大日本塗料株式会社 様 導入事例

DaaS型仮想デスクトップシステムへの更改
安定稼働を前提とした運用負荷の軽減とユーザーエクスペリエンスの維持の実現

大日本塗料株式会社 様 導入事例

大日本塗料株式会社様(以下、大日本塗料様)は、昭和4年の創業以来、日本の塗料製造業をリードしてきた総合塗料メーカーです。優れた耐久性と環境負荷の低減を実現する同社の塗料は、大規模建築から製造業、家庭までさまざまな領域で利用され、社会インフラの維持や産業の発展、快適な暮らしを支えています。大日本塗料様は、独自に仮想デスクトップシステムを導入していましたが、ハードウェアの老朽化を見据え、運用負荷の軽減を図るため、既存のオンプレミス環境の仮想デスクトップシステムから「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS-V」(以下、FJDaaS-V)に移行しました。導入作業はお客様の他システムで構築実績のある株式会社富士通エフサス(以下、富士通エフサス)が実施しました。

課題
効果
課題物理PCの紛失などによるセキュリティリスクを軽減したい
効果パソコンにデータを残さず、クラウドに情報を一元管理することでセキュリティを強化
課題定期的に発生するハードウェアの保守作業など運用の手間を省きたい
効果クラウドサービスのため、ハードウェアの保守業務軽減や老朽化による更改が不要
課題仮想デスクトップシステムの安定稼働を目指したい
効果FJDaaS-V専用ヘルプデスクにより、トラブル発生時は迅速な対応が可能となり、システムの安定稼働を実現

背景

パンデミックなどの非常事態時でも当たり前のように利用できるシステムを実現したい

大日本塗料様は、自社のITシステムについて、ガス、水道、電力などの生活インフラと同等の非常に重要なインフラと捉え、当たり前のように毎日利用できるシステムでありたいと考えています。仮想デスクトップシステムはその一部で、パンデミックが発生した際でも、いつでも、どこからでも社内にいるのと同じように業務を行える、働き方改革を実現するために必要不可欠な仕組みです。

管理本部 システム部 部長の藤井氏は、仮想デスクトップシステムのハードウェアの老朽化を見据え、次期システムへのリプレースの検討を開始しました。藤井氏は、当時をこう振り返ります。

「運用負荷を軽減したいため、クラウドサービスの利用を視野に入れました。一方、仮想デスクトップシステムのレスポンスを確保したいため、他社と環境を共有して使うクラウドサービスに対して懸念もありました。さらに仮想デスクトップシステムだけでなく周辺のシステムを含めた有事の際の迅速なサポート、システムの安定稼働も非常に重要な検討ポイントでした。」

大日本塗料株式会社 管理本部 システム部 部長 藤井 博之 氏の写真 大日本塗料株式会社
管理本部
システム部 部長
藤井 博之 氏
大日本塗料株式会社 管理本部 システム部 課長 坂東 紀幸 氏の写真 大日本塗料株式会社
管理本部
システム部 課長
坂東 紀幸 氏

ポイント

仮想デスクトップ周辺システムも含め導入からサポートまでトータルでサービス提供

FJDaaS-Vは富士通のデータセンターに展開し、インフラ基盤の運用をすべて富士通で対応しているため、システム部門がインフラ基盤の運用から解放されます。さらに、FJDaaS-Vはお客様毎に物理サーバーが用意されており他社の利用に影響されないため、安定したレスポンスで快適な仮想デスクトップ環境が提供可能です。そのサービスの導入支援を担当した富士通エフサス担当SEの横溝氏は「当社の強みである『富士通と直結したサポート力』、『VMware社をはじめベンダーとのパートナーシップ』を活かし、FJDaaS-V周辺のADサーバー、ファイルサーバーなどを含め、導入からサポートまでトータルで提案・提供できました。」と話しました。  

藤井氏は「富士通エフサスではハード・ソフト・ミドルの各領域に応じた専門部隊のサポートがあり、3rdベンダーに対する保守・構築力、VDIと周辺システムの専門知識を持ち合わせていることから、安心して今回の導入をお任せできました。」と語ります。

Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS-V

株式会社富士通エフサス サービスビジネス本部 西日本第一サービス統括部 横溝 将成 氏の写真 株式会社富士通エフサス
サービスビジネス本部
西日本第一サービス統括部
横溝 将成 氏

効果

FJDaaS利用によりTCO削減と運用負荷を軽減

無事にFJDaaS-Vが導入され、管理本部 システム部 課長の坂東氏は導入効果について次のように語ります。「ライセンス費用について、FJDaaS-V費用に含まれるVDI製品・Windows Server CALライセンスなどのライセンス費用は、既存の仮想デスクトップシステムのライセンス費用と比べると、かなり安くなっています。ほかにも電気料金、ハードウェア費用および監視・運用費用などを計算した結果、FJDaaS-Vの方が既存の仮想デスクトップシステムより安く、TCOの削減を実現できました。」

さらに、システム部門の負荷軽減の観点では、富士通がFJDaaS-Vのインフラ基盤の管理を行うため、システム部門はハードウェアの保守、インフラの世代交換を意識したシステムリプレース検討も不要になりました。藤井氏は導入効果について次のように補足しました。「 仮想デスクトップシステムに対する定期的な点検や、休日・深夜の予期せぬトラブル、ハードウェア故障時のディスク交換などの精神的な負荷からようやく解放されました。また、今回のシステムリプレース検討には半年の期間がかかりましたが、今後リプレースにかかる時間を本業に充てられるため、業務の効率化が期待できると思います。」

FJDaaS-Vを活用して、すでに年始の社長挨拶やコンプライアンス研修のストリーミングなどを実施しており、懸念していたレスポンスへの影響もありません。重大インシデントの発生もなく、利用者からの問合せも少なく、安定稼働を継続中です。

今後の展望

今後も環境にやさしく、TCO削減につながるIT技術を取り入れていきたい

現在、大日本塗料様とグループ会社様を併せて約1,000人の従業員様がFJDaaS-Vを利用しており、21年度中に約1,300人規模での利用を計画されています。

既存のVDI製品からヴイエムウェア社のVMware Horizon DaaSベースのFJDaaS-Vに切り替わるため、利用者のインターフェースが変わります。利用者に混乱を与えないためのシステム部門の対策として、「自社で作成したスクリーンショット付きの解説マニュアルを配布し、かつ部署を分けて段階的に移行したために混乱はありませんでした。」と藤井氏は語ります。また、 VMware Horizon DaaSへの切り替えにおける富士通エフサスの対応について、坂東氏は次のようにコメントしました。「ミドルウェアに対しても富士通グループの総力を活かしトラブルに対応いただいたことで、当社は無事に導入を完了できました。グループ会社への追加導入にあたってもトラブル等が起きた場合は今まで通りの迅速で適切なサポートを富士通エフサスに期待します。」

FJDaaS-Vは富士通データセンターを利用してサービスを提供します。富士通グループはSDGsの目標達成に向け、2030年までに富士通データセンターの運用電力の40%を再生可能エネルギーにすることを目指しています。大日本塗料様はSDGsに対して積極的に取り組み、「環境を彩る企業」を目指しています。「デスクトップ仮想システムだけでなく、ほかのシステムリプレース時にも環境にやさしく、TCO削減につながる提案を期待しています。」と藤井氏は富士通エフサスへの期待を述べました。

写真左から、大日本塗料 藤井 博之 氏、坂東 紀幸 氏、富士通エフサス営業 名和 博之 氏、北川 健太郎 氏の写真 写真左から、大日本塗料 藤井 博之 氏、坂東 紀幸 氏、富士通エフサス営業 名和 博之 氏、北川 健太郎 氏

大日本塗料株式会社 様

事業分野 塗料、ジェットインクの製造、販売
各種塗装機器装置の販売、塗装工事等
所在地 大阪府大阪市中央区南船場1-18-11 SRビル長堀
代表者 里 隆幸
設立 1929(昭和4)年7月25日
従業員数 単体 719名、連結 2,182名(2021年3月31日時点)
ホームページ 大日本塗料株式会社様ホームページ新しいウィンドウで表示

[2022年3月掲載]

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