Go SAFe® with Fujitsu

スケールドアジャイル SAFe®連携

DX(デジタルトランスフォーメーション)においては、俊敏性・柔軟性をもって仮説検証を繰り返しあるべき姿を目指す、アジャイル開発が適しています。しかし、企業の事業部門や企業全体に関わり首尾一貫性をもって適用し、投資価値をトータルに高めることが重要であれば、広範囲で開発対象が多く複雑なケースに対応するものも求められます。
対応策の一つとして、スケーリングメソッドの中では世界シェアNo.1のScaled Agile, Inc.(米国コロラド州)と、2020年6月にゴールドパートナーとして契約の締結を発表しました。

大規模開発の課題

さて、対象を企業活動全体に拡大することで発生する問題は何でしょうか?

課題1:ビジネス

従来型のビジネス戦略や事業計画が速度を低下させること

アジャイルチームのパフォーマンスや開発スピードが向上しても、マネージメント層との連携が疎かであれば結果的にビジネスのアジリティは高まりません。

課題2:開発規模

複数チームで開発するためチーム間の整合性確保が難しくなること

アジャイルではおよそ10名程度のチームで開発が進められますが、複数のチームが同時並行で遂行する場合、そのままではチーム間で同期や方向性を合わせることに支障をきたします。

富士通では、20年近く前よりアジャイルに取り組んできましたが、こうした課題に対応するためのフレームワークとして可能性を探る必要があり、様々なフレームワークを適用してきました。
これらに加え、開発のみならずポートフォリオレベルから適用できるフレームとして、SAFe®はお客様のニーズにマッチするものと捉えています。

SAFe®の特長

1. 企業活動のアジリティUP

リーンやアジャイルのメリットを組織規模に合わせてスケールさせ企業活動のアジリティをUP

2. 豊富なナレッジベース活用

実践経験に基づいて体系化された豊富なナレッジベースを活用

3. 教育プログラムの充実

組織における役割別の教育プログラムが充実、組織全体の変革を推進

特にSAFe®では、事業規模レベルでのアジャイル適用により経営/事業/ITの組織活動の連動性を向上し、高いビジネスアジリティの実現を目指しています。

また、7つの「コアコンピテンシー」では、組織を正しい方向に牽引するリーダーシップのもと、ICTに関連する戦略策定と実行(プロダクトやサービスにつながる開発)について、何を起点にどう遂行いていくかについて提案されています。

富士通は以前より大規模SIの経験とノウハウ、お客様の業態・業務に関する知識と深い理解を擁しておりますが、20年近く前より取り組んできたアジャイルのメソッドに加え、SAFe®を活用することにより、ポートフォリオから実際のプロダクトやサービスに至るまでの価値創造とモダナイゼーション(再構築)に寄与できるよう推進いたします。

SAFe®に関する富士通の取り組み:SAFe® Capability (Global)

富士通では、米国、欧州、オセアニア等、グローバルレベルでSPC(SAFe® Practice Consultant)などのSAFe®関連資格の取得を働きかけています。例えば、富士通オーストラリア(FAL)のプロジェクトでは、社内システムにSAFe®を適用し、経験とノウハウを積んでいます。

国内プロジェクト・Systemwalker CBSMへの適用

CBSMはZinraiを活用したナレッジ活用ソリューションであり、お客様の声を取り入れながら大規模アジャイル開発フレームワークを活用しているプロジェクトです。アジャイル適用のプロジェクト発足当時は小規模から始めましたが、開発規模が大きくなり、複数チーム体制になると、どう同期を取りながら進めるか等、やり方自体を変える必要が生じました。そこで、SAFe®適用による推進に切り替え、PI(大規模アジャイル開発の際に一定期間を設け同期を取りながら進めていくひとつの方法で、Scaled Agile, Inc.により提唱)を導入しました。それにより、計画から複数チーム全員でディスカッションし、客様の声を取り入れながらイテレーションを進め結果を出し、事業部全体・100人9チームの体制で開発を推進し、さらに進化を続けています。

SAFe®実践事例:Systemwalker CBSM ナレッジ活用ソリューション開発

Systemwalker CBSM (Cloud Business Service Management) With SAFe®

「Zinrai技術によりナレッジ活用を可能にするSystemwalker CBSM」は大規模アジャイルフレームワークSAFe®を活用、お客様の声を取り入れながら継続的な価値向上を実現

SAFe®とは:Scaled Agile Framework

世界で最も活用されているビジネスアジリティ実現の基盤となるフレームワークでリーン、アジャイル、DevOps の原則、プラクティス、コンピテンシーを組み合わせ、様々なプロジェクトで実証済みのものです。また、役割毎の教育カリキュラムが用意され、グローバルのパートナーネットワークとコミュニティでビジネスアジリティ実現を支援します。

SAFe®全体像:ビッグピクチャー

SAFe®の全体像であり、7つのコンピテンシー(Organizational Agility、Lean Portfolio Management、Enterprise Solution Delivery、Agile Product Delivery、Team and Technical Agility、Continuous Learning Culture、Lean-Agile Leadership)や3つのレイヤー(Portfolio、Large Solution、Essential)等から構成されます。

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