のメンバーを、本来の業務に戻すことが可能となりました。人的資源の効率的な活用という面においても、本サービスの導入効果が現れています。
本サービスの導入には、予想外の効果もありました。以前、社員はパソコンの操作が不明になるとサプライチェーンマネージメント部の担当者を呼んでいたため、都度出向いて説明をしていました。しかし、人的資源が限られてくると、こういった業務が重なることは大きな負荷となります。この状況を解決するために取られたのが、社員の情報リテラシーを向上させるという手段でした。
「 PC-LCMサービスLiteでは、富士通の担当CEが問い合わせの電話を受け付け、トラブルの原因・対処・傾向などの記録を定期的に報告してくれます。この情報を基に、当部署と担当CEが協力して、業務用の操作・運用マニュアルを作成し、配布したのです。結果、初歩的なトラブルなら利用者自身で対処してもらえるようになり、当部署の負荷を軽減することができました。サービス導入が、社員の自立のきっかけとなった、ということでしょうか。」(新屋敷氏)
PC-LCMサービスLiteの導入を始めとして、クオリカプス様では現在、アウトソーシングの活用が大きな課題となっています。限られた資源で情報戦略を実現するには、アウトソーシングという選択肢が欠かせません。しかし内容によっては、社内に残すべきもの、あるいは社内で行ったほうが効率的なものもあります。何を、どこまでアウトソーシングするか、どの程度のコストをかけるか、といった切り分けが成功のポイントとなります。
「PC-LCMサービスLiteの場合、まず富士通窓口が問い合わせに対する最初の受け付けを行い、あとは内容に応じて、即答で対処する、当部署に内容を転送する等の切り分けを行ってもらっています。フルサポートのヘルプデスクシステムを契約した場合と比較すると、我々の負荷は多少残りますが、コストは低く抑えられます。また、問い合わせの電話は富士通窓口が確実に受けてくれるということで、社員の満足度は向上しています。ですから当社にとっては、費用対効果の高いサービスと言えるのではないでしょうか。これからも、こういったバランスの良いアウトソーシングを選択していきたいと考えています。」(澤野氏)
ASPを利用したグループウェアの導入、ナレッジマネジメントシステムの導入など、クオリカプス様ではさまざまな情報戦略を積極的に検討しています。富士通にも、総合力・技術力・企画力に基づいた提案が期待されています。その期待にお応えすべく、今後もより良いアウトソーシングサービスを提供していきます。
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