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日本語ラインプリンタ「FACOM 6715D」が、第七回情報処理技術遺産に認定

2015年4月20日

情報処理学会第77回全国大会が、2015年3月17日~19日の三日間にわたって、京都大学吉田キャンパスにて開催され、大会初日である3月17日、「情報処理技術遺産認定式」が、同キャンパス内時計台百周年記念ホールにて執り行われました。

情報処理技術遺産とは、情報処理学会が、日本の情報処理技術史上の現存する貴重な資料に対して、その保存への関係者の努力を称えるとともに末永く後世に伝えることを目的に2008年に開設され、今年で7回目を迎えます。

今回、富士通からは、沼津工場に展示されている日本語ラインプリンタ装置FACOM 6715Dが認定されました。

FACOM 6715D内観写真FACOM 6715D内観写真
FACOM 6715D外観写真FACOM 6715D外観写真

FACOM6715D開発の意義

FACOM6715Dは、1980年に完成した富士通初のレーザ書き込みによる乾式電子写真方式を採用した日本語ラインプリンタ装置です。それまでのラインプリンタは活字を使ったインパクト方式であったため、印字可能な文字は英数字とカタカナに限定されており、漢字を含む印刷には、高価な漢字専用システムが必要でした。

FACOM6715D開発の一年前、1979年に富士通は、他社に先駆けて、コンピュータで、日本語を英数字・カナと同様に扱えるソフトウェア「富士通日本語情報システム (JEF:Japanese processing Extended Feature)」を開発し、日本人とコンピュータのギャップを埋めることに大きな一歩を踏み出しました。

英数字とカナだけでなく、日本語を普通に取り扱えるという画期的なJEF。その出力装置として開発されたのが、今回認定を受けた、日本語ラインプリンタFACOM 6715Dです。活字では表現できなかった7,000近い日本語文字を、レーザビーム書き込み方式で、印字を可能にしました。

FACOM6715Dの特徴について:

  • 日本語処理に求められる自在な表現力、使いやすさやコンパクトさを追求し、JEFの早期普及を目指し、印字速度を2000行/分に抑えてコストパフォーマンスを第一に考えました。
  • 帳票フォーマットに印字データを印刷する「フォームオーバーレイ機能」により、共通用紙で自由な帳票の作成を可能としました。
  • 富士通が新たに開発した「非接触フラッシュ定着方式」を採用したことで、いままでの熱ローラ定着方式に比べて、紙へのストレスが軽減され、タックシールやメールシール紙、カード媒体などの多種多様な印刷用紙が使用できるようになりました。

2014年度情報処理技術遺産認定式について

情報技術学会 喜連川会長からの挨拶に続いて、歴史特別委員会 発田委員長より、「情報処理技術遺産」について説明があり、今年の認定7件が紹介されました。

壇上には、今回の7件の認定証を授与される代表者7名全員が並び、認定される製品の製造年の順で、情報処理学会 喜連川会長より認定証を授与されました。1993年製造のFACOM6715Dは、7番目に認定証を受けました。

(左)情報処理学会 喜連川会長から認定証を受ける岩崎ドキュメントプロダクト事業部長 (右)FACOM6715D 情報処理技術遺産認定証(左)情報処理学会 喜連川会長から認定証を受ける岩崎ドキュメントプロダクト事業部長
(右)FACOM6715D 情報処理技術遺産認定証

【岩崎ドキュメントプロダクト事業部長コメント】

この度、プリンタ関係の代表として認定式に出席させていただきました。
F6715Dが情報処理技術遺産として認定されたことは、当時多くの苦難を乗り越え製品化されたOBの諸先輩をはじめ、プリンタ関係者一同とても誇りに感じております。
これからも、歴史に残る商品をお客様に届けていきたいと考えています。
ありがとうございました。

【阿部沼津工場長コメント】

沼津工場には2008年に認定されたリレー計算機FACOM128Bを始め、今回のF6715Dまで6件の技術遺産認定製品が展示されています。毎年、多くのグループ従業員が研修の一環でこれらを見学し、先輩たちの製品開発に賭けた熱い思いを実感しています。
(注)富士通製品は計7件の認定を受けていますが、2012年度認定されFACOM201は、現在、東京理科大学 近代科学資料館にて展示されています。

歴代の認定証盾歴代の認定証盾

情報処理技術遺産認定式を終えて

認定証盾とともに、左から、阿部沼津工場長、岩崎ドキュメントプロダクト事業部長、藤井技術人材開発室エグゼクティブプロエンジニア(コンピュータ博物館実行小委員会委員)認定証盾とともに、左から、阿部沼津工場長、岩崎ドキュメントプロダクト事業部長、
藤井技術人材開発室エグゼクティブプロエンジニア(コンピュータ博物館実行小委員会委員)

今回の認定式が行われた京都大学吉田キャンパスは、吉田山をいただく吉田神社の参道、市内の喧騒から遠くはなれた静かな場所にあります。
京都大学は、1897年創立、そのシンボルである時計台は、1925年に竣工し、儀式を行う大ホール、総長室、貴賓室を配置していました。その後、百周年記念事業の一環として2003年に百周年時計台記念館として改修され、従来からの概観や内装の雰囲気は残しつつ、百周年記念ホール、国際交流ホール、迎賓室、大学文書館、レストランなどを設け、大学関係者や国内外の研究者だけでなく、一般市民も自由に出入りできる施設となっており、今回の認定式が行われました。
3月17日(水)は、最高気温22℃と、5月半ばのような暖かさ。情報処理学会 第77回全国大会は3日間にわたり、約1,400件の一般セッション、学生セッション発表に加えて、特別講演・招待講演企画、その他、多数のイベント企画があり、多くの研究者や学生、一般人、そして企業の担当者が、大会プログラムの中から興味ある講演を探し、それぞれに開催場所へと急ぎ足で移動してゆく姿が多く見受けられました。