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モダナイゼーションを成功に導く4つのプロセス
最適なモダナイゼーションの実現にむけて
富士通ではモダナイゼーションを、「レガシーシステムの単なる再構築」ではなく、「既存のITシステムが有するアプリケーション稼働資産を最大限に活用しつつ、稼働するプラットフォームやアプリケーションアーキテクチャをモダナイズさせること」だと考えています。クラウドや最新オンプレミス環境へ移行するなど、お客様業務を分析し資産を可視化した上で、言語自動変換ツールや生成AIを活用しながら、レガシーシステムの課題を解消しつつ、「データ活用」、「スピード・アジリティ」「全社最適」といったDXの基盤整備を支援することができます。
モダナイゼーションにおける生成AIの活用
富士通は、モダナイゼーションを含むシステムインテグレーション(SI)において、要件定義から運用保守に渡る全ての領域で生成AIの活用を強力に推進しています。例えば、当社のシステムエンジニアが使用する開発ツールに生成AIを適用することで、従来手作業で行っていた設計、開発、テスト工程における設計書の執筆やソースコードの作成などの業務を効率化します。
モダナイゼーション関連サービスにおいては、「Fujitsu 資産分析・可視化サービス」で、SIの初期工程(要件定義)における生成AI活用を実現するなど、様々なサービスにおいて積極的に生成AIの適用範囲を拡大することで、生産性向上を図り、お客様のモダナイゼーションの推進をより強力に支援し、DXの実現に貢献することを目指しています。
現状確認から運用まで、
トータルでの支援プロセス
1. 現状確認
モダナイゼーションの準備として、現行のお客様の情報システム資産を詳細に調査・分析して、現状を確認します。お客様の業務プロセスのボトルネック、データ構造・アプリケーション構造や依存度を徹底的に可視化し、現行システムの全体像を正確に捉えることにより、最適な移行方式、モダナイゼーション手法の検討につなげます。
アプリケーション資産の可視化
老朽化、複雑化したレガシーシステムでは、多くの場合、システム設計を正確に把握できる有識者が不在でブラックボックス化しているため、現行システムの調査や分析が困難です。さらに、システム設計書が古い、もしくは一部欠落しているケースも多く、モダナイゼーション推進における大きな課題となっています。
富士通は、「Fujitsu 資産分析・可視化サービス」により、過去600社以上のシステム資産を分析した当社の実績とノウハウに基づき、アプリケーション資産の全体把握から、新システムに移行すべき資産のスリム化と最適化、メインフレームからオープン環境への移行時の移植性の評価、さらには、生成AIを活用した設計書生成までをトータルに支援します。

ビジネスプロセスの可視化
プロセスマイニングツールの活用により、実際のオペレーションの動作状況を加味して、ボトルネックを徹底的に可視化します。例えば、既存の設計書やヒアリングだけでは把握し難い業務の動きを含めた正確な動作状況を把握し、業務運用でのボトルネックや手戻りなどを特定。あるいは、トランザクションデータやシステムのログデータを収集し、タイムスタンプ、アクティビティ、ケースIDを軸に、実際に行われた業務プロセスの動きを再現、可視化します。

データの可視化
マスターデータの棚卸し、データアナリティクスによるデータの可視化アプローチで、データ領域やデータを利用するアプリケーションを徹底的に可視化します。例えば、データモデリング調査により、データ構造上の歪みや複雑な部分をあぶり出すことで、データ構造の問題点や課題を整理。あるいは、データプロファイリング調査により、単項目分析(実データの汚れ具合)や、相関分析(複数項目に跨る重複具合)により、データ内容の問題点や課題を整理します。

2. 方針策定

「方針策定」では、全体最適を目的に、ビジネス戦略とIT戦略の整合性のある、あるべき姿の策定を支援します。
あるべき姿を関係者と共有する為に用いるグランドデザインでは、経営ビジョンに基づき、中長期のビジネスとITの整合性を図りながら、モダナイゼーションからDX実現に向けてITアーキテクチャの設計・実行計画を策定。その際、既存情報システムをベースとした現状積み上げ型(フォーキャスト思考)でのモダナイゼーション計画ではなく、目指す情報システムの「あるべき姿(ToBe)」を描き、その未来像からの逆算型(バックキャスト思考)でのモダナイゼーション計画を策定します。必要に応じて、Ridgelinez株式会社およびコンサルティングパートナーと連携して進めます。
3. 実装検討
レガシーシステムには、長期間の保守開発などにより、ほとんど使われていないにもかかわらず維持・稼働しているアプリケーション資産やデータベースが存在しています。スリム化では、システム更改・再構築にかかるコストや更改・再構築後の保守費削減を目的に、そうした無駄な機能や資産の整備方針を検討します。それらの結果を踏まえつつ、業務の観点を交えながら機能の廃止や統廃合の要否を検討・判断し、最適なモダナイズ方針を策定。実際のプログラムやデータの修正決定のため、アプリケーション相関分析やデータモデリングなどを活用し、修正の影響箇所を見極め、実現性を検証します。
現行資産の整理
資産の仕分け
原本資産特定の障害となる未使用や不足、重複といった資産状態を特定。
不足資産の解消
本来、必要だが存在していない不足資産を特定し、補完。
重複資産の解消
重複資産の差異を明確し、統廃合やリネームによる分割を実施。
不要資産の削除
実際には使用されていない不要資産を見つけ出し、削除するスリム化により「保守性・拡張性の向上」「運用コスト低減・障害予防」「開発生産性の向上」という効果を実現。

4. 設計・実装
お客様資産における個別情報システムに応じて、移行ツールでのリライトや、リホスト、リビルドなどのモダナイゼーション方式を選択します。さらに、コストや移行期間などの情報を提示し、モダナイズ実行支援まで対応します。IT基盤に関しては、「Fujitsu Hybrid IT Service(注1)」や、AWSやAzureといったクラウド環境や最新のオンプレミス環境への移行を検討します。サイロ化された企業内データをマスターデータマネジメントに基づきデータ利活用の基盤として整備し、データを起点としたお客様のビジネス成長に貢献することを目指します。
- 注1多様な課題に対してコストやセキュリティなどITインフラ環境を全体最適化するソリューション群。
お客様資産によってモダナイゼーション方式を選択
既存データの利活用に向け、システムの仕分けをして適材適所に、モダナイゼーション方式を選択します。
それぞれの方式には、下図のような特徴がありますが、移行における期間短縮・費用圧縮を実現し、効率的、高品質なアプリケーションの資産移行、さらにCOBOL人材減少やサブスク活用、AIサービスの利用などを踏まえると、リライト方式でのモダナイゼーションが適しています。

モダナイゼーションを加速させる2つのリライトサービス
移行における期間短縮・費用圧縮を実現し、効率的、高品質なアプリケーションの資産移行、さらにCOBOL人材減少やサブスク活用、AIサービスの利用などを踏まえると、リライト方式でのモダナイゼーションが適しています。
移行先がAWSの場合のおすすめ
Fujitsuモダナイゼーションリライトサービス AWS Blu Age:メインフレームワークロードをクラウドの最新ワークロードに変換、AWSが提供するAWS Blu Ageを利用したサービスツールで、リファクタリングしたアプリケーションをリビルド、AWSのクラウドプラットフォームへデプロイしてモニタリングが可能です。
移行先がAzure・FJcloud/オンプレミスの場合のおすすめ
Fujitsu モダナイゼーション リライトサービス Fujitsu PROGRESSION:富士通が提供するメインフレームリライトツールです。クラウド、オンプレミスのプラットフォームで最新の言語(Java等)へ移行するために開発されたソリューションです。

費用負担の平準化
モダナイゼーションの実現に向けて、導入時の高額な初期費用一括払いの財務インパクトを抑えたい、システム移行時の新旧システムの並行稼働に伴う費用の二重発生を避けたいといった要望を持つお客様については、費用面でモダナイゼーションを進められないケースも多く見られ、財務面でも検討が必要となってきます。
このようなモダナイゼ―ションプロジェクトで発生しうる費用面でのお客様課題を解決するため、モダナイゼーションに特化したファイナンスサービスを提供しています。
ホワイトペーパー
モダナイゼーションの一大潮流に飛び移れ
~DXの分水嶺は「経営トップがここでシステムを転換できるか」~
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