富士通・オセアニア地域

アジャイルプロジェクト事例

拠点全体でSAFeを適用

The Future of Transformation is Agile
デジタル変革が進み、富士通・オセアニアは新しい働き方を実践

富士通・オセアニア(富士通オーストラリアおよび富士通ニュージーランド)はIT・DXサービスでは成功していましたが、スタッフが複数の国にまたがるグローバル組織であるための課題に直面していました。各国のチームが連絡を取り合う機会の少なさ、仕事の文化や時差、プロジェクト間のコンテキストの切り替えなどが生産性に影響を与えていました。これらに対応するための革新的で現代的なアプローチが必要でした。

2020年6月、富士通はScaled Agile, Inc. のゴールドパートナーとなりました。それに伴い、富士通・オセアニアでは、Lean Agile Center of Excellence (LACE) *1を設立しました。更にサービス提供とパートナー&アライアンスの部門長を対象にSAFe®ワークショップを実施しました。2020年10月には、富士通のポートフォリオ製品を提供する7つのチームを結成、200人を超えるメンバーがSAFe®プラクティス研修を受けました。また、Fujitsu Digital Express (以降FDX) と名付けられたAgile Release Train(アジャイルリリーストレイン)*2が組織され、3ヶ月間の計画とゴール設定について合意形成に至りました。

  • *1
    Lean Agile Center of Excellence (LACE):SAFe®のリーン・アジャイルの方法を実現することに専念する小規模なチーム
  • *2
    Agile Release Train: 1つ以上のソリューションをステークホルダーとともに計画・開発・展開するための50~125人からなる仮想組織

FDXでは、2週間間隔でイテレーションを実施、イテレーションで生み出された価値を関係者にデモとして提示し、フィードバックはすぐに次のイテレーションに適用、課題や障害を解決しました。定期的に行われるプラニングでは、チーム、プログラム、ポートフォリオを同期、徹底的な改善を進めることを目標としました。また、オセアニア、ロシア、インドの技術系メンバーと非技術系メンバーからなるパワフルなクロスファンクショナルチームを編成しました。

アウトプット

富士通・オセアニアには、現在、数百人のSAFe®5認定プロフェッショナルがいます。その中には、SAFe®Program Consultant (SPC)、SAFe®Practitioners、SAFe®Scrum Masters (SSM)、SAFe®Agilist (SA)が含まれています。

従業員へのメリットFujitsu Digital Express(FDX)には目的意識とコミュニティが明確に示され、効率性、習熟性、柔軟性の向上に貢献しています。透明性はアジャイルの働き方な重要な信条であり、チーム、個人、ビジネスの利害関係者の間にも信頼が築かれてきました。「迅速な失敗」が奨励され、学習はすぐに受け入れられます。同様に、従業員が新しい活性化スキルによって力を得ていると感じるようになり、士気とモチベーションが向上しました。参加者が同じ言語(SAFe®)で話し、同じ目標に向かって活動することで、チーム内やチーム間でより強いコミュニティ意識が生まれました。

ビジネス上のメリットFDXを通じ、継続的な学習文化と成長のマインドセットにより、イノベーションがチームレベルで可能になりました。チーム目標が経営ビジョンと戦略に沿っているため、価値をより早く、より頻繁に提供できるようになり、優先事項の迅速な決定につながりました。より多くのプロダクトが効率的に開発され、市場投入への時間は約30~40%短縮されました。

お客様へのメリットSAFe®の採用により、刻々と変化する状況にチームが迅速に対応できるようになり、お客様は最先端のテクノロジーのメリットを享受し、顧客満足度は大幅に向上しました。ステークホルダーと継続的にコミュニケーションをとることにより、お客様がポジティブな成果を上げることに焦点を当てるようになりました。また、富士通は、SAFe®から学んだことをお客様のプロジェクトで活用するだけではなく、お客様自身がアジャイルの認定を受けられるようにトレーニングを行うこともできます。

本文は、The futre of Transformation is Agile (英文, PDF)を抄訳のうえ要約したものです。

お問い合わせ

ページの先頭へ