Systemwalker Cloud Business Service
Management(CBSM)

アジャイルプロジェクト事例

Systemwalker Cloud Business Service Management(以下CBSM)は、ITサービスの運用管理を効率化するソフトウェアで、富士通が開発・提供しています。ITサービスの運用管理については、新しい運用のやり方に対するお客様の期待が高まっていました。しかし、お客様自身も新しい運用に対する答えを持っていないため、富士通にそれを提案して欲しいといった声が出てきていました。また、運用管理製品には使いやすさが求められるため、現場での実証が必要でした。こういった背景から、様々なお客様の評価やフィードバックを得て、お客様の期待を上回る製品を開発するため、CBSMプロジェクトでは富士通のミドルウェアとして初めてアジャイル開発に挑戦しました。

少人数のチームでアジャイル開発の検証を行った結果、非常に良い成果が得られたため、チームを増やして本格的な開発を始めたところ、様々な問題が発生しました。各チームが開発した機能を統合できず、製品として完成させることができなかったことや、完成してもお客様の声をすぐに聴くことができないといった問題です。

そこで、CBSMではSAFe®の適用を行い、プログラムインクリメント(PI)を導入しました。一定間隔での製品リリースサイクルをPIとし、その中で複数回のスプリントを実施しました。PIの開始時には全チームでディスカッションを行い、リリースの目標やそれに向けた計画を全体で合意しました。各スプリントの開始時には、リリース計画に沿って各チームの目標と計画を立て、終了時には完成したものを各チームが持ち寄り、他のチームからのフィードバックを受けることになります。こういったサイクルに開発者だけではなく、デモ環境やマニュアル、品質保証などの担当者も加わることで、スプリントごとに製品を完成させるとともに、お客様にすぐにデモを提示でき、幅広い声を反映できるようになりました。

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