UHF帯RFID導入ガイド 第5章 アンテナの設置方法(1)

第1章 RFIDシステム導入の進め方第2章 事前に検討すべき事項第3章 タグの選定第4章 RFID機器の選定第5章 アンテナの設置方法第6章 RFID読み取り検証第7章 リーダライタ間の電波干渉への対応第8章 まとめ

RFIDタグの読取精度向上を阻害する要因について(2)

タグの移動速度による影響

タグの移動速度が速いと、読み取り可能範囲内に滞在する時間が短いため、通信機会が少なくなり、読取精度が低くなります。

対策
アンテナを複数台設置し、読み取り可能範囲を広げることで、より滞在時間を長くすることができます。また、アンテナの向きや設置位置等の工夫も有効です。

(左)要因イメージ(右)対策イメージ

シャドウイング

RFIDタグがヒトやモノなどの影に隠れてしまうと、アンテナからの電波が十分に届かないため、読み取りができません。

対策
複数アンテナを設けることにより、読取ができない箇所を補完することができ、読取精度の向上を図ることができます。

(左)要因イメージ(右)対策イメージ

アンテナに対してのタグ角度による影響

アンテナから見たRFIDタグの角度によっては、読み取りが困難なケースがあります。通常、アンテナの面とRFIDタグの面を対向させて配置した場合、最も性能を発揮します。RFIDタグ面との角度が大きくなると、通信距離や読取精度が徐々に低下していきます。RFIDタグ面とアンテナ面が垂直になればなるほど電波照射面が小さくなり、電力生成能力が低下し、読み取りが困難になります。

十分な性能を発揮しやすい位置関係

  • タグ面と対向させて配置。読み取り性能発揮

十分な性能が発揮できない位置関係

  • タグ面と垂直に配置。生成能力低下、読み取り困難

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