体操採点支援システム開発
プロジェクト

アジャイルプロジェクト事例

0からのアジャイル開発

体操採点支援システムは、国際体操連盟様と富士通の共同開発プロジェクトとして開始されました。従来、体操競技の採点は審判による目視中心ですが、「技の高度化で目視による正確な判断が困難」、「一人ひとりの審判が複数の選手を審査することによる負担が大きい」等の課題があります。

こうした課題に向け解決に向け、3Dセンサーなど研究中の技術も活用し、選手の骨格を3Dで画面へ表示することで、審判員が正確な採点ができるように支援する採点支援システムの導入が決まりました。体操選手の骨格を3Dで画面に表示し、審判員が正確な採点ができるよう支援する、世界初の採点支援システムの導入が決まり、プロジェクトとしてスタートしました。富士通は、国際体操連盟様の要件を引き出すべく緊密に連携、ワンチームとして目的、目標、イメージを共有し、繰り返しチェックしながら開発を推進していくことが必要でした。こういった背景から、アジャイル開発が最適と判断、適用しました。

体操競技における採点支援システムの概要:

アジャイル開発チーム形成のプロセス:

当時は、富士通のメンバーの殆どが大まかな知識はあったものの、アジャイルの経験はなく、3つのプロセスでチームを作り上げました。結果的には両者とも満足のいくシステム構築につながりました。

チームの発展プロセス:

価値を提供し続けるための文化形成

アジャイルソフトウェア開発宣言の中に、「計画に従うことよりも変化への対応を」とあります。ソフトウェアの開発には、システム・顧客要求・チームの状態など、様々な要素が変化します。様々な要因が変化する中、国際体操連盟様と一緒に、体操関係者に価値を提供し続けたいと思っています。そのためには、要望を実現するための技術力に加え、常に現状を理解し、チーム全体で改善し続け、あらゆる状況下でも価値を提供し続けることが重要です。本プロジェクトでは、振り返り(レトロスペクティブ)や日々の会話を通じてお互いに尊重しあい、また、やり取りの中から生まれたアイデアを導入し、常に改善し続ける文化を作り上げてきました。
体操採点支援システムは、国際大会で審判の方々に活用され、各大会後は様々なフィードバックをいただいています。いただいたフィードバックを元に、今後さらなる価値を提供していきます。

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